聖カタリナ①

課題で聖カタリナのパネルを作っています。カタリナはアレクサンドリアの貴族の娘で、4世紀初頭、ローマ皇帝マクセンティウスの求婚を退けたため処刑されたとされています。

最初は車輪に轢かれる拷問を受けるものの、雷で粉々になったため斬首されて殉教しました。彼女を描いた絵画は数多くありますが、大抵殉教具である車輪や剣、学識の象徴である本などを手にしています（オリジナルには足元に車輪があるのですが、全身は大変なのでほとんどの方が膝下あたりまでにするようです）。

この課題’08年に通っていた学校の研究科の課題だったのですが、まややが研究科へ進もうと思っていたら学校が閉校してしまい・・・しかしいつかはこれをやらなければという思いはずっとあって、今回やっとそれが実現したわけなのです

まずデッサンだけに半年近くを費やし、最近やっと線描きに入りました。こんな細い線を描くのは初めてで、特に剣の部分の長～い直線と、頭部や服などの丸を描くのに苦労しました。あとは手の表情ですかね。剣と手の部分はこの後消して描き直しました。



これから調子付けに入るわけなのですが、まだまだ道のりは遠そうです。。。

ウェルカムボード①（シャガール「雅歌」）

シャガールの「雅歌」をモチーフに、ウェルカムボードを作っています。

少し思い出話になりますが'09年留学中の7月に、仲間と共に南仏を旅しました。エクスで蚤の市を見たり、グラースという香水作りの街で香水工場を見学したり、ラベンダー畑を歩いたり、マティスのロザリオ礼拝堂にも行きました。こうやって書いているうちにもまた行きたい熱がふつふつと沸いてくるのを感じるほど、素晴らしい旅だったと思いますその際訪れたニースのシャガール美術館にあったのが、今回モチーフにした絵だったのです。

これが当時撮った写真。展示してあるのは聖書を題材にした絵が多かったような気がします。この奥のもう少し小さな部屋に、「雅歌」の絵がまとめて展示してありました。





ちなみにこれがニースの海。まややの好きな、サンゴバンのガラスのMA9のような優しい青。できることならもう一度夏に南仏巡りをしたいです



これが原画。上の絵の左下の部分を拡大しました。



ガラスは最初はゴールドピンクかなと思ったのですが、赤のフラッシュにしました。サンドブラストでぼわーっとした感じを出すのは初めてやりました。それほど大きな失敗はしなかったけど、上の人物の顔の赤い部分をもっと残しておけば良かったな・・・と後々反省絵付けで色を足してもいいけど、やはり個人的には
、ステンドグラスはできるだけ元のガラスの色を生かすべきだと思っています。



本当に必要最低限の線だけを拾って線描き。一体どこが線なのか悩みまくりでした



全体に茶系で調子を入れた後、1回目の黒を乗せます。



黒2回目。もっと引き締まりました。



青が入りました。これからさらに黄色や赤を足していきます。



というわけで続きをお楽しみに・・・・・・