空から雪が舞い
手のひらで受けとめようとしたら
一瞬にとけてしまいました…
その小さな結晶が見たくて
積もる雪に近づいてみます…
息をひそめ
そっと そっと…
雪がとけませんようにと…
儚いその小さな結晶は
やがて…
雫となって
川の流れとなり
大きな海へと戻って行く…
そしてまた
雨となり 雪となり…
ふんわり積もった
小さな結晶を見ていたら…
生きるものすべて
大切なものだと思えます
見えるいのちも
見えない想いも…
必要で無いものなど
ひとつもないと…
人のぬくもりで
一瞬にとけてしまう
雪の結晶でさえ
大切な
ひとつのいのちだから…