半澤正司オープンバレエスタジオ

20歳の青年がヨーロッパでレストランで皿洗いをしながら、やがて自分はプロのバレエダンサーになりたい…!と夢を追うドラマ。

ブルーカーテンの向こう側…(男バレエダンサーの珍道中!) 第103話

2022-03-31 07:30:21 | webブログ

バレエ教師の半澤です。

平日は朝は11時から初中級レベルのレッスン、水曜日、金曜日の
夕方5時20分は子供の初級、夜7時から中級レベルのレッスンです。
土曜日は朝11時からのレッスン、夕方6時です。ポアントもあります。
日曜日は朝10時から初級のレッスン、12時から初中級のレッスンです。
ポアントもあります。

皆さま、お待ちしております!

ホームページ半澤正司オープンバレエスタジオHP http://hanzanov.com/index.html
(オフィシャル ウエブサイト)

私のメールアドレスです。
rudolf-hanzanov@zeus.eonet.ne.jp
http://fanblogs.jp/hanzawaballet3939/

連絡をお待ちしてますね!

2022年12月27日(火曜日)寝屋川市民会館にて
半澤正司オープンバレエスタジオの発表会があります。


Dream….but no more dream!
半澤オープンバレエスタジオは大人から始めた方でも、子供でも、どなたにでも
オープンなレッスンスタジオです。また、いずれヨーロッパやアメリカ、世界の
どこかでプロフェッショナルとして、踊りたい…と、夢をお持ちの方も私は、
応援させて戴きます!
また、大人の初心者の方も、まだした事がないんだけれども…と言う方も、大歓迎して
おりますので是非いらしてください。お待ち申し上げております。

スタジオ所在地は谷町4丁目の駅の6番出口を出たら、中央大通り沿いに坂を下り
、最初の信号を右折して直ぐに左折です。50メートル歩いたら右手にあります。

バリエーションは海賊よりフローラの目覚め…Vaです。
ローザンヌでも1位を取った踊りです。チューリップをチュチュに
あつらえた斬新なデザインでもありますが、踊り自体が非常に
繊細です。
男性陣はドンキから、バジルと友人の三人の踊りです!
これは実に楽しいんですよ!最高っ!
一歩一歩ゆっくりと楽しみながら踊りましょう!
さ、やりましょう!

連絡先rudolf-hanzanov@zeus.eonet.ne.jp

ブルーカーテンの向こう側…(男バレエダンサーの珍道中!)
ウイーンの王宮
第103話
その話しとは…オーストリアの首都ウィーン、この街の
真ん中にホーフブルグという王宮がある。今でも王宮の
前には大きな道が広がって、そこには美しい馬車がまるで
お伽話のように客を乗せて走っているのだ。馬に鞭を
打つ御者はシンデレラ姫の話では確かネズミになって
いるが、ここウィーンは格好の良いおじさんがまだ皇帝の
いた当時の衣装を纏い、客を宮殿に送り届けてくれるの
である。

当時を想像させるのに十分であり、非常に美しい帽子を
冠った御者で、一度乗ったら永久に忘れる事が出来ない
だろうな…と、ショージは道の横の歩道から眺めていた。
ショージは貧民ダンサーなので、眺める事が出来る、
それだけで良かった。

さて、王宮ではショージの知り合いのコンサートピアニ
ストの友人が案内係を務めてくれたが、そのピアニストの
話ではここにはハプスブルグ家代々の人が暮らしたそうだ。
マリー・アントワネットもここに滞在したそうで、様々な
有名な音楽家が演奏会を開いたそうである。その中に
モーツアルトもいたし、シューベルトもいた。

ただ、一貫して言える事は音楽家の誰しもが裏側の
キッチンからしか入ってはいけなかったと言う話である。
正面に位置する非常に大きな玄関は門になっている。そこは
王しか通ってはいけないのだと友人は説明した。ショージと
ピアニストが王宮の裏側に行くと、今でもその名だたる
音楽家のお墓があった。

そのお墓を前にショージの友人のピアニストが話した。
「モーツアルトはね、卑しい奴だったらしく、ここ
キッチンで必ずつまみ食いをして、コンサートが終わって
から帰り際にも食べ物を持ち帰るような男だったらしいよ。
そしてシューベルトはね、変態だったんだ…」ショージの
友人のピアニスト自身は正真正銘の変態であったがシューベルト
が変態なのかどうかは真相は分からない。

ベートーベン

ショージの友人のピアニストの話は実に興味深いもので、
モーツアルトやシューベルトに纏わる(まつわる)話の
後に、こんな事を言った。王様が色々な音楽家を招いては
演奏会を開いたのだが、その音楽家たちには飽きてしまい
「今度はベートーベンを呼べ…」と王様が希望した。

早速ベートーベンの家に執事が走り「王さまがあなた様を
お召です…是非とも王宮に来て頂きたいのですが、
宜しければ馬車を向かいに差し出しますので…」すると
ベートーベンは頷いてその執事の要請に返事をした。
「わかりました…では、次の演奏会には私の新作を携えて
王宮に伺いましょう…その時に馬車を宜しくお願い致します」

そして演奏会の当日に馬車が予定通りにベートーベンを
迎えに行き、王宮の中庭を通り、馬車の御者はいつも通りに
裏側のキッチンにと続く歩道に馬車を止め「ベートーベン様…
お着きになりました…では、ご成功をお祈りしております…」

するとベートーベンは静かな口調で「馬車を真っ直ぐに
あの門の下に着けなさい…。」すると御者は真っ青な
顔つきで「な、なんですと!?あの門の下にですと!?
そ、そんな事が出来るわけがないじゃないですか!あの門は
帝王しか入れないのをよもや、お忘れでは無い筈…
そんな事をしたら、そんな事をしたら…!」

ベートーベンは全く動じずに「そうか…帝王しか入れない
のか…。ならば尚更、あの門を潜る資格が私にはあるのだ…。
そう、あそこの下に馬車を着けたまえ…」御者は真っ青に
なりながら、ベートーベンの言う通りに帝王の門の真下に
馬車を着けた。

そして御者は震えながら、馬車から降りるベートーベンを
見つめた。ベートーベンは腕に新譜を抱えながら馬車から
外に出て、御者に一言礼を言いながら、言葉を付け加えた。
そのベートーベンの言葉はショージさえ震撼させる強い
言葉であった。
(つづく)


ブルーカーテンの向こう側…(男バレエダンサーの珍道中!)第102話

2022-03-30 07:31:42 | webブログ

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ローザンヌでも1位を取った踊りです。チューリップをチュチュに
あつらえた斬新なデザインでもありますが、踊り自体が非常に
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ブルーカーテンの向こう側…(男バレエダンサーの珍道中!)
拍子抜け
第102話
だが、口という身体の器官の一つが脳と言う器官の
命令も待たずに勝手に爺さんの顔を見た瞬間に動いて
しまったのだ。 立ち上がっていきり立っている
爺さんを前にショージの口から出てしまった言葉とは…。
「んじゃ、言うけどね、僕はマエストロ・ユーリー…
あ、そうそうミスターグリゴローヴィチに用があるんだ!
だからここで待たなきゃいけないんだよ!」

ユーリー・グリゴローヴィチとはボリショイバレエ団を
率いる芸術総監督であり、世界中のバレエ界の頂点に
立っている人間なのである。その出し抜けの言葉に
爺さんは完全に面喰って、「お、お前、今何て言った!?
誰に用があるだと!?」ショージはもうろくした爺さんの
耳に向かってもう一度「だから…マエストロ・ユーリー・
グリゴロヴィチだって!」

立っていた爺さんは静かにそのまま向こうの椅子に戻り、
4人の爺さんは何やらヒソヒソと話していたが、やがて
ショージの存在の事など無かった事のように黙って
しまった。ショージは「ありゃ?」ちょっと拍子抜けして、
絶対にそのまま4人に担がれて、外に投げ出されると
思っていたから、身体が硬直していたのだ。「な、なんじゃ?
どういう事だ!?」

ここでそっぽを向いている爺さんたちに「分った!
じゃ~ここで待っていてもいいって事か!」とバッグを
床に下ろし、壁にもたれ掛かっていると、またもや
爺さんの一人が「おい…そこの!お前がマエストロを
ここで待っていても会えるわきゃねえぞっ!マエストロは
ここからは出入りしねえからな…」ショージは爺さんの
ボソボソっと言った言葉に驚いてしまった。

「な、え~!?じゃあ、どっから入って来るのさ!?」
するとさっきの恐ろしいまでの剣幕も何処へやら…
急に打って変わって態度が変わり、静かな口調で、
「マエストロはマエストロだけの通る事の許された門が
ある…そっちはわし等とは関係が無い…わし等はここが
仕事場だからな…マエストロに会いたきゃ、反対側の
門に行くがいい!いずれにせよ、会えるか会えないか、
それもわし等には関係の無い事だ…行け、糞坊主…」

 世界のバレエ界のトップに君臨するボリショイバレエの
芸術監督マエストロ・ユーリー・グリゴローヴィチ氏との
面会…という、自分の口からつい出てしまった「出まかせ」
に流石に自分でも呆れた。それ以上その関係者入口にいる
理由も自分で消してしまったから、「ま、これも今日の
定めか…」と諦めた。「こっちの関係者入口にはまた
明日でも違う理由を考え出して来るとしよう。」

 今日は爺さんの言った、「あっち側」のその監督
たった一人だけに許された門でも見てから、プロス
ペクト・ミーラの公園で物々交換をやっている市場に
行き、ホテルから持って来た商品で商売でもやりに

行こうと決めて、爺さんの言った通りのボリショイ
劇場の反対側に行ってみた。劇場の外では雪がたくさん
降って来た。「寒い…マイナス38度か…一人だけに
許される門か…まるでウィーンのホーフブルグ宮殿の帝王の
門みたいだな…そう言えば…」

この時ショージはザクザクと凍り雪の上を歩きながら、
ふ…とショージが以前に訪れたオーストリアの首都の
ウィーンにあるホーフブルグ宮殿での友人の話を思い出して
しまったのだった。
(つづく)


ブルーカーテンの向こう側…(男バレエダンサーの珍道中!)第101話

2022-03-29 07:29:14 | webブログ

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ローザンヌでも1位を取った踊りです。チューリップをチュチュに
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ブルーカーテンの向こう側…(男バレエダンサーの珍道中!)
第101話
レッスンを終えて気持ち良く,タオルで汗を拭き取って
から着替えをした。こんな素晴らしいレッスンを
放っておく手はない。明日も、そのまた次も
ショージは来る気でいた。バレエ団の芸術監督を
しているヴァチェスラフ・ゴルデーエフ氏に向かって
頭をペコリと下げて、「スパシーバ ボリショイ!
イズビニーチェ…モ-シュナ イシチョラス 
ザーフトラ、ザニマッツァ ウ ヴァス?」(どうも
大変ありがとうございました!すみませんが、明日
もう一度レッスンさせて頂きたいのですが、宜しい
でしょうか?)

ゴルデーエフ氏は静かに頭を頷かせたように拝見した。
これはショージだけの勘違いかもしれなかったが、
いずれにしてもショージは必ずやって来る。監督の
返事がどうであろうとショージは来るのである。

気が狂ってしまいそうなほど限界温度の寒さの中、
ショージはそのままボリショイ劇場の関係者入口に
向かった。あそこには4人の侮る事の出来ない爺さん
たちがいるが、ショージはそんな事にはお構い無し
であった。爺さんたちは爺さんたちのしなければ
いけない任務を遂行すれば良いし、ショージも
しなければいけないショージの目標を実行するのみ
だからだ。

「今日は何としてでも劇場内に入り込む…!」である。
しかし色々と考えたのだが、爺さんたちを突破する
手立てが思いつかない。それでも兎に角、行ってアタック
するのみか。「よしっ、爺ぃたちよ、決闘だ~っ!
待ってろよ~っ!」

怒りの爺さん

モスコウスキーバリェット(モスクワ国立バレエ団)の
公演している劇場からは、それほど遠くない位置に
ボリショイ劇場がある。さっきの劇場にしても館内は
何処でも温かいので、外の異常なまでの寒さには震えが
止まらない。が、割合直ぐボリショイ劇場に到着した
ショージは、極々当然のように関係者入口に入った。
ここは二重の入口になっており中に入って行くショージは
さも劇場のお抱えダンサーの様に「ズトラストブチエ~!」
(こんにちは~!)と4,5歩行ってしまおうとしたが、
ショージの耳が敏感に反応したのは爺ぃたち4人の内の
誰かが椅子を蹴って飛び出そうとした音だ。

瞬間にショージはクルッと反転した。すると案の定、
爺ぃ一人が「あっ、お前は…!」ショージは間髪を
入れずに遮った。こういう時こそ、タイミングと
言うものが大事なのだ。 「あー、こっちにあんた方は
座ってたんだよね…ハハ!忘れてた!今日は、ここで
待たなきゃいけない人がいるから、暫くここで待たせて
もらいますよ!」

すると、爺ぃ4人共はショージの事を小悪魔が出現
したかのように身を構えググッと眉を吊り上げて、
口元がへの字になった。一人の爺ぃがショージの胸倉を
掴もうとする手をやや下げて、爺ぃが問いかけて来た。

「な、何?ここで待たなきゃいけない人だと?お、お前が
待たなきゃいけない人とは誰の事だ!事と次第によっては
ぶん殴るぞっ!」 ショージはいきり立っている爺さんを
宥めるようにゼスチャーで両手の平を下げ降ろしながら
「モメントゥ パジャールイスタ!二ビスパコイシエ!
スパコイニエ…ダバイ チ スパコイニエ…」(ちょっと、
心配しなくていいからさ!落ち着いて…落ち着いて…)

すると爺さんの目が見る見る吊り上がり、「は、早く
言えっ!お前は誰に用があるって言うんだ!?お前
なんかに用がある人間はこの劇場にはおらんっ!」
ショージは爺さんの顔を済ました顔で覗き込み、「ほ~、
じゃ言うけどね…」実を言えばショージにはここに
用などある人はいなかった。
(つづく)


ブルーカーテンの向こう側…(男バレエダンサーの珍道中!)第100話

2022-03-27 07:53:12 | webブログ

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ブルーカーテンの向こう側…(男バレエダンサーの珍道中!)
モスクワでの最初のバレエレッスン
第100話
ドジンスカヤ先生は通常のバレエミストレス(指導する
立場の女性の先生)とは違って、実際に自分が動いて
見せるのではなく、言葉でしか伝えないようであった。
舞台の一番奥にいるショージからは遠く、舞台の前面で
客席に背を向けて座っている先生は蚊が泣く様な小声
なので意味が不明で、説明が分らないまま、いきなり
ピアニストが演奏をし始めた。

それに合わせてドジンスカヤ先生は手を動かして
「アー、ラース…!」これはロシアのバレエの先生が
レッスンを始める時や、動く瞬間などに使う本来の
数字の「1」の意味なのだが、本来のロシア語の
数字上では「1」はアジンと言う。何故、「ラス」
と言う言葉を使うのかは今のところショージも知らな
かった。しかし、とても響きの良い言葉だ。

一斉に全ダンサーがバシッと足のつま先を完全に
180度に開き、一番ポジションに用意をしてバレエの
稽古で必ず最初に行う動作のデミプリエ(両膝を
曲げること)に入って行く。

ヨーロッパの何処に行っても外国人という事を意識
させられ、言葉の壁があったショージにとって、
バレエをしている時だけが、自分自身が存在している
という事を実感した。常にショージの脳裏に付きまとい
悩み続けた自問自答の「何の為に生れて来たのか?
お前はただの肉の塊なのだ…」から抜け出せる唯一の
脱出口であった。今こうして見ず知らずのショージをも
混ぜてもらい偉大なドジンスカヤ先生、そして素晴らしい
ダンサーたちと一緒に踊る事が出来るというのが何と
幸せな事なのだろう!

ピアニストの両手で強く叩きつけるように演奏される
ピアノの音と共に、ダンサー同士が同時に命の
ありったけを燃焼出来る…これこそが、ショージを
また明日に向かって生かせてくれる機動力になり、それが
あるからこそ、もっとやろう、頑張ろう、生き抜いてみせる!
と、大袈裟になるかもしれないが勇気を湧かせる事なのだ。

「ああ…バレエって本当に素晴らしい…こんなにも
力をくれる…バレエをやって来て本当に良かった!」と、
ドジンスカヤ先生のレッスンの始まりにはそう思って
いた。ところが、段々とレッスンが進行して行くうちに
とんでも無い事になり始めた。周りのダンサーたちは
平然とやっているドジンスカヤ先生のステップの
組み合わせが恐ろしく難しくなって来たのだ。

そしてあまりにも複雑で分からないものだから、自分の
前のダンサーや周りのダンサーの動きを盗み見している
内に、そのダンサーたちの半端じゃない才能に目も
パチパチとさせながら、「げ~っ!何じゃこのスーパー
ダンサーたちは!?」段々と身体の震えが起き、
足がもつれ頭が真っ白になった。

 このバレエ団の中にはまだ若い、18,19歳のような
ダンサーたちもいれば、かなり歳をとっていそうな
ダンサーもいたが、一つ共通して言えるのは、この
ダンサーたち全員が半端じゃ無いほど凄いと言う事だ。
女性も凄けりゃ、若いのもおっさんダンサーも凄過ぎる!
そう言えばレッスン前に、女の子に頼んで芸術監督の
部屋に連れて行ってもらったけれど、あの小部屋にいた
芸術監督を前にショージは緊張していたので、
「レッスンを受けさせてください…」とお願いするだけで
精一杯であったが、「ミニャ ザブートゥ ゴルデーエフ…」
って確かに言ってた。ゴルデーエフってボリショイバレエの
花形スターでショージが憧れていた、スーパーダンサーの
ゴルデーエフか?「んぎゃ~っ!僕はゴルデーエフと喋って
たんじゃん…!」
(つづく)


ブルーカーテンの向こう側…(男バレエダンサーの珍道中!)第99話

2022-03-26 07:39:21 | webブログ

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ローザンヌでも1位を取った踊りです。チューリップをチュチュに
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ブルーカーテンの向こう側…(男バレエダンサーの珍道中!)
教鞭を執られる先生
第99話
女の子たちが向かう方向に一緒に後ろから付いて
行くと、「おおーっ!立派な舞台じゃないかっ!」
そして意外に沢山のダンサーたちがそれぞれに
ウォーミングアップをしており、舞台上に設置
された移動バーの数を見て、このバレエ団が
大所帯であるのに驚いた。

男性ダンサーたちはあまり見栄えのしない
レッスン着を着ていた。彼らは無言で何処となく
疲労感を感じさせる雰囲気で床の上でストレッチ
をしたり、バーに足を掛けてレッスンの教鞭を
執られる先生が来るのを待っている。

やがて静かに現れたのは背丈が非常に小さな
老婦人だった。しかも足が恐ろしいほどエックス
脚で、はっきり言って可哀そうになるほど内側に
折れ曲がっており、歩くのさえままならぬ様子
である。頭髪が栗色に染めているが、1950
年代のファッション雑誌に出て来そうなヘアー
スタイルで、ショートヘアーでいながらクルクルと
ウエーブが掛かって頭の天辺に向かって髪が
盛り上がっている。そして体形はちょっと小太りだ。
先生は杖を突いていた。

ショージはこの時に「あれ…この女性と何処かで
会ったことがあったかな?いや、確かにある…
何処だったか…絶対に僕はこの女性を知って
いる!」そう感じた。 やがて舞台のど真ん前の
場所に、さっきショージが「レッスンを受けさせて
ください!」と頼んだ男性デレィクター(芸術監督)が
老婦人先生を大切そうにゆっくりと静かにエスコート
しながら舞台のど真ん中まで連れて来ると、
すっ飛んで端に行き、また急いで椅子を持って現れた。

その椅子はその監督が座るものではなく、教鞭を
執られる老婦人のためにわざわざ持って来たもの
であった。ショージは近くにいる女の子に
「トゥダー…エタ ジェンシナ ペダゴーギ、
カクアナ ザブートゥ?」(向こうの…あの先生の
名前は何と言うの?)

すると女の子は誰にも聞こえないくらいに静かな声で
「ドジンスカヤ先生よっ!レニングラードから
ゲストで来てくれてるのよ…ほら、レッスンが
始まるわ、前を向いて!」と、ディレクターにでも
ばれたら怒られでもするかのように声を押し殺して
いる。

ショージはその女の子の言った先生の名前を聞いて、
ぶったまげた。「お、思い出した…!あの先生は
僕がレニングラードに侵入した時に僕はキーロフ
劇場に入る事を許されなくて、無念の気持ちのまま
ホテルへ帰ろうとしたら劇場の真向かいにある、
もう一つの劇場にモスクワ国立バレエ団がゲストで
来ていたんだ…!

そして僕はそのバレエ団でレッスンに参加した時、
そのレッスンを教えていたのは…バレエ史に残る
偉大で有名な…こ、このドジンスカヤ先生だったんだ!
ま、待てよ…モスクワ国立バレエ団?ここはモスクワ…
あっ!もしかしたらこのバレエ団は…」そう、この
バレエ団こそ、ショージが以前、レニングラードで
偶然にもレッスンさせてもらう事の出来たモスクワ
国立バレエ団だったのである。
(つづく)