昨夜は夜回り。暑いから路上生活さんの体調も心配ですが、
みなさん普段から路上ですから、暑さには慣れてるハズ・・・だが。
新顔の60代後半の男性と、さらに高齢そうなパーキンソン病持ちの男性。どちらも持病あり。
男性は我々の差し入れた食料を、5日ぶりの食事だとあっという間に完食。
我々は、お金を貸すことはしていません。できる範囲の支援と、行政への橋渡しです。
基本、路上生活者さんは、なんらか保護を受けていたり、ちょっとした仕事で日銭、
食料を手に入れている人が多いです。
よって昨夜、残金ゼロで食事も買うことが出来ない状態の人を目の当たりにしました。
役所に行ってもすぐに保護費が出るわけではなく、また役所も休日があるので
路上で生活するにも少しの蓄えと健康な体と精神力、これだけは必要です。
とくに体力。遠くの炊き出しまで行けないと、食事にありつけなかったりします。
残金ゼロで頼る人もいない状態で路上に出るのは大変危険です。
たまに残飯をあさっている人にも出会いますが、おそらく何らか知的な障害を
抱えているのだと思います。普通の生活をしていた人が、人目をはばからず
残飯を探せるようにはなかなかなれません。
件の男性は途方に暮れていましたが、福祉や行政に頼ることの難しさを感じます。
保護の形態が必ずしも望むスタイルでない(集団生活であったり規則があったり)
とか、自由にならない事も多いですし。
突き詰めて考えると、お金をはじめ、人間関係、住まいとか健康とかを
確保しないと、日本では安心して老いてゆくことが出来ないのだな、と。