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ONKYO D-212EX長期利用レビュー(ONKYOレビュー1)

2020年10月12日 | ヘッドホン、音響関連











2016年の時点でONKYO D-212EXを入手し
その時はまだまともなピュアプリメインアンプを持てなくて、Kenwood VRS-7100というデジタルAVアンプで駆動していた
その後、当時ONKYOのフラッグシップVLDigitalアンプA-7VLを入手して、ここまでシステムは大体出来上がっているが
D-212EXの低域の量はやや足りなく、EQ弄ることも嫌なのでサブウーファーのSL-D501を追加購入した
DACは、A-7VL内蔵のデュアルPCM1796を利用するか、FOSTEX HP-A8とTEAC UD-301を使っていた
スピーカーケーブルは最初D-212EX付属のモンスターケーブルを使っていたが、去年Zonotone 6NSP M1500に交換した

少しずつ積み上げてきた、今も毎日行くメインシステム
日常に使われるあらゆるデバイスに繋ぐため、結局デジタル入力のコントロールアンプとしてFOSTEX HP-A8を使い続けた


我が家のオーディオシステムの接続図

ONKYO D-212EX スピーカー

僕はオーディオテクニカの音が好きです、はい
オーテクの繊細で高解像度の音で艶やかで透き通る女性ボーカルが好きです
しかし残念ながらオーディオテクニカさんはスピーカーはあまり売っていない、あってもBluetoothの小型スピーカーくらい
だから

ONKYOの記事なのにいきなりオーテクかよ、と思うかもしれんが
ONKYOには失礼ですが、ONKYOはスピーカー界のオーテクです(暴論)
実際にONKYOのIEMイヤホンとハイエンドヘッドホンはオーテクと似たような音作りをしていた

最初のきっかけはDAPのONKYO DP-X1で、音の染め方はSONY/ATHのイヤホンヘッドホンとはとても相性が良かった
それから昔偶々購入したONKYOのHI-MDコンポFR-N7Xを聞いてから、ONKYOスピーカーに心攫われた
D-212EXを購入する前に色々候補スピーカーを試聴してきた
挙げてみればD-112EXT(何年後に入手)、D-312EX、D-412EX,TEAC S-300HR(何年後に入手)
数ヶ月の試聴の旅の末、最後に決めたのはD-212EX
そこそこ余裕を持って、一番繊細でクリアな音がしてたスピーカーです

因みにD-112EXTは良くまとまったバランスですが、低域の量こそが多いが解像度と分離度とも不足で全体的に音が籠る
D-412EXはD-112EXT同系統の音だがどうしても中域の表現力に違和感を感じて、そして透明さと解像度はD-212EXに及ばない



ONKYOのスピーカーの中に僕は概ねA-OMFウーファー(一体成型振動板)を採用した機種が好き
解像度もA-OMFの方が高く、N-OMFと比べて低域が不足不足なのはネックだが
しかし残念ながら現時点(2020年10月)で殆ど砲弾型イコライザーが付いたN-OMFシリーズしか残らなかった(D-509Eを除く)
正直低域を犠牲にして完璧な中高域を求めるのは個人的にすごくありと思う

メーカーによるA-OMFとN-OMFの紹介はこちら
ONKYO A-OMF紹介
ONKYO N-OMF紹介



ONKYOスピーカーによく採用されるリングツィーターも気に入ったこと
一般的に、煌めかな高域を出すにはツィーター部をチタン合金等の金属を用いる方が多い
しかし、バランスが悪いだと金属的、無機質な刺さる高域になってしまう
勿論上ネットワークで音のバランスを保っていれば問題がない
リングツィーターは金属構造ではなくても透明且つクリアな高域が出せる
そして金属部品を用いたツィーターと比べて(20万円以下のスピーカーの話)、リングツィーターは一段とナチュラルさを感じた

ONKYO リングツィーター紹介

再びONKYOさんに失礼ですが
D-212EXの音は、まるでオーディオテクニカATH-AD1000PRMの音のようでした
極めて透明繊細、高解像度の音の上、艶やかさと滑らかさを兼ねて音響性能と音楽性能は文句無し
勿論、システムを組んだ当時はいきなりここまで到達した訳ではなく
D-212EX単体+AVアンプは無理な話、それでも当時は十分クリア、繊細な音がしたと思う
しいと言えばD-212EXの本質はクリアと繊細、高解像度で音付けはそこまではない
音付け役のONKYO A-7VLとAKMのDACでようやく音を完成させたと思った



この時はまだ付属のモンスターケーブルを使っていたが
このケーブルは癖がなく、D-212EXとの相性は良いと思う
ケーブル交換の話はまた別の記事で紹介したいと思う
今までヘッドホンシステムのラインケーブルによる音質変化はあまり感じなかったが
スピーカーシステムを入門してから、SPケーブルの違いによる音質変化は確かに感じていた

D-212EXはボーカルには得意だが、中高域より低域の量はややたりない
イコライザーで低域を強化したら低域の沈みの深さとダイナミック性能はそれなりに悪くないが
EQを弄らないやや音場がフラットな音になってしまう
特にオーケストラなどの大規模演奏では、低域が不足した分、音場を上手く構築できず聞き疲れる音になる傾向があった

当時Foobar2000では常に外部EQを入れた状態で聴き、映像再生ソフト(MPC-HC x64)にもEQプラグインなどを付けていた
しかしソフトウェア的な調整はやはり面倒で全ての場面に対応するわけでもない、一ヶ月後サブウーファーのONKYO SL-D501を追加購入した
結果的に大満足でしたが、これについては次回でご紹介する予定です

評価システム:
ONKYO D-212EX + ONKYO A-7VL(96KHz/24Bit 光デジタル入力)

総合評価 ★★★★☆
透明繊細で、ボーカル表現力が高くがオーケストラには不向き
低域 ★★★
スピード、解像度ともに優秀だが量は足りない
中域 ★★★★☆
中域は強調しすぎずやや突出した感じ、オーディオプレイヤーとの組み合わせによって違う色が出る
高域 ★★★★★
高域は透明で細膩、オープンエアー型ヘッドホンのような音がする
ボーカルパフォーマンス ★★★★☆
繊細で透き通る音、ボーカルの唇の形とささやかな空気の振動が伝わってくる、日系オーディオならではの上品さが染みる
樂器のパフォーマンス ★★★
高解像度だが高域よりでバイオリンとピアノにはそこそこ合うが、大規模演奏とオーケストラでは平面でノイジーな音になってしまう
解像度 ★★★★☆
そこまでスピーカー歴がなくて評価しずらいが、フラグシップオープンエアーヘッドホンに負けないくらいの解像度があった
音場 ★★★☆
低域が不足の為音場の形が平面的、ただしボーカルメインの曲では空気感と立体感は十分に感じる
色付けの具合 ★★★
色付けが軽く、主にボーカルが滑らかなさと艶やかさに付けた感じ
コスパ ★★★★☆
ONKYO現行スピーカー(2016当時)では一番解像度が高い

2に続く


ONKYO INTEC205 スピーカーシステム (2台1組) D-212EX


ONKYO プリメインアンプ 90W+90W (シルバー) A-7VL(S)




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