Always Autumn

Letter from Perth

愛する母国を想う

2011-03-12 18:43:30 | Weblog


東北地方太平洋沖地震の被害を受けられた地域にお住まいの皆様に、心よりお見舞いを申し上げますとともに


お亡くなりになられた方々へ謹んで哀悼の意を表します。





昨日、ラジオニュース部でお仕事中のRさんから「Tohokuで大きな地震があった、大変だ。」と連絡があり

すぐに国営放送ABC24時間ニュースチャンネルをつけてみたら…

あちこちの映像とともに、やがて津波が押し寄せてくる中継を目の当たりにして、え、と息をするのを忘れるほど驚きました。

波が、家々や田畑をどんどん飲み込んでいく様子に涙が止まりませんでした。

信じられない。

まだあそこには、避難しきれなかった人々がいるかもしれないのに!

水よ、早く止まれ! もういいから、早く止まれっ!!!

心の中で叫び続けていました。


津波の馬鹿。

陳腐な言葉でしか表現できないのがもどかしいけれど、本当に悲しくて、悔しい。

これを書きながらも涙が出てくる。

どんなに大きい地震でも、それだけだったら被害はもっと少なかったのに。

あれだけの威力を持った津波にはどう対処しろと。

これだけ頑張って、訓練してきて、この国は地震大国なんだからと覚悟の上で暮らして、それになおどうしろというのでしょう。

自然と仲良くできたらいいのに、こんな残酷な力を見せつける。

今はただ、これ以上被害が大きくなりませんように、一人でも多く生存者が見つかりますようにと祈るしかない。


だけどこんな時だからこそ、世界中の人間が一つなんだと思うと勇気が出てきます。

自分はこの大災害を、ツイッターを通して届けられる世界中の応援の声を聞き続け、涙しました。

日本は一人じゃない。

どんなに長く離れていたって、やっぱり大好きな私の母国は、多くの人に愛される素敵な国なんだなと思えます。



だから負けたくない。

辛くて悲しいけれど…でも日本は負けない、そう信じています。



それにしても、日本の耐震設計は世界の模範なのだろうなということが今さら気付かされました。

オージーのリポーターたちにとって、あの揺れで東京のダメージがこれだけで済んだということが驚愕に値することのようです。


「日本は確かに地震が多いが、地震が起きやすい他国に行くより、日本に行った方が助かる確率ははるかに大きい」と専門家も話していました。

(パース市内でこのような地震が起きたら、今せっせと建築中の高いビルなんか、もうひと固まりもないだろうなー。)

間もなく娘を留学させに日本に向かわせますが、Rさんは地震のニュースを見ながら

「この地震国に行かせるのはなんだかやっぱり心配だ…」と考え込んでいたけれど、上の専門家の人の話を聞いたら

「そうか。 他の国に行かせるよりは良いんだ」と、あっさり納得したようでした。

 

何よりも、世界の人々は、日本人が地震に対して常にどれだけの心構えをしてきたのか、そして

実際の災害に遭った時にいかに整然と行動を取ることができるか、ということにとても感動しているようです。

オージーの政治家が新幹線に閉じ込められてしまったけれど、周りの日本人乗客に親切にしてもらって、とても気持ちが落ち着いたと
笑顔で話していたのをテレビで見たら、こちらまで嬉しく思えて泣き笑いをしました。



世界は思っています。

難しいとは思うけれど、日本に一日でも早く立ち直って欲しい、それだけの技術と精神力を持っている国だから、と。




私ごとですが、昨日の昼間になかなか連絡が来なかった兄から、昨晩、無事だという報告ともに

テレビがキャビネットから落っこちて、どってんと、うつぶせに倒れている写メが届きました。

びっくりしました。

他は、家族親戚、友人一同、みんな無事でほっとしました。


昨晩は、2~3人のお友達のご主人さまが帰宅できなかったり

高校時代のお仲間(男性)二人が、帰宅できなかったとか(今日は無事に帰れればいいね)。

新宿の高層ビルでお仕事しているお友達も、お茶の水から歩いて日暮里まで帰られた、亡父の友人もご無事で何よりでした

まだ一人、仙台に住むメル友のことが心配なのですが…。



でもやっぱり、どれだけの人命が失われたのかと思うと、今日も朝から胃は重いし、胸が痛い…

津波によって壊滅させられた地域の映像が頭の中をぐるぐるして、昨晩はなかなか眠れなかった。

ここにいて悶々としていても仕方ない、せめて寄付からさせていただきます。


それにしても、なんだか「11日」って、良くないことが起きやすい日なのかな。

テロが起きた2001年9月11日。

今回の、東北地方太平洋沖地震が2011年3月11日。

そういえば、母のお葬式は19年前の1月11日だったっけ。



何かもうちょっと、いい話で盛り上がる日が来ないものかしらね…。


それでは、また。

まだ各地で余震が続いているそうですので、みなさんどうぞお気をつけてください。

そして被災地に住まわれている皆様、どうかどうか、ご無事で。

 

 

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