海外旅行に出かけたとき。
基本的なあいさつ(Hello.やThank you.、Excuse me.など)を除いて、
私には、どの国でも、必ず使う・よく使う英語というものがあります。
それは
I'd like (to) ~.
と
Would[Could] you ~ ? です。
異国という不慣れな場所にいれば、
当然、人に何かを尋ねたり、お願いしたりする機会が多くなります。
そこで上の表現です。
〈I'd like+名詞.〉で「~をいただきたいのですが」、
〈I'd like to+動詞の原形~.〉で「~したいのですが」
という意味になります。
I'dはI wouldの短縮形です。
もちろん、誰もがよく知っている、
〈I want+名詞.〉「~がほしい」
〈I want to+動詞の原形~.〉「~したい」
でも、こちらの希望を伝えることはできます。
できるんですが、wantを使った表現は、いささかストレートすぎるんですね。
「○○がほしーい!」「××したーい!」と、そのまんま言っている印象があります。
決して間違いではないんですよ。wantでもちゃんと意味は通じます。
でも考えてみてください。
日本で、外国人に道を尋ねられたとして…
「東京駅に行きたい。行き方を知りたい」と
「東京駅に行きたいのですが。行き方を知りたいのですが」と
尋ねられるのでは、印象が違いませんか?
要するに、I'd likeを使うと、ちょっと丁寧に話しているように聞こえるんですね。
同様に、
〈Would[Could] you+動詞の原形~?〉「~していただけますか」も、
〈Please+動詞の原形~.〉 「(どうか)~してください」より、
丁寧なニュアンスを出すことができます。
さらにさらに、
〈Would[Could] you please+動詞の原形~?〉
のようにpleaseを加えると、丁寧さはもっと増します。
多くの方が、中学もしくは高校で、どこかで必ず習っているはずですが、
これは本当に広く使える、便利な表現です。
てか、私はいつでもどこでもこればっか使ってるような…(←馬鹿の1つ覚え?)。
「使ったことなーい!」という方は、どこかで試してみてください。
A : Excuse me. May I ask you something?
B : Sure. What?
A : I'd like to go to Central Station. Could you tell me the way?
B : Go straight this street, and turn to the left at the first traffic light.
A : Thanks a lot.
B : You're welcome.
A : すみません。ちょっとよろしいですか。
B : もちろん。何でしょう。
A : セントラル・ステーションに行きたいのですが。行き方を教えていただけますか。
B : この通りをまっすぐ行って、最初の信号を左に曲がってください。
A : どうもありがとうございます。
B : どういたしまして。
A : May I help you?
B : Would you show me that T-shirt?
A : Sure. Here it is.
B : ... I'd like this in a smaller size.
A : I'm sorry, but we don't have. We have the only one size.
B : I see. Thanks anyway.
A : いらっしゃいませ。
B : そのTシャツを見せていただけますか。
A : はい。どうぞ。
B : …もう少し小さいサイズのをいただきたいんですが。
A : 残念ですが当店にはないですね。その1サイズしかありません。
B : わかりました。ありがとう。