アブリル - どこにでもあり、どこにもない

岡崎平野を中心とする 植物 と カメラの対話

ラクウショウとメタセコイア - 於大公園

2023-01-29 18:00:00 | みんなの花図鑑
地元で「ラクウショウが見たい」とか「ラクウショウの呼吸根が観察したい」というひとがいると、私は 「於大公園に行きなさい」と勧めることにしています。
於大公園の「於大」というのは 家康の生母「於大の方」にちなんでつけられたものです。
先週の大河ドラマ『どうする家康』では於大の方はずいぶん非情な母のように描かれてましたが、実際はどうなんでしょ?
閑話休題で、於大公園で気を付けなければいけないのが、ラクウショウと一緒にメタセコイアが植えてあることです。


例えばこの木立、メタセコイアが目立ちますが、ちゃんとラクウショウもいっしょに立っています。
どれがラクウショウか、お分かりですか? (^_-)-☆




背が高く、槍のような樹形をしているほうが メタセコイアです。
反対に、メタセコイアより背が低くいささか幅のある木のほうがラクウショウです。




(左)ラクウショウ (右)メタセコイア




ラクウショウ

公園管理事務所「このはな館」前の大池の畔のラクウショウ




こちらは11月下旬に撮影したラクウショウの球果です。




ラクウショウの球果はサッカーボールみたいな面白い形をしています。




球果と一緒についているのが雄花です。




ラクウショウの球果は壊れやすいボールです。(1月19日撮影)





さて、ラクウショウ(落羽松)の別名はヌマスギ(沼杉)ですが、それを象徴するのが 呼吸根です。




Wikipediaによりますと「湿地に植えると、幹の周りに呼吸のための呼吸根(気根)が出てくる。」 とあります。




ラクウショウが湿地に生えると、根が水に浸って酸素が不足する。だから根の一部を地上に出して呼吸するというわけ。




地中から生えてきた呼吸根が切られてしまったもの。





メタセコイア

メタセコイアの樹形。




メタセコイアの球果(1月19日撮影)




球果は 高いところについていてよく分からないですが、ラクウショウがサッカーボールみたいとすると、縄を巻いて作った縄文式土器の壺のような表面をしています。




球果と一緒に 何かついています。これは今年の雄花ですね




雄花は落羽松とよく似ていて、雄花だけ見ても私には 区別がつきません。




参考までに、3月、下に落ちていたメタセコイアの雄花です。






最後に、葉の比較です。
(左)ラクウショウ (右)メタセコイア
ラクウショウのほうは互生で、メタセコイアは対生です。全体が1枚の葉のように見えますが、実は左右に伸びている一本一本が1枚の葉です。

・・・さて、大河ドラマでは
「主君たる者、家臣と国のためならば己の妻や子ごとき平気で打ち捨てなされ!」
と暴言を吐いた於大の方。
汚れ役は買って出たものか?
政局に運命を翻弄された於大の方、誰もそう思わないですよね
今夜は 第4話 です(´∀`)



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