goo blog サービス終了のお知らせ 

PURPLE DOT(別館)

超個人的備忘ログです。
不定期更新、記憶曖昧、自分にしかわからない記述多々。
ただの参考記録です、ご寛恕ください。

Spicy Sessions、リトグリかれんちゃん&miyouちゃんゲスト回の感想

2024-11-30 23:58:01 | REVIEW(G)
(初回放送:11/30)


はい。
この素敵な番組の記事、一度は書いとかないと!
と思いながら今(2024年12月末)に至ります。(他に前後編でアップしたい記事とちょっくら上げときたい記事と編集したい記事と……は?)
筆者、遅筆なもので……_| ̄|○
でも来年1月にもこの回のオンエアがあるっていうから!(言い訳)


この番組の何がいいかって、音楽そのものの旨味をたっぷり堪能できるってところ!!!
筆者はゴスペラーズのアカペラを好きになって今に至るけど、アカペラがいちばん好きだけど、それだけじゃなくて色々やってみることでできることも増えるしもともと持ってたものもますます良くなると思うのね。
ってかゴスペラーズっていうグループそのものがそんな感じのグループで、好きなジャンルは明確にあるけど、それにとらわれたくはない。ひとりひとりの音楽的な根っこの部分は全然違うし、色々やってみよう、みんなも聴いてみて、まず俺たちの歌だけじゃなくて演奏の方にも耳を傾けて、そしたら同じ曲でももっと鮮やかに聴こえてくるよ、っていう姿勢でいて。
筆者は彼等のそういう姿勢にとても好感を持っているので、アカペラでロックフェスに出たときも(自分はその場にいなかったけど)嬉しかったし、高崎音楽祭でのGBBではビッグバンドと共演することの音楽的開放感がすごかったし、逆にフルオケと共演するビルクラでは緻密且つ確かに生きている音の重なりに感激した。
他にも童謡歌ったりすごい昔の歌をアカペラにしたり逆に若者の歌をカヴァーしたり、と色々やってきたゴスペラーズの音楽的財産みたいなものがそれぞれめちゃくちゃ貯まってると思うのね。

で、黒沢氏がいまの日本の音楽番組の在り方に一石を投じる……とまでは言わない。ゴスペラーズが歌わせてもらえるなら基本どの音楽番組でもなんの歌でも嬉しい。けど、日本でもこんな番組を作れるんだ!っていうのを示したかったんだと思う。そんな番組だと思いますSpicy Sessionsは。
いやまじでこの企画乗ってくれた人達には大感謝。
もちろんS&Bことエスビー食品様(スパイス提供してくださっているので)にも!
忘れちゃいけない、乃木坂46の中西アルノちゃん。彼女の声は誤解を恐れずに言うと神様からのギフトみたいなもので、第1回の放送で初めて声を耳にしたときびっくりして。ものすごい人を惹きつける声だなと思って。んで声質だけじゃなくて歌そのものの実力もめきめきついてくるし。そりゃ白羽の矢も立ちますよ。自分の声の魅力に無自覚だったらしいけど、オファーも無茶振りも断らずに色々やってくれて感謝しかない🥹


勿論、この番組の方針に賛同して来てくれるゲストの皆様方にも。


ということで、せっかくリトグリちゃんからかれんちゃんとmiyouちゃんが来てくれるというので、記事にしてみました。
上記の通りただだらだら書いてるだけだけど、よかったらどぞ。
(よくなかったらとっくにブラウザバックしてるかwww)

(なおテレビで観られる環境になくて配信で観てるんだけど配信だとなぜか始まるの遅くてオープニングのバンドメンバーの素晴らしい演奏が切れちゃうのよねかなしみ)


MC2人の登場〜。

『ゴスペラーズの黒沢薫さん』としてだと圧倒されるらしいアルノちゃん

『乃木坂の中西アルノさん』として会うと「おお…」となる黒沢氏



ゲストをスパイスに例えると
ローリエ(ローレル)
→かれんちゃん
香りの芯
あなたがいてこそのリトグリ
クローブ
→みゆちゃん
ずしっと重み
中低音の響きがクローブ

というわけで、かれんちゃんとmiyouちゃん登場〜!!!かわいい〜!!!

まずは、ツアーで2人で歌った曲とのことで


♪Come Alive
めっちゃ良い……
元はこちら
Little Glee Monster
Come Alive
https://www.shazam.com/track/610349952?referrer=share
筆者こういう静かだけど内に闘志を燃やしてるみたいな曲好き。SONYっぽい(?)
んで、こういうほぼ洋楽みたいな曲やってもハマる。
WONDER LOVERみたいなのも好きだし!
まじでmiyouちゃんみたいな子が入って来てくれたの強いよな〜!!!
かっこよさとかわいさとが同居していて最強!!!
ハモりもめっちゃ素敵!!!

黒沢氏いわく、2声と思えないほどの倍音とのこと。
やっぱすげえな〜!!!!!!


6人で呼ぼうと思えば呼べるけど、6人で歌う場合はハーモニーを緻密に作っておかないとセッションはなかなか難しいので今回は2人。

ゴスとリトグリちゃんはデビュー前から交流あり(WAVOCのチャリティーアカペラコンサートからな!!!!!これ自慢なんだけど筆者もいたからその場に!!!!!)。
あれが2014年の、確か8月。
てことは、、、10年以上の付き合いってこと!!!早っっ

リトグリちゃんがラジオに出てるのを耳にして
黒「酒井雄二というメンバーがなんか言ってた」(なんかとはw)
からのイベント出てもらおう、って流れ。

アルノちゃん、お友達にファン(だからガオラーさんよね)が!
あとmiyouちゃんと同い年だそう。

黒「『俺たちの仕事がなくなる』って楽屋で泣いてた」
みゆ「絶対うそwww」

miyouちゃん黒沢氏相手でも物怖じしないのねwwwいいぞいいぞwww

かれんちゃん
2、3歳のころミュージカルにハマった
アニー、レミゼなど
アルノちゃんがOn my own歌ったとき観てた
アル「はずかしすぎる!!!」

J-Pop、洋楽も。

黒「いろんな曲やってるから色々できる、ひとつのジャンルだけ歌ってたら対応できない」

J-Popでは宇多田ヒカルさん
スルメ曲いっぱい
独特なメロディーラインが耳に残る

リトグリになってから影響を受けたのは
三浦大知くん
初めてパフォーマンスを観た時に衝撃を受けて
なぜあの踊りをしながらこの歌を歌えるのか……
好きな曲
ふれあうだけで
三浦大知
ふれあうだけで ~Always with you~
https://www.shazam.com/track/157990199?referrer=share
繊細に歌われる声がすきなかれんちゃん
(ほうほう、だからキタマニ且つ高い声で歌うのがお好みなのね🥰※北ソロのゲストに来た時のこと参照)

じゃそれ2nd Sessionで!
黒「キー上げるなら俺じゃない方がいいよ、ね?(アルノちゃんに投げる)」
油断してたアルノちゃんwww
+3のキーかな

細かくわけてもややこしくなるからワンコーラスずつ、大サビ

ゲストにはそんなにハモらせない
つまり

リトグリに乃木坂がハモる!

ハモり確認してるときに
軽く歌ってるところで
黒沢「うまい」
かれ「ありがとうございます(早口)」

歌ってる時にやるんかwww

次はアルノちゃんのハモり部分レクチャー。

かれ「名物だ〜」
いつも観てくれてるってこと……?!かれんちゃんなら録画してでも観てくれてそう🥹ありがたい

しかし先に言ってた旋律と違うところが出てきて

アル「変わりすぎ!!!」

おっもっと言っていいぞ(?)
もっと口出ししてもいいんだぞ(本人の目の前だと何も言えないのにテレビで観てると言いたい放題)
アルノちゃんまだまだ謙虚だからそんなこと言わないと思うけど、、

そしてかれんちゃんもハモりたい!
ハモりたい欲のある子だーいすき(*´ー`*人*´ー`*)スキスキ♡

黒沢「(アルノちゃんに)遠い目をしていつもの感じで」
(表情で歌は変わるんか???)

アルノちゃんファーストのペプさん、要求に即答してておもろすぎるwww

最後ユニゾン。

軽く練習、なかなかいいかんじ!
もう胸がいっぱいな黒沢氏(たぶん親戚のおじさん目線)(筆者は近所のオバチャン目線)

一回やったけどちょいミス?
アルノちゃんとかれんちゃんとの間にぽわぽわした空気が流れとる……
レミゼ好き同士だし仲良くなれください(土下座)


♪ふれあうだけで 〜Always with you〜
よ  す  ぎ  る
フェスでやれください
東京ドーム抑えて!早く!!!(?)
やばすぎ泣いた。゚(゚´ω`゚)゚。
思ったんだけどアルノちゃん柴咲コウさんの曲とかも合いそう!


ハモられてるかれんちゃん
みゆ「めっちゃおもしろかった」

かれ「寄り添ってハモってくれたので」

アル「かれんさんが1番でわたしが2番だったからよかった
かれんさんの残してくれた余韻に乗っかって歌えた」
相変わらずコメント神なのよ

アル「わたしが先だったらおしまいだったと思います〜〜」
いやアルノちゃん相変わらず謙遜しすぎやで!!!!!


miyouちゃんのお父様はアフリカンミュージックやってる方
お母様も音楽が好き
UA様、森山直太朗氏、あーやさん、MJ!
miyouちゃんMan In The Mirror歌ったことあんの?!?!!?!
miyouちゃんがリトグリに入ってくれてよかったよほんと

で結局やるのは
Daniel CaesarとH.E.R.のBest Partに。

H.E.R.
Best Part (feat. Daniel Caesar)
https://www.shazam.com/track/368775587?referrer=share

日本の音楽番組でやれるところここしかない!!!(えっへん)

雄大さんいける!

みゆ「サビはもりたいけどいいですか」

黒沢「俺がハモられるのやだとか言わないでしょ」

練習の時点でまじで良すぎてもうめっちゃ最高
もうユニット結成しよ!!!


♪Best Part
うおおおmellowでchillでめっちゃ良い〜〜〜酒に合う〜〜〜!!!
(歯磨いちゃったので飲めない無念)(と思ったので2回目はレモンサワーがぶ飲みしました)(?)
このくらいのレンジの黒も珍しいな
みゆちゃ、ほんと物怖じしないのな!!!すげ〜


かれ「心の底から音楽を楽しんでる!
バンドの掛け合い
2人の掛け合い最高」

みゆ「もっかいやりたい!」
(フェスやろ)

アル「お洒落な空間
黒沢さんはハイトーンのイメージだけどローの歌声も素敵
ずっと流れててほしい」

6声でばしっとハモって隙間なく歌うのもいいけど隙間だらけの音楽もいいね

黒沢氏リクエスト
えちょを3人で!!!
Little Glee Monster
ECHO
https://www.shazam.com/track/491491428?referrer=share

かれ「普段6人なので難しさはあるけど
3人にしか出せない良さが出せたら

で、なぜかアルノちゃんも?!?!!?!
そして客席も!!!
あ、「おーおおおーおおおおおお……」のとこね!!!
いーなー!!!筆者が客席にいたらバカでかい声で歌ったのにーーーーー!!!!!!


♪ECHO
miyouちゃんのリードのとこ、ハモってんの2人だよね?!?!!?!え?!?!!?!やばかったんだが?!?!!?!
黒のリードが入るのなんか不思議w
miyouちゃんのサビかっこいいー!!!!!!
いやそこ黒が上ハモなのー?!?!!?!
でもめっちゃ良い……
かれんちゃんの歌声、もう言わずもがな素晴らしい……
感動(´;ω;`)


歌い終わって
みゆ「3人で歌う曲じゃなーい!」
と言いながらも嬉しそう。

アル「一瞬でスタジアムになりました!」
またまた良いコメントするぅぅぅ

黒「歌いおわったあとはお腹が空きますから」

ということで黒沢氏の野望のひとつ、音楽とカレーの融合。
んでこのひと自分でレシピ考えるから良いんだよね。
音楽も「オレがいちばん引き立つように上手いことやってよ」じゃなくてそのうえでみんながそれぞれ良い味を出すにはって自分で考えるから、バンドメンバーの皆様は無茶振りって言っててもついてきてくれるんだと思う……

って、焼きいもチキンカレー?!
さつまいもカレーじゃなくて焼いてある、甘み+香ばしさ+スパイシーさのコントラストが良いそうな

たべてるとこ見られる方が緊張してんのかわいすぎる

雄大さん「後ろで会ってたりするけど
改めて、(かれみゆ)うめえ…」

黒沢「グループだとあまり一人一人は見えてこない面あるから
しっかりした歌い手を1人でも多く紹介したい」
グループにいるから尚更そう思うんだろうな……

アル「テレビ越しで観てた2人
お二人の歌声のパワー
振り幅すごい
曲によって色が変わるふたり、勉強させてもらってる」

みゆ「(アル)めちゃくちゃ落ち着いてる」

黒沢「そう見えるだけ
ちゃんと動揺してる」

かれ「お客さんとの距離も近い
ラフな感じで決まっていく番組初めて」

みゆ「かれんちゃんの大知くんに胸が熱かった
Daniel Caesarよかった
音楽が好きな雰囲気が漂ってるこの番組好き!」

新曲の紹介も。
Little Glee Monster
Break out of your bubble
https://www.shazam.com/track/715494387?referrer=share

ゴスでもお馴染みなとおるすくん作。

みゆ「とんでもないコーラスを作ってくれて……」

とおるすくんのコーラスにはブレスがないwww

ブルノでやるリトグリちゃん、聴いてみたいないつか(レアチケに決まってる)


アルノちゃんのソロ歌唱のコーナー。
カブトムシ!
aiko
カブトムシ
https://www.shazam.com/track/40337652?referrer=share


黒沢コーチからのレクチャー
(前にデュエットでBeauty and the beastやってたとき、美女と野獣じゃなくてどう見ても「部活のコーチ」と「生徒」だったからつい……www)
かわいらしい曲
かわいさの中にロックっぽいひずみ
のびやかに歌ってください!


♪カブトムシ
大   正   解
バンドメンバーの皆様がアルノちゃんのこと「この子の声を聴いてくれ!!!そのためなら俺たちは全力を尽くす!!!」みたいなこと思いながら演奏してるんだろうなって思うと……(※想像だけどペプさんあたりはそう思ってるよね?)
はよワンマンライブやっとくれ!!!それこそblue noteでもBillboard Liveでも!!!


といったところでおしまい。

(んでたぶん時間調整のために毎回挟まれるWonderful World、なぜかサハラ砂漠しかないwww他にも見せてくださいwww)


さて。

今回に限らず「地上波でやってくれ!」という声を複数聞いたけど、地上波とかBSとかにしちゃうとスポンサーやらなんやらの兼ね合いで厳しいんだろうな……んでそれだと30分番組とかになっちゃって、そうなると歌う曲削らなきゃだよなってなるからたぶん物足りなさを感じてしまうと思うのね。
CSならCM入らないぶんたっぷり観れるし(一挙放送のときはトイレタイムがほぼなくて焦るけど)!


まあ……一度は生で体感してみたいよなあこの番組……
とは思うんだけど、筆者はいかんせん田舎住みの融通利かない環境の人間なのでな……
あとそもそも東京自体人多すぎて怖いし赤坂とかまじで帰ってこられなくなりそうで怖いから行けない(ド偏見)

なので、前に黒沢氏が言ってたフェス、早いとこ実現させてほしいのでお願いしますだ……たぶん毎回の観覧応募者の平均とかでどういうハコを抑えたらいいかわかると思うので(?)
でもさっきドームって言ったけどこういうのはちゃんと音響の良いハコでやってほしいです(我儘放題)


とりあえず、以上ですよ。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

2016-2017の記憶 with The Gospellers

2024-11-30 23:01:59 | 雑記とか
11/30分?


ーー説明定期ーー

ふと思い立ったので、30周年を迎えるゴスペラーズの思い出的なものを若干赤裸々っぽい感じで綴っていこうかなと。
今更すぎるけど。

思い立ったのが遅いので2年ごと、毎月5、10、15、20、25日(+30日)に上げていくかんじで。

ただの自分語りですが、それでもよければどぞ。
(日付はあくまでも目安)



2016年

年を跨いで、北山氏は引き続き療養。
その間は4人で活動していくことになった。
2015年分の記事を参照のこと)
となれば、それを支えるのがファンの務めである。
当時のわたしはそう考え(他の人に強いるわけではないよ)、個人的には初めて"ゴスペラーズ橋ツアー"というものに赴くことにした。

橋ツアーは、もともとの目的は3.11で被災した土地へ、そこに住む人達へ歌を届けに行くためだったと記憶している。
会場も、坂ツアーで使うようなホールツアーよりも小さめのキャパシティのハコを選んでいたと思う。確かこの時も。
だから、その土地にお住まいの皆さんのためのはずの席を"遠征"してきたわたしのような人間が抑えてしまうことに些か抵抗感もあった。
けれどこの時は特に「いまメンバーが困っているんだから!こんな時こそ盛り上げに行かなくちゃ!」と、半ば自分に言い聞かせていた。

しかし、その"橋ツアー"が始まって1曲目でわたしは陥落してしまう。
冒頭の『星屑の街』で、早速わかりやすく泣いてしまった。
彼等を支えなければ、と思っていたのに、とんだ失態を見せてしまった自分が情けなかった。

もっと情けなかったのが『永遠に』や『ひとり』のとき。
いつもの歌とは全く異なっていたから。
ゴスペラーズの歌に必要な5本の柱、そのどれも欠けてはならないんだ……それなのに……
そんな思いが頭をよぎった瞬間怖くなったわたしは、彼等の歌に合わせて、北山氏のパートを覚えている範囲で脳内再生させた。
何をしているのかと自分でも思う。
だが、こうしないと居ても立っても居られなかった。
なにが「彼等を支えるのがファンの務め」だよ、と、心の中で何度も何度も自分に向けてダメ出しをしまくっていた。

終盤、村上氏がぽつりと
「やっぱり5人の方がいい」
と言った。
それを真っ直ぐ受け止めてしまったら今度こそ泣いてしまいそうだったから、受け止められなかった。
そんな自分も情けなかった。
だからこのとき、わたしは自分を『ゴスペラーズのファン』と名乗るのをやめた。
いちばん大変な時に、ちゃんと支えられていなかったから。

それと、また不思議なことを言われた。
その場で言われたのだったか、後日何らかの媒体で言っていたのだったかは記憶が定かではないが、村上氏が
「みんなが北山の分も込みで聴いてくれていた」
というような主旨のことを言っていたと記憶している。
なにをどうしたらそれが伝わるのか、こちらからは一切わからなかった。

あの日の帰り道、車窓から見えた景色をいまも思い出す。
街灯に照らされた川面。
これからどうなるんだろう、そんなことを考えながら、ただ見つめることしかできなかった。


3月。
ここでも5人……ではなく"4人"で出演するイベントがあった。
ここで歌ったのは『BRIDGE』。
復興支援のイベントだからということもあったと思うが、『永遠に』や『ひとり』を歌わなかった。

ゴスペラーズの他にも豪華な出演者たちが沢山いた。
しかし2024年現在、鬼籍に入ってしまった方が複数いて。
わたしが把握しているだけでも、八代亜紀さんとセルジオ・メンデスさん。
海外のミュージシャンは一期一会なのかもしれないなと思いながらも、八代亜紀さんは想像だにしなかったのでかなりショックだった。

そんなことは想像もつかなかった2016年のわたしだが、SOUL POWER SUMMITの時と同じようにメンバー以外の出演者にばかり気を取られていた。
イベント全体的には楽しかったし満足できたけれど、イベントの趣旨としてもそうだし、多種多様な出演者もいたので、北山氏も出たかっただろうな、と思った。

そしてなぜかここでまたメンバーと遭遇してしまった。
びっくりはしたものの、あの時よりはいくらか冷静になっていた。
それでもそれなりに緊張はしていたが、去っていく酒井氏の広い背中に向かって、わたしは心の中で叫んだ。
「次は、5人で!!!!!」

すると、その次に彼等が出演したイベント・音市音座にて、北山氏が復帰するという一報が駆け巡った。
確か当日に発表されたと記憶している。
遠方なのでそもそも行くのを諦めていたけれど、本当に5人になった!と思って湧き立っていた。
終演後、"5人"で並んだ写真を目にした瞬間の気持ちといったら。

それにしても北山氏は復帰した当日に1, 2, 3 for 5を歌って踊っていた、勿論ターンもしていた、と聞いてびっくりした。
復帰といってもしばらくは踊ったり激しく動いたりはしないんだろうな、と思っていたから。
北山氏に限らず、メンバーはそういう努力面について明らかにする人達ではないので想像するしかないのだが、後からちらっと聞いた話によると、少し歩いただけで何時間も意識を失っていたこともあったらしい。
詳細が不正確なのでここには具体的な数字を載せはしないが、それほどの状態から回復するまでに、いったいどれだけの努力をしてきたのだろう……そう思うと胸が潰れそうになった。


からの、ファンの集い。
ファンを名乗るのをやめたのに『ファンの集い』には行ってしまうの、いつか怒られると思う。

でもそこで、北山氏が「ただいま!」って言ってくれたから。

生きたいと思ってくれてありがとう。
歌いたいと思ってくれてありがとう。
たくさん我慢してくれてありがとう。
早く復帰するために想像もつかないほどの努力をしてくれてありがとう。
帰ってきてくれて、ありがとう。

「おかえり」
の4音にありったけの想いを詰め込んだつもりだった。
その場に赴くことのできなかった人の分まで。

それでも、しんみりとした空気で終始する人達ではない。
前からそう決めていたことなのか、このとき敢えてそうしたのかはわからないが、ファンの集いだからということもあってか笑いの比率が高めのステージだった。
もちろんそれだけではなく、彼等のこれからを届けてくれた。


ゴスペラーズ
Recycle Love
https://www.shazam.com/track/323356353?referrer=share


初めてルーパーを使った楽曲だった。
後から聞いた話だが、酒井氏曰く、北山氏がいつ復帰するかわからなかったので、もし北山氏の療養が長引いてしまったらルーパーで補完できるように曲を作ったんだそうだ。

これまでも、グループが歌い続けていくためにはどうしたら良いだろう、とメンバーひとりひとりが考えてきたのだろう。
わたしは深く考えずに
「これからもずっと5人で歌い続けていてもらいたい、いやわたしがそんなこと言わなくてもきっと歌い続けてくれる」
などと考えてしまうけれど、それは全く当たり前のことではなかったのだ。この時点で20年続いていることそのものからして「有り」「難い」ことなのだ。そういうことをちゃんと噛み締めていなかった。
個人的に、感覚がちょっと他人とズレている気がする、と思うのは、このあたりかもしれない。
だからファンなどとは到底呼べないような失礼な言動をしてしまうのかもしれない。


さて。この年は他にも、村上氏・酒井氏がJAYE公山さんとのトリオ『The J-M-S』として出演したイベントや、北山氏が仲間達と一緒にTAKE 6のクロード・マックナイトさんをお招きしたアカペラのイベント(という言い方で合っているかわからないが)などにも赴いたが、特筆すべきはやはりこれ。


高崎音楽祭・ゴスペラーズビッグバンドコンサート。
この年の苗場公演で、既にビッグバンドとのコンサートは行われていた。
前にも述べたようにわたしはJAZZもいいなと思っているので、聴いてみたいと思いつつも、橋ツアーを優先させたかったので泣く泣く諦めた。
だから高崎でそれを開催すると知って、何が何でも行かなくては!と思い、赴いた。

最高だった。
ビッグバンドのメンバーひとりひとりがスーパープレーヤーなのだろう、上質なサウンドを奏でている。そこにゴスペラーズのハーモニーが加わると、更に極上な音色がホールの中に満ちていく。それを聴く……というより「体感する」ことができて、心の底から嬉しかった。

好きなアーティストが音楽をこんなにも大切にしてくれる人達で、本当によかったと思う。


2017年

この年といえば、坂ツアー"Soul Renaissance"。
このツアーでは、個人的に5人の登場と退場の演出がわたしの心に刺さった。
5人のステージは夢の中のような出来事だけれど、さまざまな会場へ足を運び、生の歌を目の前で真摯に届けてくれることは紛れもなく現実で。
けれどもそれは決して当たり前のことではなくて。
改めて「5人で歌う」ということの尊さを噛み締めるツアーとなった。


ゴスペラーズ
angel tree
https://www.shazam.com/track/341999551?referrer=share


ちなみにこのツアーから、本間将人さん率いる新しいバンドメンバーが5人の仲間になった。
最初こそ耳が慣れないような気がしたけれど、それぞれのメンバーの技量に圧倒されてすぐ好きになった。
本間さんや坂東慧さん、佐藤雄大さんが在籍するユニット、JAM company(通称ジャムカン)のサウンドも良い。


JAM company
skyline
https://www.shazam.com/track/346058834?referrer=share


そしてツアーが終わってしばらくして、酒井氏も結婚を発表する。
やっぱり大きなツアーの後なんだ、とちょっと可笑しかった。
丁寧に言葉を紡いだ本人のコメントが、確か公式サイトに載っていたと記憶しているが、今だから言う。これだけ誠実な言葉を紡げる人から大切に想われている奥様が正直羨ましいと思った。
けれど心から祝福したいと思ったのも本当。
北山氏のことがあって、これからもしもメンバーに何かあった時(勿論何もないのがいいのだが、何もないとは絶対に言い切れないので)、近くで支えてくれる人がいてほしい、と思っていたから。
そして本人が充実したプライベートを過ごすことで、きっと歌にも良い影響があると信じているから。
(その逆を想像すると簡単かもしれない、例えば寂しかったり苦しかったりという心境の最中で楽しい曲を歌うのはつらいと思うから)

余談だが、確かこのころ、こんなスラングがあることを知った。

over the moon:通常の「嬉しい」よりも更に強い喜び、月を超えてしまうくらいとても嬉しい

歌詞の中では「for」だが、この曲は、そういうことだったのかもしれない……


ゴスペラーズ
Fly me to the disco ball
https://www.shazam.com/track/340737083?referrer=share


本人に訊くのは野暮の極みなので、やめておくことにする。


11月、黒沢氏がカレーと音楽の融合したイベント"Spice for Lovers"を開催した。
スパイシーなカレーが食べられて、良い音楽も聴けて。個人的にはとても楽しいイベントだった。
2024年のいま思うと、このイベントがCSのTBSチャンネルでやっている『Spicy Sessions』の源流になっているのではないか……と思った。
なので改めて記事にしようと思うが、番組のフェスのような形でこのイベントが復活できたらいいな、と密かに願っている。


次回へつづく。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする