AZオーディオレビュー

耳を澄まし、クリアな音を聞いて感動し涙した
オーディオ関連製品のレビュー、電子製品評価等

ATH-AD2000 vs ATH-AD1000 頂上対決レビュー

2011年12月21日 | ヘッドホン、音響関連
できるならば
俺は長く願っていた望みを果たす
チャンスは消えて行き
俺は手を出すことを決め
自分なりのオーディオ美学を満たす
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ATH-AD2000
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ATH-AD2000
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ATH-AD2000

ATH-AD2000+NW-A857
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ATH-AD1000
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ATH-AD1000
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ATH-AD1000+NWA806
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ヘッドフォンたち
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ヘッドフォンたち
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ヘッドフォンたち
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ヘッドフォンたち
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ヘッドフォンたち
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ヘッドフォンたち
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ヘッドフォンたち
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ヘッドフォンたち
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ヘッドフォンたち
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ヘッドフォンたち

ある日、とてもいい値段で中古のATH-AD2000を手に入れた
AD2000はAudio TechnicaのADシリーズの最高峰作
オープンエアヘッドフォンを愛する人ならば誰も知ると言っても大げさではない製品である

手元には3年間も使って続けたATH-AD1000があって
ちょっといいチャンスじゃないと思って比較レビューを書いてみた
ただし、これは不公平の戦いであり
まさにソニーMDR-EX1000対MDR-EX600のように
AD2000は正真正銘のADシリーズフラッグシップモデル
AD1000は3年間も使っていたいい仲間
なぜか、AD1000が負ける気はなかった
比較レビュー後、AD1000を放す気は一つもなく
その逆、俺はこの二つのヘッドフォンを長く大切する気がした

AD2000とAD1000との主要な違いは
AD2000ボディの金属部品はAD1000より多く、そして悪評の形状記憶合金を使った
AD2000はOFC6Nのコイルを採用し、AD1000は従来通りのPCOCC導体
AD2000は入力コードは左右両出し左右独立アース線を採用
AD2000はドライバーユニット磁気回路を採用、この回路は普段高級スピーカしか採用されないそうです
さすがにできるだけ高級部品を使い尽くしただな

今回試聴用のAV機器は以下通り、足りないのはこっちも分かってるですが
DAP
SONY NW-A847(S-Master Digitail Amp)(このレビューを書く時点ではまだ健在した)
SONY MZ-NH1(HD Digitail Amp) Hi-MD
SONY D-NE830(HD Digitail Amp) CD-Player
Panasonic SL-CT810 CD-Player
ヘッドフォンアンプ
電光火石 Battery Cute II(台湾製)

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今回使ったDAP
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ソニー NW-A847
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ソニー MZ-NH1
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ソニー MZ-NH1
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ソニー MZ-NH1
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ソニー MZ-NH1
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ソニー D-NE830
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ソニー D-NE830
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ソニー D-NE830

評価用音楽:
志方あきこ、菅野ようこ(マクロスF等)、Diana Krall、fripSide、Suara、新居昭乃、Sound Horizon、Ace Combat OST等
音楽ジャンル:民族風、ヴォーカル、ジャズ、アニメとゲーム

AD1000は3年間も使い尽くして、エージング時間も多分1000時間越えてる
AD2000は中古のものですが、外観から判断すればそんなに使われてないかも
イヤーパッド交換してないだとすると、200時間位以内と思う

いよいよ本番に入りますね
それでは対決レビューの結果です

ATH-AD2000を聞いた感想
1、非常にフラット、中域(ヴォーカルの辺り)はちょっとだけ突出していて、高域はAD1000より滑らか(ある意味では切れ味がない)、低域は密閉式ヘッドフォン並みの強さを持ちながらクリア感が出る、全体的にはAD1000より厚めの暖かい音が出る
2、音場はAD1000より狭い、でもヘッドフォンとしては広め
3、女性ヴォーカルの伝わりは暖かく、後味あって素晴らしい
4、高域のクリアさと伸びはAD1000よりやや劣る、分解能はAD1000より上
5、装着感は「...」かな、でもAD2000のこの形状記憶合金も調音パーツのひとつだから仕方ないかもね
6、実勢価額は5万円前後
7、ヒント:装着中、ハウジングをちょっとだけ引っ張ると、音はAD1000とかなり近くなる
評価点数:9.6

ATH-AD1000を聞いた感想
1、ややフラット(AD2000より高音寄り)、中域はやや弱め、分解能は高く、低域はそれなりに出る
2、音場はAD2000より広い、ヘッドフォンアンプを通すともっと広い、オペラに居たような感じがする
3、女性ヴォーカルの伝わりは理性的、高音の伸びとクリア感は素晴らしい
4、低域の質はAD2000と同じ、量は30%カットされた感じ
5、ヴォーカルの位置はやや後ろに、伝統的なオープンエアヘッドフォンの音がする
6、装着感はいい、ストレスなく長く使えるだが外出利用はやや不向きかも(ちゃんと固定されない感じ、側圧なさすぎ)
7、実勢価額は2万6千円前後
8、ヒント:装着中、ハウジングをちょっとだけ耳側に押すと、音はAD2000とかなり近くなる
評価点数:9.6

AD2000はAD1000を圧勝できず
俺から見れば、AD2000とAD1000は同じベースを持って調音が違うヘッドフォンと感じた(MDR-7506とMDR-CD900STとの感じみたい?)
極端に言えば、この二つのヘッドフォン単体は同じかもしれない(追記:違うものでした)
違う音を出せる理由はまさにその形状記憶合金であり
形状記憶合金のお陰で、単体を暴力的に耳側にくっつけることができた
これで低域と中域の量が増え、ヴォーカルは前に出る
その反面、音場は狭くなる
HPAを使うと、AD2000とAD1000はともに音が豊かやになり、高音の伸びも潤くなった
高級ヘッドフォンはある意味、音の好みの問題になるでしょ
AD2000は僕の夢を満たしたが、不真実のような夢から目覚められた
AD2000とAD1000実力相当のヘッドフォンであり、上下付けるのはできませんでした(僕が持っていた機材的な意味では)

DAPの方では
NW-A847とD-NE830は大体同じ音でした、よりフラット(ソニー的には)で今回のメインデバイスに採用された
HIMDのMZ-NH1はより暖かく、AD1000との相性はAD2000より良かった
SL-CT810は冷たく(高音寄り)、AD2000との相性はAD1000より良かったが、駆動能力不足の感じが受ける

おまけ
ATH-AD2000 vs MDR-EX1000
超低域以外はATH-AD2000完勝、中域で音の定位、音場の広がりと高域の分解能、クリアも全部ATH-AD2000の一人勝ちです、まったく比較になりません
当然のことだが、MDR-EX600も完敗された
由緒ありのオープンエアヘッドフォンは確かにイヤホンより優秀、でもこれもまだ不公平な戦争だが

最後の感想ですが

ヨドバシカメラで聞いた時ではAD2000の方が優秀と思って、家に帰ったらまたっく違い結果が出てきました
多分AD1000は長くエージングされると、かなりの実力を発揮できるかもしれません
ヨドバシカメラの試聴用のAD1000と比べて、自分が持っていたAD1000は音場、低域は改善され、高音も刺さなくなった
同様に、これからAD2000はエージングされていて、まだ違う音がでるかもしれない
多分、AT-HA5000を買うべきかな
多分、手を引く時がくるかな
多分、それも全部...不真実な夢かな

街角に立つ私は、自分が愛する音楽を聴き
この感覚は一番真実さがあると感じた
当時MDR-F1から与えられた感動は忘れずに
当時AD1000から与えられたショックも忘れずに
完璧さと新鮮さを追求し続ける私は、迷った
ここで当時書いたAD1000レビューの中の一言を

あるCDを聞いて感動した
俺は
その感動さを完璧に
心の中に残せて置く


audio-technica エアーダイナミック オープン型ヘッドホン ハイレゾ音源対応 ATH-AD2000X ブラック


ATH-AD1000


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2 コメント

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はじめまして。 (cn77)
2012-02-29 13:45:27
正直、AD1000の方が
ボーカルが前に来ます。
リアルさも出てくる凄い
ヘッドホンだと思います。
(試聴を何度もした結果)
AD2000は、値段のわりには
篭るような音をしています。
よって、自分はAD1000を
買いたいと思います^^;
返信する
Unknown (Unknown)
2012-03-03 00:34:21
初めまして!

この度は、AD1000かAD2000を初体験しようと思っていましたが、
どこにも視聴するものがなく困っていましたが
聞こえる音が分かりやすく解説されていて
とても助かりました!
AD1000が手ごろですし、こちらを買うことにします。
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