スパイス Spice
【活動期間】
1967~1969
【メンバー】
<vocal>
デヴィッド・バイロン/David Garrick(=David Byron vocal)在籍1967~1969
<guitar>
ミック・ボックス/Mick Box(guitar)在籍1967~1969
<keyboard>
ケン・ヘンズレー/Ken Hensley(vocal, keyboards, guitar)在籍1969
<bass>
バリー・グリーン/Barry Green(bass)在籍1967
アルフ・レイナー/Alf Raynor(bass)在籍1968
ポール・ニュートン/Paul Newton(bass)在籍1968~1969
<drums>
ナイジェル・ペグラム/Nigel Pegrum(drums)在籍1967~1969
アレックス・ネピアー/Alex Napier(drums)在籍1969
「スパイス」(Spice)は、イギリスのロック・バンド。
ポップ・ロックとリズム&ブルースの要素を併せ持ったバンドであり、ユーライア・ヒープの前身バンドとしても知られている。
1964年冬、ミック・ボックスがセミプロ・バンド「ストーカーズ」(The Stalkers)を結成、エッピングを拠点として活動を始める。
1965年、このバンドにデヴィッド・ガーリック(のちデヴィッド・バイロンと改名)が加入。
ストーカーズは1967年に解散したが、同年ボックスとガーリックが中心となり、バリー・グリーン(bass)とナイジェル・ペグラム(drums)を加えて、新たなバンド「スパイス」を結成する。
スパイスは同年にアヴェニュー・レーベルと契約、ヒット・チューンのカヴァーの録音などをしていた。
1968年、グリーンに代わりストーカーズ時代のベーシスト、アルフ・レイナーが加入したが短期間で解雇され、同年6月には元ゴッズのポール・ニュートンが加入した。
スパイスは、1968年11月に唯一のシングル『What About The Music』をリリースし、その後年末には国内ツアーも行った。この頃ガーリックはステージ・ネームを「デヴィッド・バイロン」に変えている。
1969年初頭、ドラマーのペグラムが脱退(のちGnidrolog、Steeleye Spanが)し、後任としてアレックス・ネピアーが加入。こうしてデヴィッド・バイロン、ミック・ボックス、ポール・ニュートン、アレックス・ネピアーというラインナップが揃った。
なお、この頃バンドは一時的に「The Play」と名乗ったが、夏頃には「スパイス」に戻している。
1969年当時、スパイスのマネージャーはポール・ニュートンの父が務めていた。その伝手でスパイスはプロデューサーのジェリー・ブロンとコンタクトを取ることができ、ブロン・エージェンシーと契約を交わした。
同年後半にはセカンド・シングルのレコーディングを行ったが、これは陽の目を見なかった。
1969年になると、スパイスはロイ・シェアランド(Roy Sharland)やコリン・ウッド(Colin Wood)らのキーボード奏者をサポート・メンバーに加えて活動するようになっていたが、マネージャーを務めていたブロンは、バンドに物足らなさを感じていた。
歌えるキーボード奏者を正式メンバーに加える必要性を重視したブロンは、ニュートンのゴッズ時代のバンド・メイトであり、折よく1969年11月に「トー・ファット」を脱退したばかりのケン・ヘンズレー(keyboard, guitar, vocal)に声をかけた。このバンドが1969年末に改名して、「ユーライア・ヒープ」となるのである。
なお契約上の理由で、バンドは1970年2月までは「スパイス」として活動。1970年3月から正式に「ユーライア・ヒープ」として活動を始めた。
【ディスコグラフィ】
<シングル>
1968年 What About The Music
【メンバー変遷】
#1 1967
David Garrick(vocal)
Mick Box(guitar)
Barry Green(bass)
Nigel Pegrum(drums)
#2 1968
David Garrick(vocal)
Mick Box(guitar)
Alf Raynor(bass)
Nigel Pegrum(drums)
#3 1968~1969
David Garrick(vocal)
Mick Box(guitar)
Paul Newton(bass)
Nigel Pegrum(drums)→ Gnidrolog
#4 1969(「The Play」)
David Byron(vocal)
Mick Box(guitar)
Paul Newton(bass)
Alex Napier(drums)
Roy Sharland(keyboard:support member)
#5 1969
David Byron(vocal)
Mick Box(guitar)
Paul Newton(bass)
Alex Napier(drums)
Colin Wood(keyboard:support member)
#6 1969
David Byron(vocal)
Mick Box(guitar)
Paul Newton(bass)
Alex Napier(drums)
Ken Hensley(keyboard, guitar, vocal)