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岡崎平野を中心とする 植物 と カメラの対話

キンミズヒキとダイコンソウ - 鉤花?

2022-08-26 06:00:05 | みんなの花図鑑
キク科の 鉤(かぎ)状の棘をつける花の話題です。

キンミズヒキ

キンミズヒキはバラ科キンミズヒキ属の多年草で、名前は「細長い黄色の花穂を「金色のミズヒキ(タデ科)」にたとえたもの。なお、ミズヒキはその花穂を水引にたとえたものである」(wiki 「キンミズヒキ」)
黄色と白の水引(wiki「水引」より)




「タデ科のミズヒキは赤と白の花をつけ「水引」の名も納得できるが、この花は金色(黄色?)の水引のイメージは全く感じられない。」(野の花賛花「キンミズヒキ(金水引)」)




雄しべは8~15本。萼片は 5個。




左上が蕾です。蕾の萼片の先に、今日のテーマである鉤(かぎ)状の刺がはやくも見られます。




萼片の鉤状のトゲがテーマですが、一応 「雄しべは約12個、2個のめしべは萼筒に包まれ、ふつう1個だけ成熟する(野に咲く花)」(松江の花図鑑「キンミズヒキ」)




出ました!これが果実です。
「果実は痩果で俵形、径3 mmほどの大きさがあり、永存性の萼筒に包まれたまま成熟する」(wiki「キンミズヒキ」)




「萼筒の上縁に副萼片が変化したものといわれる長さ3 mmのかぎ状の刺があり、衣服や動物の毛に付着して運ばれ、種子が散布される」(同上)
思い付きですが、花のときから付いている萼片が変化して鉤を持った果実に変化するのだから、鉤花(かぎばな)という呼び方もありかと思いました。もっとも「鉤花」は 「すみれ(菫)」の古名として使用済みとのことですが。





ダイコンソウ

このダイコンソウの花は8月上旬に撮ったものですが、もう花後に近いです。
くたびれた花しかなかったので、単独で取り上げるのをためらってましたが、秋近くなってキンミズヒキを取り上げるついでに よく似た感じのバラ科の花として 連立して?取り上げます。




「雄しべと雌しべは多数ある。花柱に関節があり、ここでねじれている。(野に咲く花)」(松江の花図鑑「ダイコンソウ」)



「花のあと花柱はのび、関節から上は脱落し、先がカギ形に曲がったそう果になる。」(同上)




仲間にオオダイコンソウがありますが、そちらはやや楕円の球果だそうです。




「花が終わると、花柱が伸び、関節より上は落ちる。」(三河の植物観察「ダイコンソウ」)




「集合果は球形。果実は長さ約3㎜、有毛、花柱の残った先が鉤状になり、動物などにくっついて散布される。」(同上)

以上、鉤花 2題でした。






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2 コメント

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新規登録に (ダリアクミコ)
2022-08-26 11:00:46
アブリルさん
お早う御座います!
今までのブログ投稿出来なくなり
新規になってしまいました。
ダリアクミコですこれからもよろしくお願いいたします。よろしかったらフォローしてくださいませか~
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Unknown (アブリル(avril_kanabun))
2022-08-26 11:12:14
あれま〜〜(⊙ө⊙)
何とかこれまでの素晴らしい画像の数々、引き継げると良いのですが( 👍 ˙-˙ )👍
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