私たちは、2・3年の任期で、違う国に行きます。その国によって、参加しなければならない公式行事とかがあります。この国は、あんまりないのかな?と思っていたら、独立記念日は、大きく祝うらしく、公式行事が、結構ある。昨年は、個人的な用事があって、9月は、日本に帰っていたので、パスしてしまっていたらしい。
この国は、私たちを引き回してくれる方(大使館の方や長く滞在している日本人の意味)もなく、どういうものであるか、全然わからずに、参加しなければならない。これは、非常につらい。それで、(ごく少数ではあるが)次に行く方のために、このブログで記録として残しておくことにする。大体の感じがわかれば、参加しやすい。
毎年独立記念日の公式行事は、6つあるらしい。
その1つ目が、今日のoffical lunch 公式昼食
これが、招待状。
もともとの計画では、ラディソンホテルの桟橋に10:30に集合して、船で、セント・ジョージ島に渡って、そこで、ランチだった。
ところが、29日に急なお知らせが来て、悪天候のため場所を House of Culture(文化会館)に変更するという。熱帯性低気圧が近づいてきているらしい。
セント・ジョーンズ島には、まだ行ったことがない。島に渡ってのオフィシャル・ランチってどういうのだろう?行ってみたかった。
この招待状は、これと同じような、4枚の招待状と一緒に封筒に入ってきたらしい。これは、サービスサイズの写真ぐらいの大きさで、写真ぐらいの厚さの紙切れで、裏は白紙。何の説明もない。
カードの下のR.S.V.Pは、「折り返し返事ください。」の意味。夫は、返事をしていないらしい。
夫は、「こういうランチは、どうせ、ビュフェーだから、大丈夫さ」と言う。
カード向かって左下のPlease present invitationは、「招待状持参してください。」と言う意味。どこのパーティでも、招待状と(名前が書かれた)封筒を持っていく。それで身分を確認する。でも今回のは、封筒が、それぞれないしね・・・。どうやって名前を確認するのだろう?
何人ぐらい招待されているのか?どういう服で行けばいいのか?どういう行事なのか?何もわからないまま出かける。
場所の案内も何もなかった。夫が、ぎりぎり、グーグルで調べた。街中(治安の悪い)の総督の官邸の隣か、総督の官邸そのものらしい。
車で行くか、タクシーで行くか?「ベリーズは、駐車場の整備された、公共建物はない。」と夫は言うけど、帰りのタクシーをひらいにくいので、車で行くことにする。駐車場がなかったら、あきらめて帰ってくるぐらいの気持ち・・・。
私は、様子がわからないので、無難服と呼ぶ服で行こうと考えていた。黒っぽい割とかっちりしたワンピースにクリーム色の麻の上着・・・これは、日本人同士の集まりの時にとても重宝している。まじめな感じで、目立たない服装。
こちらの人の集まりは、冷房が効きすぎていることが多く、私は、冷房に弱い。
行く間際になって、夫が、「そういえば、ここに行ったことがある。」と言い出す。「とても古い木造の建物で、冷房がなかった。」という。それで、急遽、上着を黒のレースのボレロに変える。それでも裏のあるワンピースだから、冷房がなかったら、きっとつらい。
11時始まり・・・10時40分に出るつもりが、少し遅れた。どうせ、みんな遅れてくるし・・・という気もあった・・・。
どんどん雲行きが怪しくなってくる。ちょうど11時に着いたが、土砂降り。
私たちの前の車が車寄せに寄せに止まった。偉い方らしく、助手席から、軍服を着た(それも正装)兵隊さんが、飛び降りてきて、ドアを開けた。初老の男性が降りた。夫は、「副首相だ。」とか言ってた。
車寄せがあるので、私は、降りれるが、夫は、車を敷地内に止めたものの車から出て来れない。
玄関で、しばらく、夫を待っていたら、到着する女性が、みんな白い服を着ていた。「えっ!まさか、ここは、みんな白い服?」ヒヤリととした。
小降りになって、夫がやってきて、会場に入った。会場は、木造の建物の2階で、きれいに国旗の色の布で飾り付けてあった。細長い教室みたいな感じ(一番上の写真)。
冷房は、ちゃんと効いていて、天井扇も回っていて、私は、かなり寒くてつらかった。テレビ放送用かビデオカメラが何台も設置され、カメラも何台も並んでいた。
悪天候のために少し遅れて始まった。写真の人が、司会。女性の国歌独唱、プレイヤー(祈り)。スピーチ。その後、出し物として、女性の独唱が2つ。びっくりしたのは、司会は男性だが、後は、スピーチも演者もみんな、女性だったこと。この国も女性のほうが、元気らしい。
ランチと言っても催しだったから、きちんと開催時間前に行って着席しておくべきだった。私たちの前に着いた方は、なんと、総督・・・。総督と言うのは、日本人には、わかりにくいが、カリブの国では、一般的で、黒人の方なのだが、イギリス女王の代理と言う位置づけなのです。だから、着席して、総督の来場をお迎えすべきだったんです。
大体1時間ぐらいで催しと言うか式典は済んで、その後、1階へ行ってランチ。来ていた人は、200人ぐらいかな。服装は、男性の一部は、ベリーズの礼服(タックの入った白い、開襟シャツのような服)をきていたけど、それ以外は、普通の服。女性も、身奇麗であれば何でもいいみたいだった。子供もいたし、普通のベリーズのお年寄りみたいな方もいたし、どういう基準で招待しているのか、招待されていなくても入れるのか、よくわからなかった。
あんまり良い写真がなくて恐縮だが、こんな感じ・・・。
私たちは、案内されたので、横の部屋(昼食と取る部屋)に行ってしまったのだが、ビュッフェではなく、着席式。ちゃんと料理が、一人ずつ運ばれてくる形式。でもね。テープルとかいすは、ビーチとかポーチで使う、白いプラスチックの安っぽいやつ。飲みのもは、使い捨ての白い入れ物に入ってきた。
これが、最初のディッシュでえびのセビッチェ。これも使い捨手のお皿に、ちっちゃなプラスチックのナイフやフォーク。
これ↓がメインディシュ(たぶん)・・・これは、ベリーズの伝統料理と思う。おいしかったけど、このお皿、このフォークやナイフ。
これが、政府の独立記念式典の公式ランチ・・・ちょっとびっくりだけど、とってもおいしかったし、私には、これぐらいのほうが、気楽で良い。
8人がけぐらいの丸いテーブルが、8個ぐらいあって、奥の席の人達には、料理がいきわたっていたけど、出口に近い人達には、料理がまだきてなかった。私たちは、座ったのは、部屋の中央辺りのテーブルなんだけど、料理を運ぶ人達の通り道で、良い席なのか悪い席なのか・・・?食べ物は、すぐに来て、待たずにすぐに食べれたから、良かった。
この建物は、海のすぐ横にあって、1階でも海の上の空が見えた。見る見る雲行きが怪しくなってきたので、夫が、「帰る。」と言い出して、私たちは、席を立った。車まで、ダッシュで何とか、たどり着いたが、後は、本降り・・・。
駐車場の出口には、バスが来ていて、子供たちが、雨の中スチールバンなどを運んでいた。これから、まだ、何かやるのかもしれない。先に出て、申し訳ないけど・・・。食べ物がまだ来ていなかったり、ごたごたしていたので、たぶん私たちが、先に出ても、誰も気にしないだろう。
なかなか、面白い経験でした。