ってかちかち山の話しではありません
元来 肩こりを知らない私。
それでも美容院の人には「肩がこってますねぇ」とよく言われる
それでは マッサージに行ってみよう と思い立った
そうすれば普通の状態が分かるはず、
肩が軽くなるってコトらしい
早速近くのマッサージ院へ行ってみた
おそるおそる玄関を開ける
誰もいない お留守のようだ 帰ろうかなぁと思っていると
中から 白衣の天使じゃなかった おじさんが出てきた
「いらっしゃい」
「こんにちは」
「そこに 荷物を置いて、ここにうつぶせになって」
早速、商談?に移ると思ったが ここでは即治療という方式をとっているようだ
コースとかドコがとかの問診も何も無い
ちょっと不安
ぐずぐずしていると
寝台とはこうものだ というような素朴な台を無言で指差してる
「それでは お願いします」
でも 不安 ちょっと症状を分かってもらいたいけど と思う
「あの~ 肩こりしてないんですけど」
「じゃ どこが?」
ひとしきり 説明をして
「じゃぁ 診てみましょう」
「・・・・・・」 うつぶせになる 「・・・・」
「こってますね」
やっぱり こっていたか そうかそうか
では お願いします。
先生の動きがヘンだ
うつむいてナンかしてる
又また 不安になる じっと見てると
「針をしましょう」
えっ そんなの聞いてないよぅ
「痛そうですけど」
「大丈夫、痛くないです」
「ちょっと待って、コワイよぅ」
「力を抜いて下さい、力を」
「そんなコト言っても、自然と力が入ってしまう」
「普通にしていてください」
「あー どうしても力が入って 肩がこってしまう」
「それじゃぁ 針が入らんでしょうが」
きゃっ こわい、 ますます力が入ってしまう
「じゃぁ 少し待って下さい」と奥へ入って行ってしまった
待つこと、数分。
なんか かすかに煙たくなってきた感じがする
先生が戻って来た 手を見て訳が分かった
「もしかして お灸?」
「そうです」
「私 それってしたことないですけど 熱いでしょ」
「大丈夫です、そんなには熱くないです」
「そんなにはって・・・」やっぱ熱いじゃんと心の中
でもここまできたら 止められないよね
とガマンをする方をとりました。
「熱くてガマンが出来ないようでしたら呼んでください」
「ハイ」 素直な私であった。
でも だんだんモクモク煙がぁ 気になって背中ばかり見てしまう
疲れるぅ これじゃぁ 肩こっちゃうよぅ
あ~~ なんだか背中のいくつかの点が熱いような気がしてきた。
呼んでもすぐ来てくれるかどうか分からない
又もや 不安がつのる
「せんせっ! 熱いです、熱いです」と大袈裟に言ってみた
即、来る 私の演技が真に迫っていたようだ
演技じゃないけどホントだけど
で終わって帰ってきました。
もう 二度と行かないゾ
マッサージに行ったら 肩こっちゃうもん。