fantasia*diapsida

とりとめのないメモの山

dissection of the crow:

2007-07-09 00:00:00 | biologie*
以前拾って冷凍しておいたカラスを解剖しました。
κ君がわざわざ足を運んでヘルプしてくれたよ、謝謝!

きっちり同定するまでもなく、ハシブトガラスCorvus macrorhynchos  Wagler, 1827なんだが、
一応きっちり同定しました。

メジャーと共に各部の写真を撮り、基本的な計測も。
嘴峰culmen: 65mm
ふ蹠metatarsus: 56mm
翼長wing length: 350mm
尾長tail length: 225mm

羽毛標本を採取。
初列風切(右) primaries(Right)
尾羽 tail
それぞれを全て抜き取り、順番どおりに固定して乾燥。

胸筋の奥よりDNA標本として組織を採取。
DNAは100%エタノールで保存出来るらしい?ので、その通りに。

第一目的は全身骨格標本なので、皮を剥ぎ、筋肉を取り去っていく。
まぁこの飛翔動物の、前肢の後肢に比べて重厚なことといったら!
歩行性の、ニワトリの骨格なんかと並べると面白いでしょうね。

実際に解剖して分かることにゃ、やはりこう、生物のデザインは神がかってますねって件。
この一切の無駄が無いつくりは、いくら書いても書き足りないので今回は無しにしておくが、
私の稚拙な文では表現不可能なくらいの感動がそこにはある。


そこにはある、のだけれど、一般の方々にはなかなか理解されないようで。
特にこのご時勢では本当にヤバイですね…
「解剖とか割と得意なんで」「骨格好きでして」なんて発言すると、
ベルセ○ク(北欧神話…じゃなくて漫画の)みたいな凄まじい想像をなさる方がたまにおられるのだけど

実際こんなの無いです(笑)。
dissectするってのは切り刻むのとは違う。
本人はヒルガタワムシからクロゴキブリからブラックマンパまで
無類の動物好き(イヌ、ヒトは少々苦手だが)なので、
実際こうしたものが元と違う姿を晒すのはとてもとても哀しいことと思っています。
しかしそれでも観ようとしなきゃ見えないものなんざいくらでもあるわけで、
解剖は割と好きだけど、それでも対象には敬意を払いつつ、泣く泣くやってる部分もあります。

内臓は丸ごと液浸標本にしました。今改めて観るとなんか興味深いところが色々あるぞ。
骨格標本にはもう少しかかります。



P.S.→続きはskeleton of the crow:

P.S.→その解剖の写真を"暗黒面"にupしました。<※グロいので注意!!>(閲覧にはP.W.が必要です)

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