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岡崎平野を中心とする 植物 と カメラの対話

秋咲きトリトマ - 赤熊のユリ

2020-12-11 17:52:17 | みんなの花図鑑

秋咲きトリトマ の 'クリスマス・チアー' です。
ススキノキ科という珍しい科に属してます。背後のススキは ススキノキ科ではなく、イネ科です。



トリトマの和名は 「赤熊(しゃぐま)ユリ」です。


赤熊とは何かというと、wiki によると「赤熊」とは「赤く染めたヤクの尾の毛、武士や官軍が身に着けた。」とあります。
画像のほうが分かりやすいと思うので下に 大河ドラマ「八重の桜」に出てきた画像を貼り付けます。

(ブログ Makotsu Garage 「八重の桜 官軍の赤熊(しゃぐま)」よりお借りしました )



私は トリトマというと 和名の「赤熊ユリ」のことを、そして自ずと明治維新というクーデターに登場した赤熊のことを思い浮かべてしまいます。
ヤク尾の毛は 赤く染めた「赤熊」の他にも「白熊(はくま)」「黒熊(こぐま)」などがあり、元々は 戦国時代に大流行したもので、これが江戸城には沢山貯蔵してありました。
江戸城を無血開城するときクーデター軍は、これらを戦利品として押収し、土佐藩は赤熊を、薩摩は黒熊を、長州は白熊を身につけて勝者であることを誇示したそうです。戦国時代に逆戻りです。




花は、同じススキノキ科で「医者いらず」の愛称で知られているキダチアロエ(Aloe arborescens)に似ています。(Kazuya Koga「トリトマ」)



筒状の花は蕾の時は上を向いていますが、咲き始めると横を向き、やがて下向きに垂れ下がります。(同上)



雄しべは6本、雌しべは1本で、花冠が開くと花冠先端以上に雄しべ,雌しべが伸び突出します。下部の花ほど長く伸びた雄しべ,雌しべが目立ちます。(同上)




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