Vers la lumière 光ある方へ・・・

AtelierGrace発、ステンドグラスと教会のブログ。

青年と姉弟・サウザンクロス

2021-01-29 15:33:43 | パネル
もう1月も終わりそうですが今年初のBlog更新明けましておめでとうございます

新型コロナウイルスの感染拡大が収まらず、なかなか先が見えない状況が続いています。実は昨年、県外の教会附属幼稚園よりステンドグラスの制作依頼があり、1月中旬に取り付け予定だったのですが、再び緊急事態宣言が発令されたため延期となりました。大変残念ではありますが、春あたりには状況が少し落ち着いて納品することができたらと願っています。



1月半ばより「銀河鉄道の夜」シリーズの制作を再開しました。



「ああ、ここはランカシャイヤだ。いや、コンネクテカット州だ。いや、ああ、ぼくたちはそらへ来たのだ。わたしたちは天へ行くのです。」(『銀河鉄道の夜』)



タイタニック号が沈んで銀河鉄道に乗ってきた青年と姉弟。真っ黒いガラスは扱いが難しいと思うので、衣服の色は「銀河鉄道の夜」の記述とは変えています。私はあまりガラスの柄合わせを気にしない方ですが、今回は空のガラスの柄合わせにちょっとこだわってみました。写真だとわかりづらいですが、横に流れる雲の雰囲気がうまく出たと思います。



「ああそのときでした。見えない天の川のずうっと川下に青や橙やもうあらゆる光でちりばめられた十字架がまるで一本の木という風に川の中から立ってかがやきその上には青白い雲がまるい環になって后光のようにかかっているのでした。」(『銀河鉄道の夜』)



以前遺品整理で頂いたガラスの中から、まさに「あらゆる光でちりばめられた」サウザンクロスのイメージにぴったりな端ガラスを見つけました。水色、白、ピンク、赤と複数の色が混ざっていて、普通に買ったら高そう…あと1枚、十字架の入った作品を作りたいのですが、足りるかな…。

なかなか先が見えない状況が続きますが、今年は直接作品を見て頂いたり、お手に取って頂ける機会が増えたらいいなと願っています。今年もAtelier Graceをどうぞよろしくお願いいたします


最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。