半澤正司オープンバレエスタジオ

20歳の青年がヨーロッパでレストランで皿洗いをしながら、やがて自分はプロのバレエダンサーになりたい…!と夢を追うドラマ。

ブルーカーテンの向こう側…(男バレエダンサーの珍道中!)第107話

2021-10-31 08:02:58 | webブログ

バレエ教師の半澤です。
いつも当スタジオをご利用頂き、
ありがとうございます!
コロナに負けずに年中無休で頑張っております。
この度、新しい生徒さん、ダンサーに皆様にも
来て頂けるように「お友達紹介キャンペーン」を
する事にしました。

1,新規お友達の体験レッスン1回無料!
2,ご紹介くだされば、その場で1000円キャッシュバック!

平日は朝は11時から初中級レベルのレッスン、夕方5時20分は
初級、夜7時から中級レベルのレッスンです。
土曜日は朝11時からのレッスン、夕方6時です。ポアントもあります。
日曜日は朝10時から初級のレッスン、12時から初中級のレッスンです。
ポアントもあります。

皆さま、お待ちしております!

ホームページ半澤正司オープンバレエスタジオHP http://hanzanov.com/index.html
(オフィシャル ウエブサイト)

私のメールアドレスです。
rudolf-hanzanov@zeus.eonet.ne.jp
http://fanblogs.jp/hanzawaballet3939/


連絡をお待ちしてますね!

2021年12月19日(日)寝屋川市民会館にて
半澤正司オープンバレエスタジオの発表会があります。


Dream….but no more dream!
半澤オープンバレエスタジオは大人から始めた方でも、子供でも、どなたにでも
オープンなレッスンスタジオです。また、いずれヨーロッパやアメリカ、世界の
どこかでプロフェッショナルとして、踊りたい…と、夢をお持ちの方も私は、
応援させて戴きます!
また、大人の初心者の方も、まだした事がないんだけれども…と言う方も、大歓迎して
おりますので是非いらしてください。お待ち申し上げております。

スタジオ所在地は谷町4丁目の駅の6番出口を出たら、中央大通り沿いに坂を下り
、最初の信号を右折して直ぐに左折です。50メートル歩いたら右手にあります。

バリエーションはバランシン振り付けによる「シルヴィア」
からのバリエーションです。
淡々としたリズムの中にもバラエティに富んだ振り付けが最高に楽しい
ですよ!さ、やりましょう!

連絡先rudolf-hanzanov@zeus.eonet.ne.jp

ブルーカーテンの向こう側…(男バレエダンサーの珍道中!)
第107話
この女性の顔をまともに正面から見れば、何処かで
見覚えのある華やかな顔立ちだった。「あっ!
こ、この人!」ショージは意を決して聞いてみた。
「あなたはリュドミラ・セメ…」すると目をパッチリと
開いてショージを見つめながら、その美女はゆっくりと
「カニヤーシュナ!ミニャ ザブートゥセメニャーカ!
ニポンメニャシュ ミニャ―?リュドミラ・セメニャーカ!」
(勿論!私の名前はセメニャーカよ!あなた、忘れて
しまったの?リュドミラ・セメニャーカよ!)

その優しい性格が表れていそうな高いトーンながらも、
鼻に掛かった甘い声が終わらない内にショージは声が
出なかった。心の中で、「ンギャ~っ!!リュ、リュ、
リュドミラ・セメニャ~カ~っ!ドッヒャ~っ!」
ショージは心臓が破裂しそうになった。ショージはこの
セメニャーカとバリシニコフの2人のキーロフバレエ団
時代のドンキのパドドゥなどをビデオで見て大ファン
だったのだ。「なんて可愛らしい人で、チャーミングな
女性なんだろう。

その憧れのセメニャーカと僕はつい今の今まで腕を
組んで歩いていたんだ!」しかし人間とはあまりに
夢の様な憧れの人が傍にいたら、と言うよりも鼻と鼻が
ぶつかりそうな近さだと案外に気が付かないものなの
かもしれない。「それともそんなのは僕だけか?」
グリーンの瞳の美しく小柄で痩せた、雰囲気の温かい
バレリーナのリュドミラは行ってしまった。

貴賓室の広間に一人取り残されたショージは、テーブル
クロスも眩しいとても大きな丸いテーブルに座って暫く
ボンヤリとセメニャーカの事を考えていたが、目の前には
巨大なイクラの山だ。巨大な銀杯の皿に鮭数十匹分の
イクラを前にして、ショージの巨大な鼻が敏感に
反応した。そして脳がショージにこう言った。
「遠慮しなくても良い…好きなだけ食べても良いのだ!
お前はイクラがこの上も無く好きではないか。涎など
垂らしていないで、頂ける時にはしっかりと頂きなさい!」

不思議なものでイクラを見たらリュドミラの事が一瞬
どこかに吹き飛んだ。ショージは小皿を持って傍に
置いてある薄いパンを取り、その上にバターを塗った。
そして大きなスプーンでガバッとイクラを乗せると口に
パクッ。そしてパクッ、パクッ!ちなみにロシア語では
食べることを「パクーシャチ」と言う。

腹は満腹になって幸せで絶頂になった。「あ~、タッパ
持ってくりゃ良かったな!」しかし、そんな卑しい考えを
していたらきっといつか罰が当たるのも知っていた。

立ち上がる巨人

口の周りをバターとイクラでベタベタにしながら、
「おっ!こんな所でグルメに浸っている場合じゃ
なかった。僕は一体何をしているんだ!」と目的を
うっかり忘れてしまっていた。慌ててその貴賓室から
出て、ボリショイ劇場のスタッフが通れる内部を
うろついた。すると「やった!」いつの間にか舞台の
裏側に来ていた。そこから正面方向に廻って客席へと
向かった。

音がジャンジャカ鳴っているところを見ればどうやら
舞台上ではリハーサルが行われているのであろう。
リュドミラも「私、今からリハーサルに行かなきゃ
いけないから…」と言っていた。「じゃあ、きっと
彼女も舞台上にいるのかな…」
(つづく)


ブルーカーテンの向こう側…(男バレエダンサーの珍道中!)第106話

2021-10-30 08:23:16 | webブログ

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ブルーカーテンの向こう側…(男バレエダンサーの珍道中!)
第106話
 女性バレリーナはショージの顔の前に顔を近付け
ながら、「でも今日はどうしてここにいるの?」
ショージは茫然としながら、「グ、グリゴローヴィチ氏に
会いに来たんですが…」ショージの返答も良く考えたら、
おかしなものであった。全く見ず知らずのそこら辺の馬の
骨が約束も取り付けていないのに、バレエ界の神様と崇め
られている世界のグリゴローヴィチ氏に会いに来た…
と言っているのだ。

しかし、ショージの目の前の美女は「あら、そうなの?
でもマエストロは今日は劇場にはいないのよ。残念ね…でも、
私が中を案内するわ、私と一緒に来て!」そう言いながら
ショージの右手の肘の中に彼女の腕がスルッと入り、まるで
カップルの様にショージをその「帝王の門」…ならず
「芸術監督の門」から劇場内へと入れた。グリーンの瞳…
ショージより明らかに年配だがロシア人にしては小柄で
絶世の美女だ!「ああ、とうとう僕はボリショイ劇場の
内部に入るのか…」

赤い宝石

ショージはと言えば、左手で大きく黒いバッグを持ち
ながら、「これは夢か…?」と、頬っぺたをつねりたく
なった。このような摩訶不思議な事はショージに取って
生涯で1度しか起こらない幸運を超えた奇跡としか
言いようがなかった。「エンジェルよ、ありがとう!」
暗い廊下を歩きながら、このボリショイ劇場の地下内部に
バレリーナがショージの右腕に彼女の腕を組んで誘導して
くれている。

ボリショイ劇場の地下には様々な部門があり、鍛冶屋
みたいに鉄を打っているセクションやシューズの生地や
底の皮を大量に保管してあり、そこでもトゥシューズや
バレエシューズを作っている人々、大工のように足場を
組んで大道具のセットなどを作っている巨大なスペースの
場所もあった。驚いた事に劇場のスタッフが買い物出来る
スーパーマーケットのような店までもあるのだ。「一体、
ここは要塞か!?」

もし国の有事(戦争)があったとしても、この中だけで
暮らしていけるんじゃないかと思わせるような驚くほどの
設備がギッチリと抱え込まれているのである。ショージの
腕に自分の腕を組ませて歩き続ける美しい年配のバレリーナ
は細く長い廊下をぐねぐねと曲がっては折れ、そしてまた
歩き続ける。ショージはこの複雑なルートをもう覚えて
いない。ただただ、この美女に誘導されるがままだった。

そしてパーティー広間のような場所に来た。そこには
数十台の丸いテーブルに白いテーブルクロスが敷かれ、
その上にはなんと、相撲の優勝祝いの時に総理大臣から
渡される銀の大杯の様な皿がドーンと置いてあり、
山の様に赤い物が積んであった。

女性に手を引かれて傍まで行くとそれは無数の赤い宝石…
つまりイクラが山のように盛ってあるのだ。「げ~っ!?
これ全部イクラじゃんっ!」この大広間は劇場のスタッフ
だけでは無く、関係するVIPの客人も入る事の出来る広間だ。
するとグリーンの瞳の美女は「私はこれからリハーサルに
行かなきゃ…じゃ、ね…」名残惜しそうな目線でショージに
告げた。その時になってショージは「ハッ!」と気が付いた。
「こ、この美女こそが…」
(つづく)


ブルーカーテンの向こう側…(男バレエダンサーの珍道中!)第105話

2021-10-29 08:22:20 | webブログ

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ブルーカーテンの向こう側…(男バレエダンサーの珍道中!)
エンジェル
第105話
マイナス38度の豪雪に変わりだした天気の中、
ショージは芸術監督のユーリー・グリゴローヴィチ氏
だけが通る事の許された門の前に佇み、もしグリゴロー
ヴィチ氏に会えたとしたならば何と言おうかと考えた。
右手をサッと差し出し握手の用意…「これじゃ、
あんたと俺は対等だ!の意味になっちゃうか…それとも、
ハ~イ、アイアム、ショージ!アンド アイ ノウ 
ユー!こんな軽薄な言動をバレエ界の頂点に立つ
グリゴローヴィチ氏に言ったら彼はどういう表情で
どんな言葉が返って来るか?ああ…馬鹿ほど怖いものは
無い。」

グリゴローヴィチ氏にだけ許された門の前に佇むが、
そこには門衛などは一人もいない。中側から自動で
ロックされる重い門だ。ガラスドアーから中を覗き見て
少し緊張しながら考えた。「果たして僕は世界の頂点に
君臨するユーリー・グリゴローヴィチ氏に会えるのかな…」
不安で一杯だった。勿論約束なども取りつけておらず、
ショージが勝手に押しかけて来ている訳だからグリゴロー
ヴィチ氏には会えなくても当然である。

そしてそこにいる事、僅かに3分だった。中に誰かが
通る姿を発見した。紛れもなくバレエダンサーで
稽古着のままである。ショージさえ、モスコウスキー・
バリェット(モスクワ国立バレエ団)で既に稽古を
済ませて暫くの時間が経ち、爺さんたちとも関係者
入口で再会して来た事を時間的に考えれば向こうに
歩く女性ダンサーが稽古を既に終えていても何ら
不思議はない。レオタード姿で歩いているのは
リハーサルの合間なのかもしれない。

ショージがドアーの前に突っ立っていると、通り過ぎ
ようとした女性がドアーの外側に立っているショージに
気が付いた…と、2人の目が一直線に繋がった。だが小柄な
アジア人を見て「何よ、あのノミみたいな人は?」と
過ぎ去ったとしてもおかしくはない。このケースも十中八九
そうであろう…とショージは予想した。この門は芸術監督
以外は開かずの門なのだからだ。

しかし「お~っ!」彼女のつま先がこちらに方向転換した。
そしてこっちにツカツカとやって来る。「そうそう…
こっちまで、こっちまで…」この瞬間にエンジェルが
ショージに降りて来たのだ。チャンスというのは突然に
やって来るものなのだ。そして人生に一度しか無い
チャンスは逃す訳には行かない。遠慮などしたら、もう
二度とラッキーは来ないかも知れないからだ。「でも、
もしかしたらドアーの前で反転してまた行ってしまうかも
知れない…」

ショージはガラス越しに黙ってその電気も点いていない
暗い通路を一直線にショージに向かって来るバレエダンサー
をじっと見た。

グリーンの瞳

もし、彼女がショージに向かって来なくて、こっちの
方向に違う用があって反転してしまうのならショージは
ガラスを叩こうと決めた。「お~っ、来た!」女性が
ドアーの前でロックを外した。彼女がショージのために
開かずの門を開いたのだ。ショージは開いたドアーの前に
立って呆然と女性を見つめた。するとショージの想定していた
「何か用なのですか?」の言葉では無く、彼女はショージを
見るなり、「まあ、あなたなの!?久しぶりだこと!」と
言いながらショージを羽交い絞めにするようにグッと
ダイレクトに彼女の胸に抱き、頬に熱いキスまでしたのだ。

ショージは驚きが頂点に達し、何が起きてるのかサッパリ
分からなかった。ショージはこの世界的なバレリーナとは
面識は無かったからだ。彼女の完全なる勘違いである。
これはショージの憶測に過ぎないが「ボリショイバレエ団、
または個人的にこの女性ダンサーを日本に招聘した人と
勘違いしたのか…?」だが、その女性のグリーンの瞳に
ウットリとしながら、どんな勘違いであろうと、絶世の
美女に抱擁されながらキスを受けるのは男性にしてみれば
誰だって嬉しいものである。ただ興奮で頭の中が真っ白に
なってしまった。
(つづく)


ブルーカーテンの向こう側…(男バレエダンサーの珍道中!)第104話

2021-10-28 08:24:35 | webブログ

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帝王の門
第104話
新譜を抱えたベートーベンは御者が真っ青になって
震えている顔に静かに笑みかけ、「あの門が帝王の門
ならば、私には入る資格があるのだ…何故ならば私は
音楽の帝王である。君は私が帰って来るまでそこで
待っていてくれ給え…」そう言い残すと、ベートーベンは
門に続く敷石を踏みながら入って行った。その後ろ姿を
黙ってじっと見守る御者…。

そして宮殿の広間には既に王さまもお妃も、そして皇族
やら、続く伯爵、侯爵やらのお偉いさんたちは
ベートーベンが来るのをワイングラスなどを傾けながら
待っているのであろう。いつもの音楽家たちがそうで
あるように、皆はベートーベンも音楽家どもが入って
来るであろう入口から来るのを当然として待ち受けて
いた。

ところが、ベートーベンはあらぬ方向から入ってきた
瞬間、一斉にどよめきが起こった。ベートーベンが
入って来たドアーは、帝王以外の何びとも通る事は
絶対に許されない帝王の門へとしか続かない廊下で
あったからだ。

 ベートーベンは辺りのシーンと静まり返ったドレスに
着飾った人々や紳士にも目もくれず、真っすぐにツカ…
ツカ…とピアノへと歩み寄る中、執事が慌てふためいて
会場から走って出て行った。執事はキッチンから外に出て
正門に回ると、その階段の下で待っている馬車の御者に
「お、お前は何という事をしでかしたのだ!?お前の
ようなこの道のベテランが何故、帝王の門に馬車を寄せ
たのだ!」

すると御者は震えながら、ベートーベンの言った事を
そのまま執事に告げた。執事は暫く呆然としていたが、
演奏会に戻りピアノの演奏を聴いている帝王に、御者の
言った通りの事をそっと耳打ちした。帝王はコクっと頷き、
そしていよいよベートーベンの演奏が始まった。

その見事な旋律、雄大な流れ…帝王は目を閉じ、その
人間の魂を揺さぶるべートーベンの迫力ある演奏に
心を奪われながら聴き続けた。やがてベートーベンの
演奏が止まり、ピアノを弾き終わった。

私は音楽の帝王である…

コンサートを終えたベートーベンはピアノの蓋(ふた)を
パタンと閉めると、新譜を持ち黙ってそのまま脇見も
ふれずに、沢山のレディーやジェントルマンたちの間を
通り抜けたが、人々はその素晴らしい音楽に魅了され、
拍手喝采が鳴り止まなかった。

そして驚く事にベートーベンは何食わぬ顔で、またもや
あの帝王の門から消えて行ったのだ。しかし皇帝は何も
言わず、彼が去った後に「ベートーベンか…あれも
朕の門を通る資格があるのだ。何故ならば彼こそ音楽の
帝王なのだから…」その感動の話を聞きながらショージは
ホーフブルグ宮殿の帝王の門の下の前でその光景を頭に
浮かべながら、「そうか…ベートーベンの肝っ玉も凄けりゃ、
その帝王も太っ腹だな…」と溜息を吐いた。
ここで話はモスクワのボリショイ劇場に戻って行く。
(つづく)



ブルーカーテンの向こう側…(男バレエダンサーの珍道中!)第103話

2021-10-27 08:25:16 | webブログ

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ウイーンの王宮
第103話
その話しとは…オーストリアの首都ウィーン、この街の
真ん中にホーフブルグという王宮がある。今でも王宮の
前には大きな道が広がって、そこには美しい馬車がまるで
お伽話のように客を乗せて走っているのだ。馬に鞭を
打つ御者はシンデレラ姫の話では確かネズミになって
いるが、ここウィーンは格好の良いおじさんがまだ皇帝の
いた当時の衣装を纏い、客を宮殿に送り届けてくれるの
である。

当時を想像させるのに十分であり、非常に美しい帽子を
冠った御者で、一度乗ったら永久に忘れる事が出来ない
だろうな…と、ショージは道の横の歩道から眺めていた。
ショージは貧民ダンサーなので、眺める事が出来る、
それだけで良かった。

さて、王宮ではショージの知り合いのコンサートピアニ
ストの友人が案内係を務めてくれたが、そのピアニストの
話ではここにはハプスブルグ家代々の人が暮らしたそうだ。
マリー・アントワネットもここに滞在したそうで、様々な
有名な音楽家が演奏会を開いたそうである。その中に
モーツアルトもいたし、シューベルトもいた。

ただ、一貫して言える事は音楽家の誰しもが裏側の
キッチンからしか入ってはいけなかったと言う話である。
正面に位置する非常に大きな玄関は門になっている。そこは
王しか通ってはいけないのだと友人は説明した。ショージと
ピアニストが王宮の裏側に行くと、今でもその名だたる
音楽家のお墓があった。

そのお墓を前にショージの友人のピアニストが話した。
「モーツアルトはね、卑しい奴だったらしく、ここ
キッチンで必ずつまみ食いをして、コンサートが終わって
から帰り際にも食べ物を持ち帰るような男だったらしいよ。
そしてシューベルトはね、変態だったんだ…」ショージの
友人のピアニスト自身は正真正銘の変態であったがシューベルト
が変態なのかどうかは真相は分からない。

ベートーベン

ショージの友人のピアニストの話は実に興味深いもので、
モーツアルトやシューベルトに纏わる(まつわる)話の
後に、こんな事を言った。王様が色々な音楽家を招いては
演奏会を開いたのだが、その音楽家たちには飽きてしまい
「今度はベートーベンを呼べ…」と王様が希望した。

早速ベートーベンの家に執事が走り「王さまがあなた様を
お召です…是非とも王宮に来て頂きたいのですが、
宜しければ馬車を向かいに差し出しますので…」すると
ベートーベンは頷いてその執事の要請に返事をした。
「わかりました…では、次の演奏会には私の新作を携えて
王宮に伺いましょう…その時に馬車を宜しくお願い致します」

そして演奏会の当日に馬車が予定通りにベートーベンを
迎えに行き、王宮の中庭を通り、馬車の御者はいつも通りに
裏側のキッチンにと続く歩道に馬車を止め「ベートーベン様…
お着きになりました…では、ご成功をお祈りしております…」

するとベートーベンは静かな口調で「馬車を真っ直ぐに
あの門の下に着けなさい…。」すると御者は真っ青な
顔つきで「な、なんですと!?あの門の下にですと!?
そ、そんな事が出来るわけがないじゃないですか!あの門は
帝王しか入れないのをよもや、お忘れでは無い筈…
そんな事をしたら、そんな事をしたら…!」

ベートーベンは全く動じずに「そうか…帝王しか入れない
のか…。ならば尚更、あの門を潜る資格が私にはあるのだ…。
そう、あそこの下に馬車を着けたまえ…」御者は真っ青に
なりながら、ベートーベンの言う通りに帝王の門の真下に
馬車を着けた。

そして御者は震えながら、馬車から降りるベートーベンを
見つめた。ベートーベンは腕に新譜を抱えながら馬車から
外に出て、御者に一言礼を言いながら、言葉を付け加えた。
そのベートーベンの言葉はショージさえ震撼させる強い
言葉であった。
(つづく)