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岡崎平野を中心とする 植物 と カメラの対話

ノボロギク - 綿毛と花

2020-12-31 13:08:55 | みんなの花図鑑
きょうは大晦日。これを書いているうちに 雪が舞ってきました。今年初めての雪です (^^)/


ノボロギクの 「ボロ」は漢字で書くと「襤褸」。ぼろぎれの「ぼろ」なのだ。「襤褸をまとった」とか「襤褸で靴を磨く」とか・・・決していい意味では使われない。
もちろんノボロギクの花ではなく、この綿毛のほうを見て 命名した人は「襤褸」を連想したのだろうが、それにしても酷い名前をつけたものだ。



まぁ、名前なんて記号だから、他の植物との区別がつきゃいいんだけどね。
で、このノボロギクの綿毛、面白いのは 花の状態のが綿毛についていること。



ノボロギクの花は キク科の花特有の たくさんの小花が集まって一つの頭状花序を構成しています。小花には 筒状花(または管状花とも)と舌状花があるのですが、ノボロギクの頭花は 筒状花ばかりで(たまに舌状花混りがあるといいますが)そういう点では キク亜科ではなく、タンポポ亜科のほうに分類されると思っていたのですが、wiki には キク亜科 と書いてあります(´v_v`)




これは 綿毛と花が混じった状態です。
外側にある緑色の萼片のような器官を 総苞 といいます。




これが ノボロギクの花です。(道ばたで いやというほどご覧になってますよね (´∀`))




キク科の花は どれも沢山の小花の集合です。その証拠に 一つ一つの小花には ちゃんと花弁があります。



花弁の中には 雄しべ筒が立っていて、その中から雌しべ棒が顔を出そうとしています。



〔おまけ〕

ベニバナボロギクの花です。頭花の部分が赤いのが特徴で、それが白いのはダンドボロギクです。


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