
お盆の真っ最中、池田秀一さんが朗読する「赤の肖像~シャア、そしてフロンタルへ~」というイベントに水道橋まで行ってきました。
久しぶりの東京ドームシティはこんなところになっていたのかーという驚きから始まり、入場して周りを見渡すと男性ばかりかと思いきや意外と若い女性も混じり、生池田さんの重厚なシャアの心語りをトークショー合わせて7時開始から9時40分の終了までたっぷり堪能してきました。
いきなりシャアの朗読から入っていくのだけれど、700人の観客をものともせず、冒頭から手も声も震えず、漢字とカタカナが羅列した宇宙語を終始腹から出し続け、途中1stから逆シャアまでの映像が入ってはいたけれど、ノーミスで最後まで集中力を切らさず演じ続けるという池田さんのプロ根性に脱帽。座って話しているといっても、結構な体力消耗だったと思います。お疲れ様でした。
流れとしては、アコースティックギターとキーボードをバックに池田さんの朗読が始まり、合間に映像が入るという構成。また生演奏の選曲も絶妙で、戦闘シーンの合間にはギター演奏での「いまはおやすみ」がしっとりとして心地よい休憩になっていたりと、細部までのこだわりを感じた大人向けのイベントでした。
今回、福井さんの脚本ということで、シャアという名前や場所や立場も変えて波乱万丈の人生を送った一人の人間を追う形で纏められていて、本音や弱音を吐露している部分もあって解りやすいといえば解りやすく腑に落ちた部分もあったけれども、やはり富野御大作ではないので「シャアなんだけど、シャアじゃない」という印象。過ちや過去に正面から向き合って素直に自己表現出来るヒトならこんな人生送ってないんじゃないかなーと思うので。
とはいいつつ、こんなイベントは富野御大は絶対やってくれないので、ある意味親切で貴重なイベントなのは間違いなく、シャア好きなら一見の価値はあると思うし、池田さんの「やる時はやるんだぜ」という心の声が聞こえてきそうなイベントでした。(ただ若干割高感は否めないんだなー)
4幕からなる朗読が終わったあとは、脚本の福井さんと、白シャツで爽やかな浪川さんと、赤いシューズを履いてきた内山さんが登場。あれだけの舞台が終わったあとなので池田さんとシャアへの感想が主になってしまうのは仕方のないところ。内山さんは観客の前でのセリフを言うのは初めてということで「緊張しました」。福井さんの感想は「これは金になる」と「ブログやツイッターで宣伝して」。浪川さんはイベント慣れして上手く纏めてお話されてました。進行役の女性がポロっと「シャア様」と言っていたのにも軽く驚き。その後池田さんも登場して、「シャアがよろしくと言ってました」。最後は、UCの第2話を長めの予告で鑑賞して終了。(確かにフロンタルが笑っちゃうほどシャアだった)
そうそう本日の池田さんのお召し物は、薄いグレーの詰襟タイプの上着(声優アワードの時と一緒かな?)と白いチノパンに白い靴。トークショーでの再登場時は上着を脱いで、浪川さんに「赤いですね~!」と言われるぐらい真っ赤なポロシャツでした。
ということで、池田さんあと2日間頑張って下さいませ~♪