さよなら三角 また来て四角...日本編☆第二章☆

オーストラリアから10年ぶりに帰国。特別支援教育に携わりながら
市民農園・家庭菜園に励んでいます。

Tough Love

2013年09月25日 20時29分09秒 | Web log
昨日のお話。

朝、担当する患者さんのところにバイタルサインを測定しに行ったら
昨晩は眠れなくてつらかった訴えてきた患者さんがおりました。

そのせいか、朝のお食事も喉を通らない様子。
Physiotherapist から少しずつ体を動かすようにという通達があったのですが、
本人はあまり動きたくない様子。

で、その後「 トイレに行きたいので Bed Pan を持ってきて欲しい 」と
言われました。

患者さんが言うのなら....と思って、準備しようとしたら、指導してくれていた
看護師が患者さんに強い口調で言いました。

「 もうすぐ退院する予定なんですから、体をできるだけ使うようにしてください!!!
退院するまでに、できる限り自分で動ける生活に体を慣らさないと、退院してから
大変なことになりますよ!! 」

患者さんは「 フレームを使って歩いていったら、早く歩けなくて粗相するかもしれない
じゃない!! 」と言い返していまして、わたしは2人の板ばさみになってしまい
どうしていいか分からず....

看護師さんは「 できる限り歩いてください!! 」と言って譲りません。

患者さんは「 トイレまでなんて遠すぎて歩けない!!! 」と言い張ります。

結局、2メートルくらいZimmer Frameを使って歩いて、その後は車椅子でトイレまで移動。

そしてその後、シャワーまで車椅子で移動。

患者さんのシャワーの介護をさせていただきましたが、その間ずっと看護師さんの文句を
言ってました。

「優しい」私はエンジェルで、看護師は悪魔だそうです。

でも、言われても、身のおき場所がないというか。

私は看護師さんの意図することもとても理解できたし、患者さんの退院後の生活を考えれば
少し厳しさを持って看護に当たらなくちゃいけないよなぁと思いました。

ただ、わたしは気が小さいから強くいえないだけの話で。
患者さんに嫌われても筋を通す看護師さんのほうが、エンジェルなんだけど....と思いました。

学校からの指導教官に相談したら

「 そういうのは Tough Love というのよ。患者さんをできるだけ入院前のレベルまで戻すのが
大切だから、甘えたがる患者さんには多少強く言わなければいけないときもあるわ。患者さんの
気持ちが前向きになるまで待っていたら、いつまでたっても歩行訓練なんてできないしね 」
と言われました。

Tough love .... 獅子の子落としってやつですかね?

ってことは Tough love 医療バージョン .... 「看護師」の「患者」落とし??

んー、難しいです。

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