Vers la lumière 光ある方へ・・・

AtelierGrace発、ステンドグラスと教会のブログ。

映画『星の旅人たち』

2012-07-14 23:36:33 | 映画
6月にまたまたイグナチオ教会の「オルガンと祈り」に行って来ました。今回のテーマは「光は神に従う人の上に 聖ペトロと聖パウロ」。その際教会の掲示板で知ったのがこの映画『星の旅人たち』でした。


              

人生の"道"を見失った初老の男がひとり。アメリカ人眼科医のトム(マーティン・シーン)は、ひとり息子ダニエルの突然の訃報に、途方に暮れる。サンティアゴ・デ・コンポステーラ巡礼の初日、嵐に巻き込まれ、 不慮の死を遂げたというのだ。果たして、ダニエルは何を想い、旅に出る決意をしたのか?トムはその真意に確かめるべく、亡き息子のバックパックを背にサンティアゴ・デ・コンポステーラへと旅立つ・・・。(映画『星の旅人たち』公式サイトより)

http://hoshino-tabibito.com/

             


まややが共にフランスで生活したメンバーの中に、メンバー同士で結婚、新婚旅行で3ヶ月かけてサンティアゴの巡礼路を歩き切った!という方がいます。恐らくパソコンは持って行かなかったのでしょう。時々向こうから来るハガキでお二人の無事を喜び、自分もお金と時間さえあればすぐにでも飛んでいきたい衝動に駆られたものです(映画内では度々巡礼者たちが携帯を手にしていたのにびっくりでしたが)。

↑の方たちの話では、最近は信仰を持っていなくともスポーツ感覚でこの道を歩く人も増えていて(現にダイエットのため歩く者も映画には登場します→笑)、ゴール地点に着いた時にもらえる証書も、クリスチャンとそうでない人用のものがあるんだとか。

しかし今までどれだけの人が、それぞれ色んな思いを抱えて歩きにやってきて、どんなことを考えながらサンティアゴへの道を歩いたのだろうなと思うと、感慨深いものがあります。そしてそれらの人々を人種、宗教や思想信条を問わず受け入れ、帰る時にはそれぞれに与えられた人生の課題を担っていく勇気を与えるサンティアゴへの道・・・。

主人公のトムはきっと、巡礼の旅の間、疎遠になっていた息子と初めて真剣に向き合い、じっくり対話をしていたのだと思います。その中で悲しみも癒されていった。それほど宗教色を前面に押し出した映画ではないのですが、しかしあの長い長い道のりを、飛行機やら車やらを使えばもっと短時間で行けるものを徒歩で歩いて、歩いて、歩き切って、何にも思わないという人はきっといないことでしょう。サンティアゴへ到着した時、思わずひざまずく人、今まで避けてきた教会へ思い切って足を踏み入れる人・・・そして映画の最後では、来たときとは全く違った表情で再び力強く歩き出していくトムの姿がとても印象的でした。

東京だと有楽町か新宿でやっています。興味ある方は是非!
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