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とりとめのないメモの山

Octopus vulgaris:

2010-03-13 00:00:00 | biologie*

マダコ Octopus (Octopus) vulgaris Cuvier, 1797 

軟体動物門 Mollusca
 頭足綱 Cephalopoda 
   八腕形上目 Octopodiformes 
    八腕目(タコ目) Octopoda 
     マダコ亜目 Incirrina 
      マダコ科 Octopodidae 
       マダコ亜科 Octopodinae 
        マダコ属 Octopus 
         マダコ亜属 Octopus 
          マダコ O.(O.)vulgaris  
  

最近ちょっとだけ軟体動物に食指が伸びてきた。
もともと脊椎動物・節足動物という、後口・前口を代表する超定番グループがやっぱり好きなのだが、
(いや、もちろん扁形動物とか腹毛動物とか腕足動物も好きですけどね。)
やっぱりなんだかんだでグループ内での形態
の進化が、だ~いぶ分かってきてしまったなぁ、という感じがある。
 {そりゃあやっぱり重要なところはまだまだなのだが(でなきゃ俺のお先真っ暗)、
  よく普及した進化の教科書などでボディプランの記述などが充実しているのはやはりこの2グループだ}
それに比べりゃ、軟体動物(Mollusca)ってば、
種数(現生種で、ヒトに認識されたレヴェルで記載されたものだけでさえ)は約11万種で動物界第2の種数を誇るし、
(ちなみに節足動物は約110万種で圧倒!脊椎動物はせいぜい4万5000種ほどで、脊索動物全体でもそんなに大した数にはならない。)
なによりその形態のヴァリエーションが豊富で面白い。
カセミミズもアサリもオキナエビスもナメクジもゾウクラゲもダイオウイカも軟体動物!
サザエとタコが親戚だって、パッと見て分かります?

そんでもって、やっぱりタコさんが好きなの❤
かわいいでしょ?
異様に賢いしね☆
そのうちちゃんとアサリと並べて解剖して色々比較してやりたいなぁと前の夏頃から思いながら、なかなか実現できずにいます。

タコさんがキャラクター化されるときっていつも、まるで胴部が頭に、腕が足に、漏斗が口に置き換えられて擬人化されるけれども、
もちろん"頭足類"って名称のとおり、足(腕、触手)が生えている部分が頭であり、
そういう8本足の生えている方が体の前側なのだ。
で、もちろん口も此方側、触手が放射状に生える真ん中に位置している。
    
要するにイカで言うところの"トンビ"。
軟体のくせにこういうところはやたら硬く、採集されたサメの胃袋の内容物などを調べると、食べた頭足類の口器がポロポロ見つかることがある。
もっとも、タコっていうのはもともと狡猾な上になかなかの武闘派なので、
自分より小さなサメは食べてしまったりする。
生息場所も生態的ニッチもよく被っているウツボvsタコの像も有名ですね。

  
う~む、可愛さに似合わぬ、黒曜石の石器みたいな鋭いクチバシ…。
ところで、マダコは唾液に毒まで持っている。
タコの毒はヒョウモンダコ Hapalochlaena fasciata のテトロドトキシンが有名だが、
実はマダコも同じように毒を持っていて、しかもヒトに対しても意外と長期に渡るダメージを与えるという。
命の危険はないようだが、アクティヴなタコさんには少々ご注意。

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specimens: うちの収蔵標本。
 ・Mikadotrochus hirasei: ベニオキナエビス。
 ・Phascolosoma scolops: サメハダホシムシ。






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