Beer & I

ビール好きによる、ビール好きの為のビール記とあれこれ。

ベネディクティナー(ドイツ)

2021-08-31 18:00:00 | ドイツビール
友達から頂いたヨーロッパビール第2弾は、ドイツの『ベネディクティナー』白ビールのヴァイスビールです^^
私はいくつかビールがあったら最初に白ビールを飲むので、本当はこれを一番に飲もうと思っていたのですが、ラベル間違えて二番目になっちゃいました。
クセのあるビールは苦手な友達の好みも考えて、これなら多分飲めるだろうも思いチョイス。
 
白ビールではありますが褐色に近い色、きめ細かな泡がそそられます。
香りは小麦特有の甘みがふんわり。
飲み口はフルーティーでありつつ酸味が効いていて、そのバランスが良い感じ。
酵母が活きているのを感じる様な味わいがありました。
ベネディクティナーはルイ4世が1330年代に設立したエタール修道院で、1609年から造られている歴史のあるビール。
その時から製造や品質管理を修道士が行っているので、ラベルにも修道士が描かれています。
ビールを飲んだ後に情調べたのですが、「酵母が活きているのを感じた」と書いたその感想の通り(!)修道院で独自に純粋培養された酵母を使用しているそう。
…私の舌も中々肥えてきたな(笑)。
Superior taste AWARDというビールのコンクールで、2013年に3つの星を受賞しています。
今のところ日本ではこのヴァイスビールしか手に入らないみたいですが、他にも種類あって全部で4つあるよう。
うーん、また飲みたいリストが増えました^^


 

ケーニッヒ・ピルスナー(ドイツ)

2021-08-30 18:00:00 | ドイツビール
先日、何と友達がいきなりビールの詰め合わせをプレゼントしてくれました!!
今私がイギリスビールを探している事は伝えていなかったのですが、偶々この詰め合わせはヨーロッパビールの8本セット!!
イギリスビールは以前飲んだ事がある黒ビールの「OLD TOM」だけでしたが、これは本当に嬉しい!!
しかも8本瓶ビールの入った段ボールを彼女自ら運んで、家まで来てくれました(涙)!


彼女もお酒は基本的にビールしか飲まない人なのですが、軽いもの(バドワイザーみたいな)が好きらしく、味が濃かったり苦みがあったりすると「大人のビールだ」と言う位(笑)。
折角持ってきてくれたので、ラベルを確認して彼女にも飲めそうな物から開けました。
なので最初はドイツの「ケーニッヒ・ピルスナー」を開封。
ピルスナーですが、どこかフルーティーさがあってとても飲みやすい。
美味しい水を使っているのが分かるミネラル感も。
それでいてホップの苦みや麦芽のコクもあって、美味しかったです。
 
「ケーニッヒ」で調べてみると、「ケーニッヒ・ルードヴィッヒ」という醸造所が多くヒットしたのでその内容を書き出していましたが、何か違う…。
日本語のページはないのですが、醸造所の公式HPをチェックしてもこの「ピルスナー」はなく、何よりもラベルが違う!
ドイツ語は全く分かりませんが、何とか「ケーニッヒ・ビール」の情報にありつけました。
やはり「ケーニッヒ・ルードヴィッヒ」とは違う醸造所で、ドイツのノルトライン・ヴェストファーレン州にあるBeeckという場所にある醸造所。
デュイスブルク・テオドール・ケーニッヒが1858年に開設し、当時はまだ人気のなかった低発酵のピルスナースタイルビールを造っていたそうです。
「ケーニッヒ・ピルスナー」の最初の記録は1911年で、2004年デンマークのカールスバーグに、今ではビットブルガーに売却されています。
「ケーニッヒ・ルードヴィッヒ」についても調べていたので、今後絶対に手に入れて改めて紹介します!
 
この日友達と飲んだのは全部で3種類。
折角なので、8種類ともそのメーカーを調べてアップしようと思っています。
因みにドイツビールが2本、ベルギービールが4本、イギリスビール・スペインビールが1本ずつ^^
ありがたく頂きます!!

BELHAVEN(イギリス)4種飲み比べ

2021-08-27 18:00:00 | ヨーロッパのビール
今働いているお店(ビストロバル)で今まで提供していたイギリスの「フラーズ・ESB」というビールが、取り扱いを停止してしまったので、それに代わるビールを探しています。
ペールエールの中でも「ビター」と呼ばれるタイプのビールで、麦芽の深い風味とコクがある上に後味にフルーティーさが残る美味しいビールです(ESB:エクストラ・スペシャル・ビターの略)。
私もお店に働いてから初めて飲んだのですが、本当に味わい深くて美味しかったのでなくなるのはとても残念でなりません(涙)。
 
先日銀座に用事があったので、銀座のやまやさんに足を運びました。
イギリスのビールはあまり種類がなく、店員さんに聞いてみた所、芝大門のやまやさんはもっと大きいのでお酒の種類もより豊富だという事だったので、そのまま芝大門まで直行。
他のお酒も魅力的で目を奪われそうになりましたが、今回はビールコーナー一直線。
イギリスのビールは『BELHAVEN(ベルヘイヴン)』の4種のみだったので、その4種類を購入。
因みに2本で500円なので、4本でも1000円と安価です^^
 
「BELHAVEN」はスコットランドのダンバー近郊にある、「グリーン・キング・ブルワリー」傘下のブルワリーです。
ビールの醸造は1719年に開始している歴史のある醸造所で、麦芽の製造能力に優れているそう。

後日、ビール仲間と4種類を飲み比べ。ワクワク。
色味は全体的に濃い物が多く、エールタイプでそれぞれ個性的。
アルコール度数が低い物からテイスティングしました。
まずは青色の「スコティッシュ・エール」。色味はブラウンで、カラメル香と甘みが前面に出ています。飲み口も香りの印象とあまり変わらない感じ。
ナッツのような香ばしさも感じられ、スパイシーさもありました。
次にオレンジ色の「スペイサイド・オークエイジド・ブラウンエール」。このビールだけ色味がブロンドですが、アルコール度数は6.5%と高め。
ラベルの色から想像するような、オレンジなどの柑橘系の甘みが特徴的。原料の一部にウイスキーが使用されているそう。
次は赤色の「90/ウィー・ヘヴィー」。これもカラメル香が強く、ドライフルーツの様な凝縮された甘みが特徴的。アルコール度数も高くなります(7~8%)。
最後に黒色の「スコティッシュ・オートスタウト」。麦芽の豊かな香り、名前通り色は一番濃い黒ビールです。飲んだ後にアルコール感も残るような強さがありました。

4種類全部飲んでみて、全体的な味の傾向が似ているなぁという感想。
それが甘みに一番出ていて、飲んだ後に原材料を見てみるとカラメル色素や糖類という記載があったので、「あーなるほど、これかぁ」と納得。
自然な甘みではなく後入れした甘味料は、どうしてもどこか甘ったるさやしつこさを感じざるを得ないんですねー。
これが他のビールを飲んでいる中の一つとしてならまだ良かったのかもしれませんが、同じ傾向のこの4種類を一気に飲むと思った以上にクセを感じてしまいました。
ビール好きの我々をもってしても、4本飲み切るのに時間がかかりました(苦笑)。

という事で、今回のイギリスビール探しは持ち越し。
希望としては、エールタイプで苦みやコクをしっかりと感じられる物、昨今の革新的なクラフトビールというよりもスタンダードのものを探しています。
もしおススメがあれば、是非是非ご指南下さいませ!!



ビールの始まり

2021-08-25 18:00:00 | ビールの歴史

折角「ビールの歴史」というカテゴリーを作っていたのに、まだ一度もアップ出来ていませんでした(汗)。
やっと重い腰を上げて、最初はやはり「ビールの始まり」について。

ビールの歴史は紀元前4000年以上前までさかのぼります!!全く想像の付かない時間軸です(笑)。
その時は「液体のパン」と呼ばれていたビール。
メソポタミアで人類が農耕生活を始めた頃、放置してあった麦の粥に酵母は入り込んで自然に発酵したのが起源とされています。
ビールに限らず多くの食べ物・飲み物が、本当に偶然によって出来たり発見されたりしてきたというのは、毎回不思議でなりません。必然と偶然。ミラクル。
メソポタミアは、歴史の授業で勿論知っている文明の一つですが、改めてその場所をチェック。
現在のイラクの一部にあたるチグリス川とユーフラテス川の間にあたります。
このビールブログを始めた時に、小学生向けの地図帳を買ったのですが、中近東は時世の移り変わりもあってこうして描いてみると新しい発見に出会えます。

 
ビールの最も古い記録は紀元前3000年頃に、メソポタミアのシュメール人が残した「モニュマン・ブルー」と呼ばれる年度の板碑で、そこに当時のビールの作り方が描かれています。
そこは気温が高い地方だったので、生水が飲料に適さなかったのもあり、ビールは安全性も栄養価も高い飲み物とされていたそうなんです。
アルコール消毒はそんな昔からあったんですね(そこ?)。
ビールと言えばドイツやベルギーなどヨーロッパ圏内が最初に思いつきますが、発祥は中近東だったんです。
「モニュマン・ブルー」にはこんな感じの板碑。
何となく模写してみましたが、これを5000年以上前の人類が残してくれたんだと思うと感慨深くなります(笑)。


今年はビール検定にも挑戦してみようと思っているので、ビールの紹介だけでなく知識的な部分も掘り下げて行くつもりです!!
 

THE軽井沢ビール・エクセラン(長野)

2021-08-13 18:00:00 | 日本のクラフトビール
『THE軽井沢ビール』は今までにも何度か飲んだ事がありますが、意外にブログで紹介した事はありませんでした。
そして今回飲んだのは私も初めての『軽井沢エール(エクセラン)』です^^
 
アルコール度数5.5%の「ゴールデンエール」。
爽やかな柑橘系の香りが注いだ瞬間からフワッと鼻腔を突きます。
口に含むと麦芽のコクとトロピカルフルーツの華やかさも広がるという賑やか味わいが楽しめます。
後味はスッキリとキレが良く。この暑い時期に飲んだのも良かったです。
そして温度によって飲み口が変わるというのも面白い所。
最初は冷やして飲んだので柑橘系のさっぱりとした感じが印象的でしたが、時間が経つ毎にトロピカルフルーツのふくよかさが立ってくる様な感じ。
ホップはシトラホップとギャラクシーホップの2種類を使用しています。

『THE軽井沢ビール』は2013年に設立されたブルワリーで、現会長である和田泰治さんが「おいしさを求めて」という不動のテーマを掲げて、品質第一を理念に旗揚げされました。
日本のクラフトビールの生興がその裏に深く関わっています。
浅間山の冷涼な伏流水を使ったビールはやはり美味で、他のお酒もそうなんですが、水というのはとても重要だというのを再確認します。
『THE軽井沢ビール』は、『香りのクラフト』・3種類のプレミアムシリーズ・3種類の季節販売シリーズ・6種類のオリジナルシリーズ(エクセランはこの中に含まれます)があり、次は何を飲もうか悩ましい所です。
飲み比べもしてみたいなぁ。
コロナ禍で、多くのビール工場見学は中止されていますが、ここは今も定員を減らして行っているみたいです。しかも500円!!
いつか是非訪問させて頂きたいものです!
長野はクラフトビールが本当に沢山あって、軽井沢だけでもいくつかのブルワリーさんがあるクラフトビール天国!
これからも目が離せません。