3月8日のきくのとうちゃんのブログで、ビクターの犬のことが書かれてあった。
そういえば、子どもの頃からビクターの犬といえば、自然と思い出す犬の姿が
ある。
今まで考えもしなかったが、いったいこの犬は何という犬なのだろう? そして
この奇妙な構図はいったい何を意味しているのだろうと、急に興味がわいてきた。
妻にビクターの犬について尋ねてみたところ、「ポインターでしょ」という答が返っ
てきた。私も全く同じように思っていたが、実はビクターの犬はフォックス・テリア
であることがわかった。さらに、この犬にまつわる話をネットで検索すると、この
犬について、ほろっとするエピソードが隠されていた。
犬のマークは、1889年にイギリスの画家フランシス・バラウドによって描かれた絵が
由来となっている。この犬は「ニッパー」という名前の非常に賢いフォックス・テリアで、
絵を描いたフランシス・バラウドの兄の飼い犬だった。
しかし、ニッパーの飼い主だったお兄さんが亡くなってしまったため、フランシスがニッ
パーを引き取って育てることにした。
ある日、たまたま家にあった蓄音器で、かつて吹き込まれていた兄の声を聞かせた
ところ、ニッパーはラッパの前でけげんそうに耳を傾けて、なつかしい主人の声に聞
き入っているようであった。
そのニッパーの姿に心を打たれたフランシスは早速筆をとって一枚の絵を描き上げ
た。そして「His Master's Voice」"彼の飼い主の声"とタイトルをつけた。
亡き主人の声を懐かしそうに聞いているニッパーの可憐な姿は、円盤式蓄音器の発
明者ベルリナーを感動させ、彼はこの名画をそのまま商標として1900年に登録した。
それ以来このマークはビクターの象徴となり、他の会社がこのマークを譲ってくれと多
額の金額を提示しても、ビクターは決して首を立てに振らなかったそうだ。
このエピソードは、今は亡き主人を思う犬の気持ちで、忠犬ハチ公と共通するものを
感じさせる。和犬は一人の飼い主にしかつかないが、洋犬は新しい飼い主にもなつく
とよく言われるが、決して最初の飼い主のことを忘れているわけではないということが
この話を聞くとよく分かる。
和犬と洋犬を問わず、犬はみな一度受けた恩は生涯忘れることはないのだ。
そこが人間と最も違うところなのかもしれない。
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懐かしい~?
実はニッパー君は、日本テリアのオーナーの間では知られた存在です。
ニッパー君、つまりスムース・フォック・ステリアは日本テリアの祖という説がありまして、この犬種に日本の在来種を交配して生まれた犬種が日本テリアではないか、と言われています。
なので、日本テリアの飼い主さん達ではニッパー君のフィギュアをお持ちの方も多いんですよ。
スムース・フォック・ステリアは日本テリアの祖かもしれないんですね。また一つ勉強になりました。
ウィキペディアによると次のような記述がありました。
スムース・フォックス・テリアは狩猟能力をなるべく損なわないように容姿を整えるためにマンチェスター・テリア、ブルテリア、イングリッシュ・グレイハウンド、ビーグルの血を加えて現在の姿になった。
マンチェスターテリアはドーベルマンを作るときの犬種の一つであるので、日本テリアとドーベルマンって親戚っていうことですよね。
私としては嬉しい発見です。
だったんですねぇ
ニッパー君、佐藤製薬のさとちゃん
など大事にしていれば良かったなぁ~~って
思っています。
きくのとうちゃんのおかげで、素晴らしい発見ができました。子どもの頃から見慣れているあの犬の構図にこんなエピソードがあるとは知りませんでした。ありがとうございました。
知識の提供ありがとうございます。
良い勉強に成りました。