アブリル - どこにでもあり、どこにもない

岡崎平野を中心とする 植物 と カメラの対話

ジンジャーリリー(ハナシュクシャ)

2022-09-01 06:00:03 | みんなの花図鑑

ジンジャーと言えば生姜ですが、この花はショウガの花ではありません、ジンジャーリリーの花です。
ところが ジンジャーリリーは単にジンジャーと呼ばれることがあり、そうなるともう「ほらネ、やっぱり生姜じゃないの?!」と堂々巡りです(´・ω・)

ショウガとジンジャーリリーは同じショウガ科なのですが属が違います。
ショウガはショウガ属、
ジンジャーリリーは ヘディキウム属。
学名を Hedychium coronarium といって
属名の Hedychium は、ギリシャ語の 「hedys(美味)+ chion(雪)」が語源とのこと。(みんなの花図鑑「ハナシュクシャ」より)
真っ白の花のジンジャーリリーがあります。 chion(雪)はこの純白の花を見てのことでしょう。

種小名の coronarium は(花冠の, 副花冠ある)の意。



ジンジャーリリーの花期は8月~10月。(ガーデニングの図鑑「ジンジャーリリー」)




花期になると葉心から真っ直ぐに茎を伸ばし、頂部に花径6~8㎝程度の花を穂状に咲かせます。(同上)




花は数輪ずつが緑の苞に包まれており(つづく)




苞の中から一輪ずつが順番に開花します。(同上)




大きな花弁のように見えるのは雄しべが変化したもので、本来の花弁は細く糸のように垂れ下がっている部分です。(同上)

花の形は非常に複雑で、花弁のうち外花弁3枚は付け根が合わさった形状になっています。
同様に内花弁3枚も付け根がくっつき合い、その先端は3つに分かれています。(BOTANICA「ジンジャーリリーとは?」)

花被片は6枚ですが、外花被3枚は合着して花のつけ根にあります。
内花被3枚はつけ根は合着し、先が3つに分かれます。(pino blog「ジンジャーリリー~ハナシュクシャ(花縮砂)・ニクイロシュクシャ(肉色縮砂)」)





そしてもう1枚大きな花弁がありますが、これは雄しべが変化したものです。雌しべは長くせり出した雄しべの先端についています。(同上)





(2021年9月1日撮影)
花の仕組みも独特である。 花被片は6枚あるが、外花被3枚は合着して花のつけ根にある。 内花被3枚はつけ根は合着し、先が3つに分かれる。 もう1枚、唇形の花びらがあるが、これは雄しべが花びらの形になっている。 また、飛び出しているシベは、雄しべと雌しべが1つになったものである。(みんなの花図鑑「ハナシュクシャ [花縮紗]」より(蘂をシベと編集して引用)



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2 コメント

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ジンジャーリリー (カンサン)
2022-09-01 19:48:30
アブリルさんへ、この花、どこかで見たことあります。全体が大きくなりますね。
私は8月27-28日に徳島県の剣山に行ってきました。ここでしか見られない花が見られました。
台風の影響で大阪はきのうの夜は雨にカミナリでした。愛知県に記録的短時間大雨情報が出ていますね。お気をつけてお過ごしください。
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Re: カンサンさん^^ (アブリル(avril_kanabun))
2022-09-01 21:54:57
カンサンさん、こんばんは~~
四国に剣山という山があるのですね
その岩は典型的な石灰岩でできた岩ですね
立山連峰の剣岳と趣が異なりますね
四国は修学旅行と仕事で2,3回調査に行っただけなのでとても面白いです(^^)/
閑話休題 とうとうコロナにかかっちゃいました(ToT)
研修会とかヨーカドーに買い物に行ったのが良くなかったみたい
いま自宅療養中です
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