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日本春ドラマ 初回視聴率ランキング

2014-04-27 | Weblog

『花咲舞』がトップ、テレ朝不調、『続・最後から~』『極悪がんぼ』に賛否……「春ドラマ」初回視聴率ランキング

 

 


ほぼすべての作品がスタートを切った、4月クールの連ドラ。同クールで“大本命”といわれる池井戸潤原作・唐沢寿明主演の『ルーズヴェルト・ゲーム』は、最も遅い27日のスタートだが、本命を前に、注目ドラマをおさらいしてみたい。



■トップは『半沢直樹』&『ごちそうさん』コンビ!

 以下は、初回の平均視聴率のランキング(ビデオリサーチ調べ、関東地区/クールをまたぐ作品は除く)。

1位『花咲舞が黙ってない』(日本テレビ系)17.2%
2位『アリスの棘』(TBS系)14.2%
3位『続・最後から二番目の恋』(フジテレビ系)14.0%
4位『極悪がんぼ』(フジテレビ系)13.6%
5位『弱くても勝てます ~青志先生とへっぽこ高校球児の野望~』(日本テレビ系)13.4%
6位『MOZU Season1 ~百舌の叫ぶ夜~』(TBS系)13.3%
7位『ビター・ブラッド』(フジテレビ系)12.2%
8位『死神くん』(テレビ朝日系)11.2%
9位『SMOKING GUN~決定的証拠~』(フジテレビ系)10.3%
10位『BORDER』(テレビ朝日系)9.7%
同率10位『刑事110キロ』(テレビ朝日系)9.7%

トップの池井戸潤原作・杏主演の『花咲舞が黙ってない』は、前期で物議を醸した『明日、ママがいない』の後番組。

日テレは、『明日、ママがいない』騒動真っ最中のかなり早い段階から番宣を開始。

『半沢直樹』(TBS系)と『ごちそうさん』(NHK)の人気に乗っかるため、なりふり構わぬ印象だ。

同作は、地位も権力もない一銀行員の花咲舞(杏)が、社内の事件や不祥事を解決に導く“臨店班”に異動。

出世コースから外れたベテラン行員(上川隆也)とコンビを組み、ミスが起きた支店に出向く……というストーリー。

視聴者からはあらかた好評だが、一部から「『半沢直樹』に比べると、物足りない」との声も上がっており、同じく池井戸原作の『ルーズヴェルト・ゲーム』が始まった途端に、「視聴者の興味が移ってしまうのでは?」ということが懸念されている。

2位の『アリスの棘』は、関西で瞬間最高視聴率20.1%を記録した話題作。3年ぶりに連ドラ主演を務める上野樹里は、“復讐鬼”と化した冷酷な新人外科医を熱演。主人公は、15年前に医療ミスで亡くなった父のため、ミスに関わった医師らに制裁を加えていく。

初回では、上野のクールな表情が視聴者を引き込んだほか、悪徳女医を演じた藤原紀香の演技が好評を博した。しかし、“一話につき一復讐”の一話完結モノゆえ、『水戸黄門』的なパターン化に「この先、飽きてしまうのでは?」と心配の声も上がり始めている。


■『続・最後から二番目の恋』『極悪がんぼ』に賛否

3位の『続・最後から二番目の恋』は、2012年1月クールに放送された『最後から二番目の恋』の新シリーズ。

小泉今日子演じるテレビ局・副部長と、中井貴一演じる市役所・課長を中心に、大人たちの恋愛模様が描かれる。

大好評だった前作を受け、ファンの期待が高まりすぎたせいか、初回について「フランスで偶然会うとか、展開がありえない」「今回は、いろいろと誇張しすぎ」「続編は、脚本が悪ノリしてる」という意見が目立ってしまった。

一方、前作で「ドラマの余韻をぶち壊す歌声」などと不評だった浜崎あゆみのエンディング曲は、今作ではオープニングに移動。

新エンディングには、小泉と中井が歌うデュエットソング「T字路」が起用され、視聴者からも好評のようだ。

4位の『極悪がんぼ』は、フジの月9枠で放送中。尾野真千子演じる主人公が、多額の借金を負わされ、裏社会に飛び込むところから始まる同ドラマだが、共演者は椎名桔平、三浦友和、竹内力、板尾創路、小林薫と、実に豪華。視聴者からは、「尾野さんの演技もいいが、友和さんの言い回しはさすが!」「名優ぞろいのキャストに、興奮した」といった賛辞が上がっているが、一方で「内容が薄い」「脚本がチープで、キャストがもったいない」といった意見も少なくない。


■テレ朝が“十八番”の刑事ドラマで惨敗中

安定した視聴率で知られるテレ朝の刑事ドラマだが、今クールは様子が違う。同局では、小栗旬主演『BORDER』、ホンジャマカ・石塚英彦主演『刑事110キロ』、小澤征悦主演『TEAM~警視庁特別犯罪捜査本部』と、3つの刑事ドラマがスタートしたが、いずれも1ケタで発進。

テレ朝らしからぬ結果となってしまった。

また、予想外にコケているのが、沢村一樹が主演を務めるコメディタッチの社会派ドラマ『ブラック・プレジデント』(フジテレビ系)。

同作は、経営学を学び直すため、大学の社会人学生となったアパレル会社社長(沢村)を中心に、新米講師(黒木メイサ)や生徒たちの葛藤を描く物語。「沢村さんの演技が最高」「脚本が秀逸」と、視聴者の評判はかなりいいようだが、なぜか数字は低迷している。

夜11時台で不調なのが、沢尻エリカが8年ぶりに連ドラ主演を務める『ファースト・クラス』(フジテレビ系)。

2012年4月に設立された「土ドラ」枠史上、最も低いスタートとなる初回平均視聴率6.5%を記録してしまった。

同作は、ファッション誌の編集部で働くことになった主人公が、先輩のいじめに遭いながらも成り上がっていく“現代版・裏シンデレラストーリー”。

ネット上では、「格付けしあう女性たちが面白い」「編集部員たちの“心の声”が、すごい」「続きが気になる」と話題になっている一方で、「ストレスのたまるドラマ」「怖すぎて、男には見ていられない」「土曜の夜なのに、ブルーになった」という声も。

視聴者を選んでしまう作風が、視聴率に結びつかない要因かもしれない。


第2話で大きく数字を落とした作品もあるため、勝負はまだこれからといった印象の4月クール連ドラ。

前クールに比べ、全体的に「良作が多い」との呼び声も高いが、27日スタートの『ルーズヴェルト・ゲーム』は、期待通り出し抜くことができるだろうか?