アブリル - どこにでもあり、どこにもない

岡崎平野を中心とする 植物 と カメラの対話

エキナセア - ハリネズミの正体

2021-07-05 10:20:25 | みんなの花図鑑

キク亜科のエキナセアです。エキナセア(Echinacea)という属名は、ギリシャ語の echina(ハリネズミ)に由来し、中央の球形の筒状花の形状がハリネズミを連想させるところから名づけられたことはご存のとおりです。
エキナセアの種名は 筒状花(ハリネズミのほう)の形状ではなく、舌状花(その周囲の花弁のような小花)の色で呼ばれるそうなので、上のは白いので エキナセア・アルバでしょうか?
(舌状花が紫なら、エキナセア・プルプレア(E. purpurea)です。黄花ならエキナセア・パラドクサ(E. paradoxa)です)

筒状花(ハリネズミ)のほうに話を戻しますが、エキナセアの筒状花は他のキク亜科の筒状花と大きく違うところがあるのに(私はこの写真を撮っていて)気が付きました。




一枚目の画像のほうが分かりやすいかもしれませんが、通常キク亜科の筒状花は花弁の中から 雄しべ筒が伸び、さらに筒の中から雌しべ棒が花粉を押し上げ、その後、めしべの柱頭が開いて成熟します。
この画像でも 黒褐色の雄しべ筒が頭に黄色い花粉を載せています。
しかし、よくみると、ツンツン立った ハリネズミの正体は このおしべ・めしべ集合体とは別の器官のようです。




少し近づいてみます。
先ほどの黄色い花粉を載せた雄しべ筒のほか、さらに雌しべが柱頭を羊の角のように開いたシベも見えますが、より高く目立つのは サボテンのような果肉植物の葉のような器官です。

これは何なのでしょう?
これが エキナセアの筒状花を ハリネズミと呼ばせているものの正体なのですが・・・




実は、このハリネズミの正体、これを書いている今もまだ よく分かりませんなのです(ToT)
ただ、ヒントとして この花は北アメリカの比較的乾燥した土地の原産で、花後もハリネズミの形が長く残り、ドライフラワーにもなるということです。




通常のキク亜科の筒状花には こんなサボテンみたいな部分はありませんから、めしべが受粉すればその他の部分は萎んで枯れて 形はなくなります。




答えを教えてくれたのは 今回も 「ヤサシイエンゲイ」でした (^^♪
要約しますと・・・
ハリネズミの正体は 蕾のときに花を包んでいた「苞」(葉の変化したもの)の先が針のように先がとがっているから
なんだそうです。
(なぁ~んだ、そうだったのか、、ですよね (´∀`))


以下、クモの嫌いな人は 見ないでください (ありがとうございました! ここでお別れです)


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