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手術を受けるタイミングについて  28歳 女性 Curvyのケース

2007-12-20 00:30:11 | 大人の側弯症進行
米国ウィスコンシンの28歳既婚女性 Curvyのケース  
13歳のときに特発性側弯症と診断される コブ角 29度 装具療法開始
28歳にて手術              コブ角 55度

学校に通っている間、側弯症であることは親友のふたり以外には誰にも告げずに
生活。以来15年間、周囲には病気について話しをすることなく過ごしてきていました
(どの時点で装具療法を終了したか、その時点でのコブ角がどの程度であったかは
不明です) 
次第に「痛み」に悩まされるようになり「痛み」に耐えきれなくなったことが手術
を決心させた大きな要因のようです。

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15年間で26度進行 ....平均すれば1.7度/年ということになりますが、
 このブログ内からは何歳で成長が止まり、その時点でのコブ角が何度であった
 かが情報として不足しています。
 仮に、Darciのケースを流用して 16歳で46度を当てはめてみますと 12年間で
 9度の進行であり、平均しますと0.75度/年。約1度/年の進行というタイプの
 側弯症であった。と考えるのがもっとも考えうるパターンと思われます。

 彼女の場合は、手術はしたくない。という気持ちが先行していたようです。
 しかし、結果としては、28歳という年齢でどうしても痛みに耐えきれなくなり
 手術。
 一般的に欧米人と日本人とを比較したとき、「痛み」に対する感受性、耐痛性に
 おいて、日本人は欧米人よりも痛がらないと言われています。側弯症ではあまり
 痛みを訴える患者さんは日本では少ないようですが、それに比較すると欧米では
 側弯症の患者における「痛み」を訴える率は高いようです。

 いずれにしても、55度という角度は体駆的な変化でも外観上の差が現れてきて
 いると思われるますし、呼吸器系の障害なども考慮すれば、タイミングとしては
 ギリギリのところではなかったかと思われます。

 成長が終了した時点でコブ角をどの数値で抑え込めていたかが、その後の進行を
 予測するファクターになりそうです。

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