まるちゃんの めざせ!快適シンプルLife

本当の幸せを見つけて・・・
  第2の人生を歩き出した
      まるちゃんの徒然日記
    
 

「せんせい。」重松清

2019年07月14日 | 読書

重松さんの本を読んで、もう少し自分と向き合いたいと思った。私は2010年まで教員(せんせい)をしていました。

【・・・ほろ苦さとともに深く胸に染みいる、教師と生徒をめぐる六つの物語。】

教員をやめたことに、まったく後悔はない、やめてよかったと思っていました。私には教員はこれ以上無理、疲れた。むいてなかったんだ。これで、第2の人生を送れる、やった、自由だ、と。本当かな??

『白髪のニール』

ニール・ヤングの「孤独の旅路」を、YouTubeで聴いてみた。これがニール・ヤングかあ。

ロックンロールの意味がやっとわかった。

「ロックは始めることで、ロールはつづけることよ。ロックは文句をたれることで、ロールは自分のたれた文句に責任をとることよ。ロックは目の前の壁を壊すことで、ロールは向かい風に立ち向かうことなんよ」

ロックンロールって、かっこいい! 、、、で、なんか胸が痛い。

『ドロップスは神さまの涙』

保健室登校の女の子。若い担任の細川先生と保健の先生ヒデおば。

「あんたよりたくさん見てるからだよ、子どもを」
「おなかが痛くて泣いてる子どもを、何人見てる、あんた」
「膝をすりむいてる子どもを何人見てる」
「子どもはにこにこ笑ってるだけじゃないんだ」

一緒にヒデおばに叱られてる気分になった。
でも、細川先生だってわかってると思う。わざと見ないように、目をつむってるわけじゃないと思う。でも、見れてない。いっぺんには見れないのよ。だから保健室と連携して、補い合うこと。細川先生は、連携を拒んじゃったのかな?
ヒデおばみたいに、キツイ先生には会ったことがないです。優しい人ばかりでした・・・。ヒデおば先生はさすがです。

『マティスのビンタ』

努力するのはいいこと。大事です。でも、いくら努力しても必ず報われるとは限らない。結果にこだわりすぎないことです。(今ならわかる)

才能がないなら仕方がない、才能があって努力をしたとしても世の中自分の思い通りにはいかないことが多い。大事なのは、努力しているその時、精一杯やっているという充実感があるかどうか。結果は期待しない、放っておく、焦らない。

人の努力をバカにしてはいけない、ってこと。今、努力している姿が美しいのです。それだけで、充分です。

『にんじん』

人はそれぞれ、みんな違っていて、個性がある。感情に理由はない。教師も一人の人間。自己と闘いながら、失敗しながら、苦しみ悩みながら生きている一人の人間です。

我が子の誕生
「まだ名前もついていない我が子に幸せになってほしいと願った。幸せにしてやりたいと誓った。愛されてほしい。この世界のすべてがこの子のことを
愛してほしい。ひとよりまさったところなど、なにもなくてもかまわない。ただ憎しみや恨みを誰からもぶつけられることのないように。決してひとりぼっちになってしまうことのないように。生きることは楽しいことだと思いつづけていられるように。ひとに嘲られたり、冷ややかにあしらわれたり、見放されたりしないように。好きな人が一人でも多くいて、一人でも多くの人に好きになってもらえる。そんな人生をどうか歩んでほしい、と目をつぶって我が子を抱き寄せ心から祈った。

そして、にんじん、私は初めておまえにすまないと思ったんだ。」

中学の教員になっていた”にんじん”
「教師は完璧な人間しかなれないわけじゃないって、先生に教わりましたから」「恨んでませんよ。もう昔の話ですから」「学校の先生って難しいです」

・・・一人一人の子どもを、我が子のように慈しむ
「子どもたちと同じように、教師だって一年ずつ成長していく」
・・・成長できないまま退職したんじゃないか?でも、辞めてから少しは成長したんじゃないかな?

私はいい先生にはなれなかったけど、、、いい人間になる!

「あたかも母が、たった一人の我が子を命がけで守るように、すべての生命に対しても無量の慈しみの心を育てることです」(慈経より)

『泣くな赤鬼』

雪乃「でも、学校の先生って、生徒をほめてあげることが仕事だと思うけど」

教えたり育てたりすることと、選ぶこととは違うんだよ
(教え育てることが大事なのであって、評価し選別するのは教育の仕事じゃないよね)

ぶざまなところも、みっともないところも、すべて見届けて、それがおまえなんだと言ってやらなければならない。その「誰か」を親以外で引き受けられるおとなは教師しかいないじゃないか。

斎藤「惜しいくらいは、言ってほしかったな、たまには」

よくやったよ。おまえはよくやったよ。

悔しいけどな、惜しかったけどな、でもおまえは精一杯やったよ。

ありがとう。俺の生徒になってくれて。俺と出会ってくれて、、、ありがとう、、、

 

家族に、教え子に、みんなに言ってあげたい・・・。


他に『気をつけ、礼』

もう、先生じゃないから・・・。でも、みんなの幸せを祈ってるよ。

 

星5つ 

 


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