さよなら三角 また来て四角...日本編☆第二章☆

オーストラリアから10年ぶりに帰国。特別支援教育に携わりながら
市民農園・家庭菜園に励んでいます。

オーストラリアの学校

2009年06月09日 11時03分11秒 | Web log
ジョナサンが州立の学校に行き始めて4ヶ月。
ここでわたしが不思議に思ったことをいくつか紹介。

1.親の意見が物を言う

最近の日本の小学校がどうかわかりませんので、あまり
比較にならないかもしれないけれど、こっちの保護者は
いろいろと学校に意見を言う。
びっくりしたのは、子供をどの子と一緒のクラスに入れたいか
申し入れができるということ。

新学期がスタートする前に、親が(行きたければ)校長先生へ
直談判に行く。先生のタイプまで指定できるらしい。
(実際にそうした親を知っている)

それから、Preprimayの生徒(年長)は始まって一ヶ月は
半日しか学校に行かない。

子供が学校に慣れるまでは半日なのだそうだ。
男の子は午前中、女の子は午後という風に。
働いている親にとっては、とっても不都合だが、なんとかやりくりして
一ヶ月を過ごす。が、それを不服に思った親が担任に直談判し、
午後も学校に置いてくれと言ったらしい。担任が No と言ったら、
次に校長先生へ。それでもって校長先生が なんと Yes と言った。

担任の顔は立たないし、不公平。でも、Yes になってしまった。

で、わたしがおかしな話だよねとあるオーストラリア人に話したら
「言ったモン勝ちよ、よくやった!」

それから朝とお迎えの時間に親が教室まで行く。
特に朝は、子供に混ざって親が教室にたむろしている。
先生としゃべったり、子供の世話を焼いたり。
そして母親の交流の場と化している。

わたしは教室というとなんとなく入っちゃいけないところ
という感じがして、居心地が悪い。

で、子供がけんかしたといえば当事者同士の母親が、先生に
話をつけにいったり、なにかと介入している。

場合にもよるけれど、ほっときゃいいのにと思うことがある。

いやぁ、先生って大変だなぁ・・・と思います。

2.学校の売店

学校の売店でアイスクリームを売る・・

3. 教科書がない

教科書がありません。ので、子供がどんなことをやっているのか
わかりません。特にうちの子は話してくれないので、全くわかりません。
授業の仕方、勧め方も先生次第。
一応、それぞれの先生は州が定めたカリキュラムに則っているのでしょうが
先生が科学が好きだとそれにより時間を費やすし、読み書きがすきだと、
読み書き中心になる。なんだか公平な感じがしないのはわたしだけ??


4.複式学級制

時々、5年生くらいの大きい子達と一緒の授業を受ける。
体育を一緒にしているのを何度か見ました。
大きい子が小さい子の面倒をみてくれて、学年を超えたつながりが
できます。

5.九九の暗算がない
わたしが小学校のとき、小学校2年生の夏休みの宿題に九九を全部
暗誦していたものですが、こっちでは一応教えますが、暗算を強要
しないようです。暗算しなくても電卓があるさってなもんで、
授業で電卓を使って解くそうです。数学は文章題がメインらしく、
読解力、応用力、論理的な思考が主に問われるので、暗算で九九が
できることは大して問題にはならないようです。

学校も文化に拠るところが大きく、面白いです。


署名

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