弁護女子。~越谷の女性弁護士の日々~

越谷市の弁護士(離婚・親権・面会交流・養育費・財産分与・不貞問題等を主に扱っております)の生井澤葵の日々を綴ります。

一人で死ぬということ。

2013-01-15 | 【相続財産管理人】
少子化が進み、

人生プランが多様化している現在、

相続人がいないというケースが今後増えてくる現象だと思っています



例えば、一人っ子が結婚しないで、祖父母・両親を見送った場合、

その一人っ子が亡くなるときには、

相続人はいないことになります



様々な手続きが間に入ることにはなりますが、

そのように相続人がないままに亡くなった方の財産を、

きちんと整理し、

本当に相続人はいないのか、

お世話になった相続人的な人(特別縁故者といいます)がいないのか、

チェックし、

最終的に誰もいないと判断された場合、

その財産を国に返す役割を、

  相続財産管理人  

といいます



この相続財産管理人は、

家庭裁判所から依頼が来て、弁護士が就任することになります  




業務は、相続財産の管理ですので、

不動産、預金などの財産の管理が基本です

一方で、お墓・遺骨は、厳密には相続財産ではないので、

その管理からは外れることになります


ですが、

常識的に考えていただければ、

相続人がいない方のお墓や、遺骨等、

放置しておいていいものではありません

(法律的には放置できそうではありますが、

 遺骨が放置されている不動産をそのまま売却するなどは現実的に無理です)

そのようなとき、

弁護士(相続財産管理人)は、裁判所に「権限外行為許可の申し立て」をして、

お墓や遺骨問題を解決していくことになります




相続財産管理人は、

当然ながら亡くなられたご本人の生前を知りません

お話をしたこともない方の遺骨と対面し、

その方が少しでも安心して眠れる場所を、裁判所の許可をいただきながら、探すわけです



私自身、相続財産管理人を任命されておりますが、

亡くなられた方の宗派も分からず、

お墓を守る後継者もいない状況で、

それでも受け入れてくださるお墓を探すことに奔走いたしました

ただ、

そのような中で、

本当に「お導き」と言っていいようなご縁で、

素晴らしいお寺にいきつくことができました




一人で亡くなられた場合、

このように、

何も自分のことを知らない弁護士が、

自分の遺骨であったり、財産であったりを、管理することになります

このような時、

細かい配慮は、

個々の弁護士と裁判所の判断次第になります

ただ、

放置されるというわけではありません  



一人の人間の、

最期に、財産という方向から、弁護士が関わる、相続財産管理人という役割

面倒ではあるのですが、

社会に貢献している役割のようで、私は素敵だなと考えています。




弁護士 生井澤 葵
埼玉弁護士会所属

※2020年4月1日より、

 事務所を移籍し、熊谷の弁護士から、越谷の弁護士となります。

 紛らわしくて申し訳ございませんがよろしくお願いいたします。





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