ボタンとシャクヤク、花だけ見てると区別がつきません。両方ともボタン科ボタン属なのですから。
ボタン(左)とシャクヤク(右)を見分けるには葉を見るのが一番分かりやすいです。
ボタンの葉には切れ込みがあります。シャクヤクの葉には切れ込みがありません。
ボタン
於大公園(東浦町)の薬草薬木園のボタンです。
えっ、ボタンが薬草?薬木?
「ボタンは中国原産の栽培種。(中略)日本には8世紀頃、薬用植物として渡来したといわれている。」(三河の植物観察「ボタン」)
で、ボタンは薬草?それとも薬木?
実は ボタンは落葉低木なのです。ですから「薬木として入ってきた」が正解です。
冬になって落葉しても枝は残り、年々、幹が太く大きくなります。
それから、あまり書かれてないのですが、ボタンのシベはこんな風で、つぎのシャクナゲのシベとは大いに異なります。
私は花が咲いていてもしシベが観察出来たら、シベでもボタンとシャクヤクの区別ができるのでは?とひそかにデータを蓄積しています(´∀`)
シャクヤク
「立てば芍薬、座れば牡丹」の前者のほうです。
ボタンが落葉低木だったのに対し、シャクヤクは多年草の位置づけです。
ボタンのつぼみは先端がとがっていますが、シャクヤクのほうはこのように丸くころんとした形。少しずつほどけながら、開花へと向かいます。
「江戸時代には観賞用に栽培が盛んになり、多くの園芸品種が作られた。日本のシャクヤクは和芍薬と呼ばれ、一重咲きが中心で、黄色の仮雄しべが発達した「金しべ咲き」(Japanese type)や仮雄しべが細い花弁状となった「翁咲き」(anemone type) などがある。」(三河植物観察「シャクヤク」)
「雌しべの形などはキンポウゲ科と非常に共通性が高い。同じ科とする意見があるのも納得である。」(植物雑学事典「シャクヤク」)
めしべは3~5独立してあります。
金しべ咲き:一重咲きですが、おしべは太くやや花弁化し、黄金色になっています。
まとめ
葉の形が違う
ボタン ギザギザの切れ込みが入る
シャクヤク 切れ込みはなく、やや丸みを帯びている。
つぼみの形
ボタン やや先端がとがっている
シャクヤク 丸くきれいな球形。
枝分かれの有無
ボタン 木本(落葉性低木)なので冬になっても枝があり、幹は年々太くなっていく
シャクヤク 宿根草なので、冬は地上部は枯れてなくなります。まっすぐに茎を伸ばし、茎の先に花を咲かせます。
雌しべの形が違う
ボタン 雌しべは3~5本、柱頭が曲がり、子房の基部は花托に囲まれている
シャクヤク 雌しべは3~5個、柱頭は側面が扁平、反曲、とさかがある。
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ボタン(左)とシャクヤク(右)を見分けるには葉を見るのが一番分かりやすいです。
ボタンの葉には切れ込みがあります。シャクヤクの葉には切れ込みがありません。
ボタン
於大公園(東浦町)の薬草薬木園のボタンです。
えっ、ボタンが薬草?薬木?
「ボタンは中国原産の栽培種。(中略)日本には8世紀頃、薬用植物として渡来したといわれている。」(三河の植物観察「ボタン」)
で、ボタンは薬草?それとも薬木?
実は ボタンは落葉低木なのです。ですから「薬木として入ってきた」が正解です。
冬になって落葉しても枝は残り、年々、幹が太く大きくなります。
それから、あまり書かれてないのですが、ボタンのシベはこんな風で、つぎのシャクナゲのシベとは大いに異なります。
私は花が咲いていてもしシベが観察出来たら、シベでもボタンとシャクヤクの区別ができるのでは?とひそかにデータを蓄積しています(´∀`)
シャクヤク
「立てば芍薬、座れば牡丹」の前者のほうです。
ボタンが落葉低木だったのに対し、シャクヤクは多年草の位置づけです。
ボタンのつぼみは先端がとがっていますが、シャクヤクのほうはこのように丸くころんとした形。少しずつほどけながら、開花へと向かいます。
「江戸時代には観賞用に栽培が盛んになり、多くの園芸品種が作られた。日本のシャクヤクは和芍薬と呼ばれ、一重咲きが中心で、黄色の仮雄しべが発達した「金しべ咲き」(Japanese type)や仮雄しべが細い花弁状となった「翁咲き」(anemone type) などがある。」(三河植物観察「シャクヤク」)
「雌しべの形などはキンポウゲ科と非常に共通性が高い。同じ科とする意見があるのも納得である。」(植物雑学事典「シャクヤク」)
めしべは3~5独立してあります。
金しべ咲き:一重咲きですが、おしべは太くやや花弁化し、黄金色になっています。
まとめ
葉の形が違う
ボタン ギザギザの切れ込みが入る
シャクヤク 切れ込みはなく、やや丸みを帯びている。
つぼみの形
ボタン やや先端がとがっている
シャクヤク 丸くきれいな球形。
枝分かれの有無
ボタン 木本(落葉性低木)なので冬になっても枝があり、幹は年々太くなっていく
シャクヤク 宿根草なので、冬は地上部は枯れてなくなります。まっすぐに茎を伸ばし、茎の先に花を咲かせます。
雌しべの形が違う
ボタン 雌しべは3~5本、柱頭が曲がり、子房の基部は花托に囲まれている
シャクヤク 雌しべは3~5個、柱頭は側面が扁平、反曲、とさかがある。
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ボタンとシャクヤクの違い、分かり易い解説でとてもよくわかりました。
葉の形、つぼみの形、枝分かれの有無、雌しべの形などに分けて見ると
きっと違いがわかりそうです。
今度、ボタンやシャクヤクを見た時に、この4つの視点で眺めてみよう
と思います。ありがとうございました。
その4つの視点、同じ重要度ではありません。上から順に重要度が下がっていきますので、よろしくお願いします!(^^)!
あすは
「いずれがアヤメか、アイリスか」
の予定です(^^♪