heart of darkness：

この象牙は本当はみんな俺のものなんだ。会社は一文だって払ってやしない。
いわばみんなこの俺が命がけで蒐めたものなんだ。
だが、きっと会社の奴等は、自分たちのものだと言い出すだろう。
ふむ、ここが難しいところだ。俺はどうすればいいというんだ？　　　　―ジョセフ・コンラッド　『闇の奥』より


最近、世の中を見て思ふのです。
世俗と拘らぬ竹林に見えていたこの業界も、
存外ひとつの駒に過ぎぬと見られるやも知れぬと。

　　

この時代のこの国、もはや人を支配するには知恵でも心でもなく、
余るほどのお金と、中身のない美辞麗句であると、
そういう世界に突入しようとしているのだろうか。
否、否、此れまでもがそうで或りながら、誰も気づかない振りをしてきたのが正しいのか。
何れであれ、
それは政治的にでも経済的にでも学問的にでもなく、
ただ漠然と、この国はやがて闇の奥に沈んでいくような、そんな気がするこの頃なのです。

「The horror! The horror!」


…なんて、まぁ最近そんなもんです(笑)。