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岡崎平野を中心とする 植物 と カメラの対話

モミジ、ハゼノキ - 安城デンパーク

2023-12-17 15:00:00 | みんなの花図鑑
デンパークの赤く紅葉した樹を集めてみました。

最初に、モミジを2つ。

真っ赤に紅葉しています。


よく見るイロハモミジのように見えますが、実はイロハモミジではありません。


葉の縁には二重のギザギザが不規則にできるのが特徴です。

樹名板がありました ↓
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ヤマモミジは主に山で見かける樹木で、自生している地域は日本海側です。


ヤマモミジは翼果の翅がカタカナの「ハ」の字をしています。イロハモミジのほうはもっと水平でカタカナでいうと「ヘ」の字に近いです。









イロハモミジですが園芸品種で特殊なイロハモミジです。


枝により紅くなったり黄色くなったりしています。
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イロハモミジとヤマモミジは翼果の翼の付き方で区別できることが多いのですが、この「赤の七五三」という園芸品種は一般的なイロハモミジの翼のように水平でなくヤマモミジのような「ハ」の字をしていることがあります。






ウルシ科のハゼノキの紅葉です。


<庭木図鑑 植木ペディア>によると「関東地方以西の本州、四国、九州及び沖縄に分布する」ということですが・・・


ウィキによれば「済州島、台湾、中国、東南アジアに分布する」ということで、南方系の樹のようです。



日本の山野に自生しているハゼは、かつて果実から蝋を採るために栽培していたものが野生化したものが多いともいわれています。






ツツジ科のドウダンツツジです。
ドウダンツツジの分布も「本州(静岡県以西)、四国(徳島、高知県)、九州(鹿児島県)」(三河の植物観察」)ということで、南方系の樹のようです。






クイズ 下のどちらがドウダンツツジでしょう?

答えは (左)ドウダンツツジ、(右)オタフクナンテン
でした。ドウダンツツジの葉は葉先のほうが広いですが、ナンテンの葉は枝元側が広いです。






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2 コメント

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ドウダンツツジ (shu)
2023-12-17 19:08:24
ドウダンツツジの分布が、「本州(静岡県以西)・・」と書かれていて、あれっと思いました。
手元の図鑑で調べてみると、確かに「本州(静岡・愛知・岐阜県、紀伊半島)、四国(高知・徳島県)、九州(鹿児島県)」となっていました。
すると、今秋も行ってきた那須岳のあの「ドウダンツツジ」は何だったのかと疑問です。
これまで那須岳は紅葉の名所で、山を赤く染めているのはドウダンツツジだと思っていました。
ネット情報ですが、新聞社が配信している記事にもそのように書かれています。
https://www.tokyo-np.co.jp/article/208432
https://www.shimotsuke.co.jp/articles/-/507322

ここまで書いてきて、初夏に那須岳を歩いたときの、私自身の記録があるのを思い出しました。
それらを見ると、那須岳でベニサラサドウダンを観ていましたが、ドウダンツツジは観ていませんでした。
すると、新聞社を初めとする多くの記事が間違っていた可能性もあるようです。
私自身のブログ記事を見直すと、紅葉したものをドウダンツツジ(?)と書いてありました。
来夏にでも同じ場所で確認してこようと思います。
ちなみに今日のクイズは正解でした。
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Re: shuさん^^ (アブリル)
2023-12-17 19:31:01
shuさん、こんばんは~
面白いですね ♪
たしかに、ベニサラサドウダンのほうは
「本州の東北~中部地方に分布。深山の岩地に自生する。」
とありますから、那須岳はベニサラサのほうなのかもしれませんね
ドウダンツツジとオタフクナンテンは
並べてみれば簡単に区別できますが、
かつて混同してる方がいらっしゃいましたので、再掲しました(^^♪
shuさんには、サザンカの自生北限についても(佐賀の吉野ケ里町でなく)萩市のほうを教えてもらいました。
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