Beer & I

ビール好きによる、ビール好きの為のビール記とあれこれ。

宮澤商店(門前仲町)

2020-06-21 18:00:00 | ビールのお店

コロナ禍で外での飲食は自粛していましたが、ようやく解禁(わーい)!!
江東区まで出かけたので、門前仲町の「宮澤商店」さんに訪問しました^^

門前仲町の駅を出て、富岡八幡宮の交差点からすぐの立地。
カウンターとテーブル1席の小さなビール専門店です。


厳選された国産の樽生ビールを取り扱っていて、至る所にこだわりを感じます。
古民家風の造りがどことなく懐かしい。落ち着いた雰囲気です。
タップ数は9つ。この日は長野の志賀高原ビールがメインでした。
ビールはその日によって違うみたいで、毎日ブログを更新されています!
https://ameblo.jp/miya-beer-bar/
信州のものがベースとなっているようで、ビールもそうですが、
お食事は信州から直送される高原野菜や郷土料理・ソーセージなどが提供されていました。
この日、イノシシのソーセージを頂いたんですが、写真がまさかのピンボケ;
ソーセージが美味しかったのは勿論の事、付け合わせの野沢菜も嬉しかったですっ。
 
そして今回頂いたビールは3種類。全部志賀高原ビールで攻めました。
まずはヘイジー・セッション・IPA「KASUMI」。
フルーティーなんだけど、ホップの苦みが効いていて、
爽やかなのにパンチがあるというバランスが最高な一品。
次はベルジャンスタイル・セゾン「ミヤマブロンド」。
これもフルーティーですが「KASUMI」よりは甘みがあります。
コクと香ばしさを感じるビールでした。
最後は「アフリカ・ペール・エール」。
苦みが効いているのに爽やかで飲みやすい。
こういうのを舌の上で転がして味わってゴクンとするのも楽しいです。

この宮澤商店さん、「注ぎ方」にもこだわりがあるそうで、
メニューの一番目にあるのは「アサヒ・スーパードライ」なんですよね!
「ビール工場で飲む以上に美味しい!」を心がけているそうですから、
これは是非とも次回頂きたいですっっ!!


 

OH!LA!HO BEER・ゴールデンエール(長野)

2020-06-17 18:00:00 | 日本のクラフトビール

いやあ、飲みたいビールをお買い得だからと買っているうちに、
在庫がどんどん増えていくというある意味嬉しい悲鳴をあげています。
去年の秋に行った軽井沢で買った地ビールにようやく辿り着きました(遅っ)!!
その時、お土産には二つ購入したんですが、今回はその一つ。
長野のOH!LA!HOビールの「ゴールデンエール」です。

きめ細かな泡、濁りのあるブラウンがかった黄金色。酵母が活きてる感じがします(温存しすぎ?)。
しっかりとしたホップの香り、飲み口は香ばしさが効いててこっくりとしています。
その分甘みも感じるけど、後味はほのかな苦みがあるという絶妙なバランス。
軽やかでありながらも、しっかりと味わいを楽しめる美味しいビールです。


と、購入してからいつの間にか時間が経っていたこのビールですが、
なんとこの間に、OH!LA!HOビール工場が増設をしていて完全リニューアルをしてました(汗汗)!
4月28日からは新商品として生まれ変わっているようなので、
この「ゴールデンエール」は幻となってしまっていました(汗汗)。
ビールも日々進化しているので、飲みたい時に飲むのが一番だと改めて実感します。
リニューアル後はアルコール度数も4.5%から5%になってるし、
味わいも変わっているみたいだからこれもチェックしたい所です(凝りずに)。

OH!LA!HO=“おらほ”とは長野の方言で“わたし達”“わたし達の地域”をいった意味。
OH!LA!HOビールは1996年に誕生した地ビールのブランドです。
今までにもいくつか飲んだことがありますが、今回のリニューアルは20年来の事だったそう。
これも何かしらのタイミングだったのかもしれません(前向きな私)。

因みにこの「ゴールデンエール」は、OH!LA!HO人気No.1ビールで、
インターナショナル・ビア・コンペティション銀・銅賞、
2009年ジャパン・クラフト・ビアセレクション金賞、
2000年ジャパン・ビア・グランプリ金賞を獲得しています。





 

IPA(India Pale Ale)

2020-06-10 18:00:00 | ビールの種類

CHESTER'S IPA」を飲んだ所で、久しぶりにビールの種類のお話です。
今回は「IPA」=インディア・ペール・エール(India Pale Ale)、
今やビールの種類としてスタンダードになっています。

中程度かそれよりもやや高いアルコール度数を持つエールビール。
液体は銅のような明るい琥珀色、ホップの風味が強くて苦みがあります。
IPAは通常「ペールエール」のカテゴリーに入れられます(ペールエールについてはまた後日)。
21世紀の初頭では、アメリカのクラフトビールの醸造所では最も多く醸造されているスタイルで、
よくアメリカに出張に行かれている知人からも、IPAはとても多く売られていると聞きました。

イギリスが発祥の「ペールエール」が、18世紀に植民地のインドにいるイギリス人たちに送るために生まれたスタイル。
ビールの輸送中に腐ってしまわないように、防腐剤の代わりに「ホップ」を大量投入し、
アルコール度数を高めたのが始まりとされています。
なので、普通のペールエールに比べるとホップの芳醇な香りと苦みが特徴となるビールで
いわゆるのどごしを楽しむような「ラガー」系とは正反対です。



18世紀末に考案されたスタイルですが、1900年くらいからイギリスではほとんどなくなったそうです。
それをアメリカがクラフトビールをスタートした1980年くらいに、
アメリカのクラフトブルワリーがその当時アメリカでは飲めなかった昔のビールスタイルを試して復活。
最初は香りと苦みが強いIPAは邪道的なビールとして扱われていたそうですが、
今となってはクラフトビール界で一番人気のスタイルになったのだから…。
本当に何が最終的に受け入れられるようになるのかは、時間が経たなければ分からないものですねぇ。

今はIPAと言っても、それこそ多種多様。
もうそれこそ手に負えませんっ;;
でも出来るだけ多くのものに触れたい(飲みたい)と思うのは、ビール好きの宿命であります!!


CHESTER’S IPA

2020-06-08 18:00:00 | その他の国のビール

今回はすごく珍しい、私自身も初めてとなる南アフリカ共和国のビールです^^

濃くて赤みがかったブラウンが印象的。
ホップの香りは苦みの中に甘みを感じ、しっかりとしています。
飲んだ瞬間から酸味と甘みが舌に広がって個性的。
アルコール度数も7%と高めで、ゆっくりと味わえます。
香りに比べると甘みと香ばしさが強く、スイーツとも合いそうなビールでした。

 

南アフリカの伝説のラガーマンと言われるチェスターウイリアムズ氏がプロデュースする
南アフリカ産の「IPA(インディア・ペール・エール)」。
チェスターウイリアムズ財団は子供たちへの健康貧困撲滅や教育の支援を行っていて、
この商品の売上の一部は財団に寄付されるそうです。
チェスターウイリアムズ氏は南アフリカが優勝した1995年のラグビーワールドカップで、
唯一の非白人選手として、27試合に出場し14トライを挙げた伝説のラガー。
このビールのラベルにもその姿がプリントされています。
アパルトヘイト撤廃後初の非白人代表選手であり、去年49歳という若さで亡くなったそう。
ビールを飲んだ後に調べて知りましたが、とても複雑な思いになりました…。

そして気になったのは南アフリカのビール事情。
以前ワインバーで働いていた時に南アフリカのワインも取り扱っていたのでワインのイメージがあったのですが、
意外に大衆は圧倒的にビールを支持しているんだとか。
10年以上前から、アルコール市場の半数以上(56.5%)をビールが占めている構図が固定されていて、
第二位のワイン(16.5%)との差は歴然でした(いやはや、意外です)。
その背景はSAB(South African Beer Breweries)ミラー社の独占状態のよう。
ミラー社と言えば、アメリカのビール会社で有名ですね(今度改めて飲んでみよう!)。
毎年南アフリカ各地で地ビール祭りも開催されるほどビールはポピュラーなお酒だそう(親近感っ)。
しかもヨハネスブルクのニュータウン地区には「SAB World of Beer」なるビール博物館もあるらしい。
ビール博物館…なんて楽し気な響きなんでしょう!!
この一本だけで、ぐっと南アフリカが近く感じるようになるんですから、
ビールってすごいですっ(単純な私)!!



 

サッポロ・北海道きたのほし

2020-06-02 18:00:00 | サッポロビール

5月12日から限定発売されている、サッポロの「北海道・きたのほし」を頂きました^^
先月の「サッポロ・ヱビス・吟醸」に続けての限定商品、サッポロさんは特にそういう取り組みが多いのか、
それとも私がまだ他のメーカーさんのことを知らないだけなのか、探り探りでございます。

豊かな麦芽の香りが漂います。泡立ちもクリーミー。
飲み口は少し苦みを感じた後に喉をスーッと通り抜けていく旨み。
後味は爽やかで、飲み飽きないクセのなさ。グビグビ飲めちゃいます!

 
「きたのほし」とは大麦に付けられた名前。

サッポロビールの研究者が「ビールのおいしさに貢献できる大麦」を開発するという夢をいだき、
長年の研究の末、2016年に品種登録された北海道産大麦です。
その「きたのほし」を麦芽にし、使用したのがこのビール。
サッポロさんの熱意がひしひしと伝わってきますっ!
またこの「きたのほし」は「奇跡の麦」と称されていて、
共同研究先である岡山大学とともに、1万種を超える大麦コレクションの中から、
ビールの香味劣化の要因となるLOX-1(脂質酸化酵素)を持たない大麦を発見したのだそうです。
その上で、その大麦を北海道の優良大麦品種と交配させて、
2016年に新たに品種登録したのが「きたのほし」。
うーん、研究に研究を重ねた結果がこうやって形になるんですね(ありがたやありがたや)!

2019年には北海道内で生産されるサッポロ向けの大麦のほぼ全量がこの「きたのほし」に切り替わったほど。
創業以来140年以上にわたり、ビールの原料となる大麦ホップの「育種」に取り組んでいるサッポロ。
ビールと日本の繋がりが今後はもっと強いものになると思いますし、
こういう情報を知れば知るほどビールへの思いが深くなる私であります。