半澤正司オープンバレエスタジオ

20歳の青年がヨーロッパでレストランで皿洗いをしながら、やがて自分はプロのバレエダンサーになりたい…!と夢を追うドラマ。

ブルーカーテンの向こう側…(男バレエダンサーの珍道中!) 第91話

2023-06-21 08:17:51 | webブログ

バレエ教師の半澤です。

平日は朝は11時から初中級レベルのレッスン、水曜日、金曜日の
夕方5時20分は子供の初級、夜7時から中級レベルのレッスンです。
土曜日は朝11時からのレッスン、夕方6時です。ポアントもあります。
日曜日と祭日も朝11時から初級のレッスン、ポアントもあります。

皆さま、お待ちしております!

ホームページ半澤正司オープンバレエスタジオHP http://hanzanov.com/index.html
(オフィシャル ウエブサイト)

私のメールアドレスです。
rudolf-hanzanov@zeus.eonet.ne.jp
http://fanblogs.jp/hanzawaballet3939/

連絡をお待ちしてますね!

2023年12月24日(日曜日)枚方(ひらかた)芸術文化センターにて
半澤正司オープンバレエスタジオの発表会があります。

Dream….but no more dream!
半澤オープンバレエスタジオは大人から始めた方でも、子供でも、どなたにでも
オープンなレッスンスタジオです。また、いずれヨーロッパやアメリカ、世界の
どこかでプロフェッショナルとして、踊りたい…と、夢をお持ちの方も私は、
応援させて戴きます!
また、大人の初心者の方も、まだした事がないんだけれども…と言う方も、大歓迎して
おりますので是非いらしてください。お待ち申し上げております。

スタジオ所在地は谷町4丁目の駅の6番出口を出たら、中央大通り沿いに坂を下り
、最初の信号を右折して直ぐに左折です。50メートル歩いたら右手にあります。

バリエーションは「海賊」二幕から花園より、グルナーラのヴァリエーションです。
男子は「ラ・シルフィード」のヴァリエーションです。
さ、やりましょう!!

連絡先rudolf-hanzanov@zeus.eonet.ne.jp

ブルーカーテンの向こう側…(男バレエダンサーの珍道中!)
第91話
もちろんロシア語で書いてあり、ロシア語を読むのが
苦手なショージは「ん?ラ…イ…モ…ダ?あーっ
ライモンダだっ!やった~っ!見るに決まってる
じゃーん!」はしゃぎながら大きなダルマのような
おばちゃんの列の後ろに並びチケットをゲットした。
バレエ「ライモンダ」はボリショイが本家本元だ。

…とある公園に

「んー、あんなに爺ぃたちのガードが堅かったら、
容易に劇場内には入れないな…でも、折角この
モスクワまで来ておいて、ボリショイのレッスンを
受けないで帰るのは王将ラーメンに来て餃子を食べ
ないよりも悲しい事だし…。何か手立てを考えなきゃ
いけないな。どうしよう…」独りで道を歩きながら
ぶつぶつと呟いた。

時間を潰すためにレストランに入った。だが中は
暗く誰も人がいない。「やっているのか?」
ウェイターが一人だけいた。「やってます?」
「いややってはいない…」「ドルで支払いますが…」
「やっているよ!」手の平をぽんと返した受け応えだ。
そのレストランでシャンペンとボルシュチスープ、
ストローガノフとライスの付け合わせを完食するとドルで
支払いを済ませた。

まだ劇場で「ライモンダ」が始まるまでにはかなりの
時間がある。しかし、外は人間が気軽に散歩できる
ような温度ではない。「何処か暖房が利いていて
時間が潰せる場所を探そう。」道を歩きながら
ボリショイ劇場から遠ざからないように歩いていると
公園の前まで来た。「ん?何でこの公園はこんなに
人がいっぱいいるんだ?」ショージは興味に
駆られ公園内に入った。と、のっけからおばさん
たちが大声で何か怒鳴っている。

そのおばさんたちの前には簡易の小さなテーブルが
置いてあり、その上に紙袋がたくさん積んであった。
「あれは何だろう?」大勢の人たちがその公園に
いるのは、間違い無く、物々交換か個々に仕入れた
何かの商品を売っているのだろうと判った。
ショージはこういう情景を見ると体内の血が燃えて
来る。

群衆の顔

公園の中に物凄い数の群衆がひしめき合い、その雑踏
の中にショージも進んで入って行った。群集は生活の
ために自然に出来た市場なのだ。ここは金で物を
買う人もいれば物々交換している人もいる、何とも
迫力のある光景であった

この市場の中でショージを驚かせたのはただ単に
ガチャガチャと人が集まっているのではなく服を
売っている個々の店が集まったブロック、肉屋や
野菜の食品のブロック、または家具や家電製品の
ブロック…と、それぞれが整然とそれぞれの分野に
分かれていて、好き放題に勝手な場所で売っている
訳ではないという事だった。

考えてみれば服を売っている人の傍に肉の切り身や
ミンチなどを売っていたら服に肉片が付いても
嫌だろうし臭いが漂っても嫌なのであろう。ま、
自然な事でこれに驚いているショージ自身が
おかしいのかもしれない。
(つづく)