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sorry.

どうなってんだ?

2008年05月28日 07時21分58秒 | 日常
私は基本的に「 専門外は専門家に任せる 」タイプ。だからといって100%信じている訳じゃないし、間違いも見当違いもあるだろうとも思っている。
しかし…だ。今回のこの不始末は何だかなぁ。医療従事者としての基礎を疑われても仕方ないよ。
島根県の1診療所から発覚した 注射針(採血針)使い回し。調べてみたら県内40以上の医療機関で同じような事をやっていたというじゃないか。しかも地域医療の中心と言える公立病院でも、3才児を含む10人以上に使い回しがあり、C型肝炎患者が含まれているという。
昨夜の病院側の記者会見の様子を、今朝のNEWSで見た。深々と頭を下げる関係者の姿に続いて、使い回された採血器具の取り扱い説明をする1名が映し出されていた。
これがまた…
もう少し危機意識を持てなかったのか? どういう状況か自覚できなかったのか?
恐らく取材されているという非日常に、思考が停止したんだろう(と思いたい)。笑顔とも見えるような表情で器具の説明をしているじゃないか。がっかりだ。
「 本当に責任を感じてるのか?」
これが素直な感想だった。
こっちが知らない間に、病院によって感染症に感染させられているかも知れないなんて、どうなってんだ? 肝炎は治療できる病気で、必ずしも感染するとは限らないが、万一感染していた場合は「 必要なかったはずの治療 」を受ける羽目になる。精神的肉体的時間的苦痛。これの代償は誰がペイする?

血液や体液から感染する病気は多い。特に医学を学ばなくとも、大抵の人が知っている事だ。それを専門家が気にかけていないとは、どういう訳だ? 医師だけじゃない。実際に採血していたのは看護師のはずだ。看護師には知識がなかったのか? あり得ない。
厚労省からの採血器具使い回し禁止の通達を、県が医療機関に伝達していなかったという失態も一因だけど、それはExcuseにはならないよ。

他県にも問題は波及し始めている。全国で実態調査をすると国も動き出した。もし自分も…と不安なら、18才以上の人は献血に行くといい。誰かの役に立つ事もできるし、簡単な血液検査の結果を通知してもらえたはずだ( 注・私が献血した最後は5年前だから、制度が変わってたら ごめん。何かで確認してみて )。