昨日から介護実習がはじまりました。
緊張して施設に向かいましたが、とてもよい施設です。
(実習が始まる前からうわさは耳にしていましたが)
初日は軽いオリエンテーション。そして実際に働いている人に
ついて食事の介護をちょっとだけ経験させて頂きました。
最初に介助させて頂いたレジデントさん。知的活動レベルがどの程度なのか
よく分かりませんでしたが、意味のない言葉(ホー、ホー)を延々と発しておりました。
でも、自分の状態を多少口にすることができるようで
「 お食事ですよ 」というと「 食べたくない、休ませてくれ 」と言い、
私が口にスプーンを持っていくと、手で私の手を押し返しました。
担当のケアラーさんに「 出来るだけ、頑張って! 」と言われたのですが、
食べたくないのに、無理やり食べさせるのもなぁと思いながら、それでも
騙し騙しトライしたら、パスタスープを少し口にして「おいしい」と
言ってくれました。
「 やったー 」と心の中で叫びましたが
また「 ホーホー、ホーホー 」と言い始め、そして「 休ませて(Need a rest)」
と言いました。
お部屋には、彼女の家族の写真、彼女の若い頃の写真が飾られており、
その人が生きてきた軌跡を物語っておりました。
あまりにも「 Need a rest, Need a rest 」とおっしゃるので、ベットに
横にさせてあげたくなりましたが、どういうケアプランが実施されているのか
分からなかったので、わたしにはどうすることもできません。
ベットに横になれないのなら、せめて気分転換に車椅子でお外にでも
連れて行ってあげたいと思いましたが、初日だし、わたしの担当のレジデント
でもないので何もできず。それに、ちゃんとケアラーさんがついていらっしゃる
でしょうから、彼女に必要な活動はきちんと計画されているはず。
それに、結構暑くなってきているし、高齢のレジデントのかたには屋外は
きついかもしれません。
レジデントさんの状態を良くも知らないのに勝手なことはできませんから。
次に介助させていただいた女性は、脳溢血(あるいは脳梗塞)で動作および
発話が困難になった方。トイレの介助をアシストしました。
しゃべれませんが、自分のこだわりを「叫び」で表現します。
最初はどなられているような気分になりましたが、彼女のこだわりが分かり、
そして、期待通りにしてあげると、まん丸の大きい目で「うれしい」という
気持ちを表現しているのが分かりました。
思いや感情ははっきりしているのに、伝えられないもどかしさ。
ズボンをきちんと上げて欲しい、介護者以外いなくても、タオルで
覆って欲しい、ベルトの隙間を十分に開けてもらいたいなどの
思いを、一生懸命伝えようとしてくださいます。
「 彼女、こだわりが強くのよ 」とベテランの介護担当者は色々と
説明してくださいます。
伝えたいことは伝えたいという彼女の意思の強さのようなものを感じて
何もかも諦めてしまうよりは、ずっといいと思いました。
また、夫婦で入所しているカップル。
奥さんは認知症のエリアにいるため、ご主人とは別々の生活を余儀なくされています。
でも、娘さんの付き添いで、ご主人のところに会いにいらっしゃいました。
奥様のうれしそうな笑顔。そして、ご主人の禿げた頭に、可愛らしくキスをして
なでたり、腕をさわったりしながら、甲斐甲斐しく「お世話」をしているような
素振りでした。
お食事ですよと言って声をかけたときは「食事なんか」とむくれていたご主人も
奥さんに会えてうれしいのか、モリモリと食事をしだし、また、隣に座っている
奥様のこぼれそうな笑顔を見た私は、もうそれだけで胸がいっぱいになりました。
お声をかけたときは廊下のソファーに座っていらしたのですが、もしかしたら
そこで奥様を待っていたかったのかもしれませんね。
ちょっとの時間でしたが、レジデントのかたと接して、
「 気持ちや考えを物理的に言葉にすることはできないかもしれませんが、
それでも心の中にあるだろうお1人お1人の気持ちや思いを少しでも
汲み取ることができ、それに少しでも応えることができたら…」
と思わずにはいられませんでした。
緊張して施設に向かいましたが、とてもよい施設です。
(実習が始まる前からうわさは耳にしていましたが)
初日は軽いオリエンテーション。そして実際に働いている人に
ついて食事の介護をちょっとだけ経験させて頂きました。
最初に介助させて頂いたレジデントさん。知的活動レベルがどの程度なのか
よく分かりませんでしたが、意味のない言葉(ホー、ホー)を延々と発しておりました。
でも、自分の状態を多少口にすることができるようで
「 お食事ですよ 」というと「 食べたくない、休ませてくれ 」と言い、
私が口にスプーンを持っていくと、手で私の手を押し返しました。
担当のケアラーさんに「 出来るだけ、頑張って! 」と言われたのですが、
食べたくないのに、無理やり食べさせるのもなぁと思いながら、それでも
騙し騙しトライしたら、パスタスープを少し口にして「おいしい」と
言ってくれました。
「 やったー 」と心の中で叫びましたが
また「 ホーホー、ホーホー 」と言い始め、そして「 休ませて(Need a rest)」
と言いました。
お部屋には、彼女の家族の写真、彼女の若い頃の写真が飾られており、
その人が生きてきた軌跡を物語っておりました。
あまりにも「 Need a rest, Need a rest 」とおっしゃるので、ベットに
横にさせてあげたくなりましたが、どういうケアプランが実施されているのか
分からなかったので、わたしにはどうすることもできません。
ベットに横になれないのなら、せめて気分転換に車椅子でお外にでも
連れて行ってあげたいと思いましたが、初日だし、わたしの担当のレジデント
でもないので何もできず。それに、ちゃんとケアラーさんがついていらっしゃる
でしょうから、彼女に必要な活動はきちんと計画されているはず。
それに、結構暑くなってきているし、高齢のレジデントのかたには屋外は
きついかもしれません。
レジデントさんの状態を良くも知らないのに勝手なことはできませんから。
次に介助させていただいた女性は、脳溢血(あるいは脳梗塞)で動作および
発話が困難になった方。トイレの介助をアシストしました。
しゃべれませんが、自分のこだわりを「叫び」で表現します。
最初はどなられているような気分になりましたが、彼女のこだわりが分かり、
そして、期待通りにしてあげると、まん丸の大きい目で「うれしい」という
気持ちを表現しているのが分かりました。
思いや感情ははっきりしているのに、伝えられないもどかしさ。
ズボンをきちんと上げて欲しい、介護者以外いなくても、タオルで
覆って欲しい、ベルトの隙間を十分に開けてもらいたいなどの
思いを、一生懸命伝えようとしてくださいます。
「 彼女、こだわりが強くのよ 」とベテランの介護担当者は色々と
説明してくださいます。
伝えたいことは伝えたいという彼女の意思の強さのようなものを感じて
何もかも諦めてしまうよりは、ずっといいと思いました。
また、夫婦で入所しているカップル。
奥さんは認知症のエリアにいるため、ご主人とは別々の生活を余儀なくされています。
でも、娘さんの付き添いで、ご主人のところに会いにいらっしゃいました。
奥様のうれしそうな笑顔。そして、ご主人の禿げた頭に、可愛らしくキスをして
なでたり、腕をさわったりしながら、甲斐甲斐しく「お世話」をしているような
素振りでした。
お食事ですよと言って声をかけたときは「食事なんか」とむくれていたご主人も
奥さんに会えてうれしいのか、モリモリと食事をしだし、また、隣に座っている
奥様のこぼれそうな笑顔を見た私は、もうそれだけで胸がいっぱいになりました。
お声をかけたときは廊下のソファーに座っていらしたのですが、もしかしたら
そこで奥様を待っていたかったのかもしれませんね。
ちょっとの時間でしたが、レジデントのかたと接して、
「 気持ちや考えを物理的に言葉にすることはできないかもしれませんが、
それでも心の中にあるだろうお1人お1人の気持ちや思いを少しでも
汲み取ることができ、それに少しでも応えることができたら…」
と思わずにはいられませんでした。
そして、医療現場にとっても重要な経験だと思います、
今の救急現場は、メンタルに関する疾患を合併している事が多く、処置、観察に苦労することが多くなっています。それをはだと感性で、さらに経験で感じ取り言葉行動に気を払い処置を行うことが必要です。
今の日本は、メンタルについて、あまりタブー視しない風潮となっています。ですから特に気を使います。
貴方が感じられた今回の経験は、必ずや看護師の現場
必要不可欠名ものでしょう。
応えられた時の貴方の満足感の思いを『初心忘るべからず』と思います。
私自身最近おの現場では、経験が慣れになっているようで、少々自己嫌悪を感じることがあります。
※最近救急現場で夕方扱った方が翌朝、海に浮かんでいた、、、恐怖さえ感じました、自分の気持ちに後悔は無いか等、、、、人間て怖いものですね、いろんな意味で、慣れの人間に魔物は近づいてくる、肝に命じて人に接したいと思わせられたものです。
大切にして下さい、今回の経験、思いを、
少し、だいぶ重くなりましたね、申し訳ありません、
水をさしたのでしたらごめんなさい😞、
だからこそ達成感、充実感も大きくなります、
ご安心下さい。
ご健闘を祈っています。
いつもネガティブなsamでした。
SamさんのハンドルネームはFireman Samから?
とふと思いました。
励ましのコメントありがとうございます。
Samさん、辛いご経験なさったんですね。
昨日は「床が濡れていたので『後で拭こう』と
思っていた矢先にレジデントさんが滑って転んで
三日後になくなったという経験談を伺いました。
色々ありますね。
自分を責めたり、ネガティブになるのはきっと
Samさんがお優しいからだと思います。
そして、その方もきっとそれは感じていらっしゃったと思います。
それでもどうにも出来ない感情に呑まれてしまったのでしょう。
私も現場で色んな感情がでてきますが、レジデントさんの笑顔を見ることだけを考えて、後は気にしないようにしてます。他の人に何を言われても!!!( ̄^ ̄)ゞ