キィー、キィーと、いつも、梢(こずえ)のてっぺんで、高鳴きをしているモズが、きのうは、久方ぶりの、穏やかな日和(ひより)に誘われて、地面近くの、枯れた灌木(かんぼく)の上に、一羽、止まっていました。
近づこうとすると、その度に、サーッ、サーッと、素早く身をかわす、敏感で、用心深い、小鳥ですが、細く、まっすぐな、長い尾っぽを、ピコ、ピコと、振り動かす様(さま)は、小さな猛禽(もうきん)とは思えないほどの、可愛さと、ご愛嬌(あいきょう)でした。
それから、きのうは、立山連峰が、相変わらず雄大で、スカイモールでは、犬を連れて、散歩中の、ご夫婦連れが、仲良く、立山に向けて、カメラのシャッターを、切っておられました。
そして、今日は、また、曇りです。
小さな林では、頭と喉元(のどもと)の黒い、茶色っぽいながらも、ちょっと、カラフルな、ヤマガラたちが、地面におりて来て、何かを啄(ついば)んでいます。
また、樹上でも、別のヤマガラたちが、枝をつつく音を、あたりに、カタカタと、静かに、鳴り響かせています。
多目的広場の、西側通路の、イチョウの木のそばには、園内でも数少ない、モクレンが、つやつやとした、ビロードのような蕾を、空に向けて、いっぱい、ふくらませています。
モクレンは、コブシとよく似ていますが、早春に、コブシより大ぶりな、白い、清楚な花を、コブシより少し早く咲かせる、とても気高い花です。
広場上空には、雲間越しに、うっすらと、日の光が、見えています。
梢のモズ
地面近くに、降りて来た、モズ
立山連峰
ヤマガラ
モクレンの蕾
雲間から