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岡崎平野を中心とする 植物 と カメラの対話

ヒイラギナンテン ’チャリティー’ - もっと近くで

2024-01-20 15:00:00 | みんなの花図鑑
<もっと近くで>シリーズ、第2回は ヒイラギナンテン ’チャリティー’。


ヒイラギナンテン ’チャリティー’ の花期は11月~1月。
画像は安城デンパークで 12月14日の撮影です。






Mahonia x media ’Charity’
ヒイラギナンテン ’チャリティー’ は マホニア・チャリティーとも呼ばれ、
Mahonia japonica(ヒイラギナンテン、台湾原産) と Mahonia lomariifolia(中国雲南省や台湾原産) とを掛け合わせた雑種とされています。

ヒイラギナンテン・チャリティーは ニイタカヒイラギナンテンMahonia oiwakensis subsp. lomariifolia (previously known as Mahonia lomariifolia) と ヒイラギナンテン Mahonia japonicaの交配種であるマホニア・メディアのいくつかある品種の一つ。(三河の植物観察「ヒイラギナンテン・チャリティー 別名 マホニア・メディア」より)




黄色い花を穂状に咲かせています。




ひとつの花はこんな感じ。あとで比べますが、メギの花にそっくりなんです。




おしべは最初花弁にくっついていて 虫が花に乗ったりするとパッと雌しべを取り巻くように移動するということです。




花の蜜です。




果実です。3月2日撮影です。
この果実(と花)を見て気が付くことがあります。
ヒイラギナンテンと呼んでいますが、花と実はナンテンよりも メギ のほうが似ているのです。





メギ

このメギは 4月14日愛知県緑化センターで撮影したものです。



ごらんのように、ヒイラギナンテンの花によく似ています。




よく似ているので、ヒイラギナンテン属(Mahonia)をメギ属(Berberis)に含めたら、という見解があります。
「ヒイラギナンテンは、これまではメギ属の近縁とされながら、複葉(メギ属は単葉)で幹にとげがない(メギ属にはとげがある)点が異なるために、マホニア属とされてきましたが、近年の研究によってメギ属に含まれることが明らかになりました。」(みんなの趣味の園芸「ヒイラギナンテン」)
日本語Wikipedia ではヒイラギナンテンの学名は Mahonia japonica ではなく Berberis japonica となっています。

しかしながら、「植物学者の間では依然として意見の相違があり、最近では2017年にもこの属((注)マホニア属のこと)の正当性を主張する論文が発表されています。」(英文Wikipediaの機械翻訳による)
「2023 年現在、大部分の植物資料にはMahonia は Berberisのシノニムとして記載されています。」(同上)




また、メギの果実は ナンテンのような丸形でなくこのように楕円です。
果実を見ても、ヒイラギナンテンを「ナンテン」というより ヒイラギ「メギ」 と呼んだほうがふさわしいような気がします (^_-)-☆






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