愛煙家の多事総論

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ブログで解雇

2007-01-22 18:38:55 | 国内情勢
欧米ではよく、社員が自社の内部事情を告発してクビにされる・・・というケースがある。が、こと日本ではそういった事例を見たことがない。


お行儀のいい日本人、上司が怒る社員 Blog はほとんどない

ここ数年、 社長Blog が人気だ。

一方社員 Blog は、その内容が企業の内部情報に触れるものとされ、書いた本人が解雇される、という事態も米国で発生している。

さて、日本の社員 Blog 事情はどうだろうか。

インターネットコム株式会社 と JR東海エクスプレスリサーチ が行った社員 Blog に関する調査によると、部下の Blog を読んで、それを禁止したいと思っている上司は、わずか0.6%だ、ということがわかった



まあ、自分のは別に「社員ブログ」ってわけじゃないからなぁ。
どっちかというと、愚痴ブログ。実際、会社ネタはほとんどやらないし。

それにしても、何で日本では社員ブログが問題にならないんだろう?
簡単な話で、誰も「自社を告発」しようとしていないのだ。

基本的に日本の社会というのは、「責任転嫁」社会、もしくは「責任共有」社会だ。
要するに、個人が責任を持つことを忌避する傾向がある。これは、日本古来から伝わる役人芸で、たとえば江戸幕府などは、責任回避の達人的な政府だ。

開国時、アーネスト・サトウは幕府の役人を指して

「責任逃れしか頭にない古だぬきたち」

と評したが、別にこれは幕府に限ったことではなく、雄藩と呼ばれる長州、薩摩、土佐などでも、志士を除けばみなこの傾向があったし、そもそも志士たちも「責任逃れ」はせずとも、「責任共有」は当たり前に行っていた。

庶民たちの間でも、それはあった。

そんな古き良き?伝統が今にも受け継がれているのか、社員ブログなどで「自社告発」という自分一人に過重な責任が圧し掛かる行為を行えないのだろう。

まあ、内部告発をした社員への救済措置などの法整備も満足に行われていない、というのもあるだろうけれど。


まあ、だからといって、別に告発を奨励するわけでもないが。

アメリカ人にはアメリカ人の、日本人には日本人のやり方ってもんがあるしねぇ。





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