オータムリーフの部屋

残された人生で一番若い今日を生きる。

無法松の一生

2011-05-30 | 映画
4回も製作されている映画。日本人が大好きな義理人情の世界が描かれている。今回放映されたのは二作目の三船敏郎版。ベネチア映画祭の受賞作だが、ヨーロッパ人が日本の義理人情をどう解釈したのだろう。
騎士道の精神と通じるものがあるとも思えないし・・・・

1回目の板妻版は内務省から、軍人の妻に恋を告白するシーンは戦意をそぐからとカットされたり、戦後は戦後でGHQから封建的?という理由で少年が学芸会で「青葉の笛」を歌うシーンがカットされるなど散々な目にあっている。

稲垣監督が1958年、カラーで三船敏郎と高峰秀子で執念のリメイクを果たした。三船敏郎が単純明快、純情な無法松を演じている。この映画では非常にハンサムで魅力的な男優だ。

何故、日本人にこのキャラクターがこれほど愛されるのか?しかも、男性が惹かれるキャラクターのようだ。自分にないものに憧れているのかな?現実の世の中、こんな風に生一本では生きられないからね。

男らしさと純情さを併せ持つアンビバレンツな無法松の魅力は演じる役者によってかなり変わって来るだろう。三船敏郎の豪放磊落なキャラクターからは未亡人を慕う繊細さがどうもしっくり伝わってこない。機会があれば、阪妻版を見てみたい。

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