さよなら三角 また来て四角...日本編☆第二章☆

オーストラリアから10年ぶりに帰国。特別支援教育に携わりながら
市民農園・家庭菜園に励んでいます。

マイケル・ムーア「SiCKO」を観ました

2014年09月22日 09時00分29秒 | Web log
2007年公開のSiCKOを図書館から借りてきて週末に観ました。

土曜日に34度の気温を記録したパースそして、日曜日は大雨。

金曜日は子どもたちの運動会があって、一日立ちっぱなしで応援してかなり
疲れたので、週末はダラダラとのんびり過ごしました。

SiCKOについては、当時かなり話題になったので、どんな内容なのかも分かっていたの
ですが、やっぱり実際に観ると違いますね。

改めて、アメリカの医療制度は本当に酷い。

政治家、製薬会社、保険会社、そして一部の儲け主義の医者たちの利益が絡んで、
もうどうにもならない状態になっている現実。

反して、イギリス、カナダ、フランスでは無料で医療が受けられるというシステム。
とくにフランスは医療だけでなく、社会福祉全体が非常に充実していて、すごいなぁ
と思いました。

さすがフランス革命を起こしただけあるなぁと思います。

キューバの例に関しては、どうかなぁと思いました。
現場で映画を撮影するということで、特別な計らいがあったのではないかという疑念が
残ります。

ま、それはさておき。

観ていない人もいるかとおもうので、詳細は述べませんが興味のある人は是非
観てください。

日本の医療システムはアメリカに比べたらかなりマシですが、これからどうなって
いくのでしょうか?

どの国もそうですが、医療に関する財政はどこも厳しいと思いますし、益々厳しく
なっていくと思います。

保険料払ってるんだし、市販の薬を購入するよりもお医者さんに行ったほうが安い
という考えは見直したほうがいいかと...

医療制度は相互補助が原則。健康な人がそうでない人を支えていくものなので、
より高い医療費が必要な人のために(あるいは将来、自分がその立場に
立つかもしれないことを想定して)安易な受診は極力避けたほうがいいのです。

でも、まぁ、安いとかタダには弱い私たちですからねぇ...難しいところ
ですね。

かといって、タクシーはお金がかかるけど、救急車はタダだから利用しちゃえという
考えはちょっと。

でないと、日本もアメリカみたいになっちゃいます。

「自分が払った分は、自分が利用する権利がある」という理屈に立って医療システムを
考えたら、例えば、予期せず重篤な病気にかかった場合、全て自分が負担しなければならない
ということになってしまいます。

手術、化学療法、放射線治療、一部の薬なんて、べらぼうに高いので、家計が破綻して
しまいます。

それにしてもアメリカ人としてアメリカ社会に映画を通して疑問を投げかける
マイケル・ムーア氏にアメリカの良心をみる思いがします。身の危険を感じる
ことはないのか心配ですが。

かなり前の映画ですが、まだ観ていない人は是非どうぞ。

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