愛煙家の多事総論

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ゆとられた世代

2007-10-31 21:37:07 | 国内情勢
賛否両論様々な意見が交錯する中始められたゆとり教育。当初からその有効性が疑問視されたり、学力の低下が心配されたが、その心配されたほとんど全てが現実のものとなってしまい、結局政府と教育委員会の無能さを示すだけとなった。そんなゆとり教育、漸く本格的見直しが図られ始めたわけだが・・・。

ゆとり教育見直し、小5から「英語活動」創設…中教審

小学校301時間、中学360時間増=主要教科-新指導要領の審議まとめ・中教審

 学習指導要領の改定作業を進めている中央教育審議会(文部科学相の諮問機関)の教育課程部会は30日、改定に関する「審議のまとめ」で、国語や算数・数学、理科など主要教科の授業時間数を小学校で301時間、中学校で360時間増やすことを決めた。現行と比べ、小学校約10%、中学校で約12%増。「ゆとり教育」と授業時間削減の反省点を挙げ、学習内容も拡充する。
 1980年度以降、減少を続けた授業時間は約30年ぶりに増加へ転じ、「総合的な学習の時間」を削減して、ゆとり教育からの路線転換が図られる。
 中教審は来年1月をめどに、文科相に答申するが、今回のまとめとほぼ同じ内容となる見込み。文科省は今年度内に改定指導要領を告示し、2011年度から実施する予定。 



結局、ゆとり教育ってのは何だったのかねぇ・・・。ほぼ全面的な見直し・・・つか、見直しってレベルじゃねーだろ、これ。
言うなれば、快適ビ○ォーアフターでどう見ても建て替えとしか思えないのにリフォームって言い張るようなもんじゃないか。

だったら最初から「ゆとり教育は失敗したのでやめます」とでも言ったほうが良い。
まあ、「失敗」なんて言葉を使うと、自分たちの無能さが露になってしまうし、なにより「失敗作」とされてしまった全国の学生たちから苦情が来ること必至なので、「見直し」なのだろうが。

ただ、「ゆとり世代」にされてしまった人間ってのはたまらないよなぁ・・・。
そりゃ、ゆとり教育だろうと何だろうと、出来る奴は出来るもんだし、努力する奴は努力するもんだが、普通の人は「学校の勉強についていく」ことで満足しちゃうもんだし。
結局その「学校の勉強」の質が落ちれば、それについていくことで満足する人間の質も低下するわけで。

人間的な豊かさを身に付けるためのゆとり教育だったけれど、その豊かさもまったく身に付かず・・・。

自分がゆとり教育を受けなくて良かった・・・と思ってしまうのが、正直なところだ。



まあでも、ゆとり教育があながち「完全失敗」に終わったわけでもないのだけれど。というのh、ゆとり教育世代ってのはまだほとんど社会に出ていない。この先その世代が社会に出て、先例に囚われない柔軟な発想で、何事かを成し遂げる可能性だってあるわけで。

あと、ただ授業時間を増やせば良いってもんでも無い気がする。ゆとり教育そのものが前世紀のつめこみ教育の反省点を生かすために作られたのだから、ここでまたつめこみ教育に戻しても、5年後くらいには「つめこみ教育見直し」なんてことになりかねない。
ゆとりとつめこみの中間点を上手く模索して欲しいものだ。































































関係ないけど、「ゆとり教育」がはじまってから、教師の逮捕が増えた気がするのは俺だけ?


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