愛煙家の多事総論

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戦争の犠牲者

2005-05-27 23:49:35 | 国内情勢
横井さん、小野田さんに続いて、新たな旧日本兵が発見?されたようだ。

「元日本兵」と面会できず 比ミンダナオ島

【ジェネラルサントス(フィリピン南部ミンダナオ島)27日共同】フィリピン南部ミンダナオ島に元日本兵2人が生存しているとの情報を確認するため、マニラの日本大使館員ら計4人が27日、同島ジェネラルサントス入りした。しかし、仲介者との調整に手間取るなどして同日、面会は実現しなかった。大使館員らは同市内のホテルで待機を続けるが、仲介者からの連絡待ちの状態という。厚生労働省も28日に職員を現地に派遣する。
 厚労省によると、2人の名字は「山川」と「中内」。関係者によると、旧陸軍第30師団捜索第30連隊の山川吉雄さん(87)=本籍・大阪市西区=と中内続喜さん(85)=同・高知県明治村(現越知町)=とみられ、1945年8月と6月にそれぞれミンダナオ島で戦死したと認定されていた。

まだ会うことは出来なかったようだが・・・

それに、本物かどうかも分からない。過去にも現地人が日本に渡航しようとして、金が欲しくて成りすましたことがある。

しかし・・・

旧日本兵の方々が発見されたとされるミンダナオ島は、群島国家のフィリピンでも第2の大きさを誇る島だ。その島にはイスラム原理主義者、共産ゲリラ、海賊、山賊などの多くのアジトであり、山岳部は政府もうかつに手を出せないほどの場所だ。もちろん、観光客も現地人も近寄らない。

そうしたゲリラ部隊と共に行動を共にしていて生き延びた・・・という観測は真に正しいものだと思う。誰にもその存在を知られず、秘密裏に行動する・・・それにはゲリラの隠密性がぴったりだ。

しかし・・・ゲリラゲリラといっても、情報が全く入ってこないわけではない。むしろ、ゲリラの情報網は下手な弱小国家よりもよっぽど整備されている。ときには共闘し、ときには共に逃げるのだから、無論、ある程度の情報の提供もなされる。テレビやラジオの電波が入ってこない地域だとしても、60年余りの生活の中で1回も日本敗戦・・・というか日米同盟などの話題が入ってこないはずはない。共産ゲリラにしても、イスラムゲリラにしても、日米英豪は普通に語られる話題である。何せ憎き敵と、その同盟者なのだから。

4人の旧日本兵は、恐らく皆現地の言葉がしゃべれると思う。60年も暮らしていたのだ、ネイティブに近い発音であってもおかしくはない。

彼らは日本が負けたことを知っていたのではないだろうか。

しかし、彼らのうちの1人が「軍法会議が怖い」と言ったように、日本の敗戦は知っていても、その後どうなったかまでは分かっていない可能性も高い。

何にしても、彼らが本物であるならば、真相の究明もそう遠いことではないだろう。
それに知っていても帰る手段がなかったとも言われているし。


自分は彼らもまた戦争の犠牲者だと思う。
戦争の犠牲者、その言葉は民間の死傷者が主とされてしまうことが多いが、勿論戦死者だって犠牲者だし、今回のような兵士たちも間違いなく犠牲者である。
しかし、人はそういった当然のことを忘れたり、かえって糾弾したりもする。
彼らの失われた歳月の記憶は、もしかしたら死よりも辛いことだったのかもしれない。


そんな彼らと会うことを「楽しみにしている」とほざいた官房長官の頭は、歪んでいるどころか反転しているとしか思えない。


そーいえば、場違い?タイムリー?なドラマも放映されるそうだな。

中村獅童、フジドラマで“最後の軍人”役

女優竹内結子(25)との結婚を発表した歌舞伎俳優中村獅童(32)が、終戦29年後に帰還した小野田寛郎少尉を演じることが26日、分かった。フジテレビは8月13日に終戦60年記念スペシャルドラマ「遅すぎた帰還 実録・小野田少尉(仮題)」を放送することを発表。映画、ドラマ、舞台とマルチに活動してきた演技派獅童が“最後の軍人”役に挑戦する。

今回のドラマでは、スパイとしての任務を背負った小野田さんが、上司の命令がないため終戦を信じることができず、ジャングルでゲリラ戦を続けた事実を忠実に再現。74年の高度経済成長に沸く日本に突如として帰国するまでをリアルに描くという。



そーいや馬鹿左翼が「日本帝国の軍法会議が恐ろしかったから、彼らは帰れなかったんだ!」とか訳の分からん主張をしていたが、どの国だって軍法会議は厳しいもんである。
規律が求められる軍隊で、軍法会議がダダ甘だったら、脱走兵だらけになっちまうだろ。
頭湧きすぎ。

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