アトリエ 籠れ美

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平成27(2015)年5月4日より

油絵補完テストその11

2023-08-14 03:00:00 | 絵画制作記、スケッチ記、版画制作記
 先週の水曜、無事に制作できました。

 F6号3枚とも順調です。

 この3枚のうち、1枚が新規カンバス、残る2枚が塗り潰しての再利用カンバスで、後者のうち1枚が自作の調合溶き油テストも兼ねてます。


 今までの描き方と何が違うのかというと、いくつもの部分的に成功していた技法を、再解釈して、統一し、順序立てた制作手法にしただけです。

 今までバラバラだったのをちゃんと組み合わせて一続きにしました。

 今までは、制作の初期から仕上げまでの各段階では良い描き方、自分で納得のいく制作をしていても、一枚の絵を完成させる、仕上げるに向かっての、方向性がなかった。

 サッカーに例えるなら、選手一人一人の動きはいいものの、勝つため、点を取るための連携した動きになっていなかったわけです。

 ですがたった一つだけ、描き込みの仕上げの段階で変更したことがあります。これが大きかった。


 だから実を言うと、新しいことは何一つしてません。個別の技法自体は既存のもので、何か画期的だったりすることは全くありません。


 この補完テストは、もう大丈夫。成功ですので、そうなると私なりの絵、技法がようやく完全に確立します。

 それに伴い、私の絵は大きく変化すると思います。すでにその変化が1枚目の新規カンバスに現れています。

 また制作期間の大幅短縮、正確には今までより絵具層の重ねが少なくなる、ただし部分的には重ねが多くなる、といったことも起きます。


 この「油絵補完テスト」以降に描かれる作品は、全て、私のこの新しい制作工程で描かれることになります。

 今まで油絵制作で悩んでいたことは解決され、気にしていたことは全くなくなります。


 苦労した甲斐はありました。人には個性がありますから、自分が気に入ったやり方のすると、ちょっと変わった結果になる、ただそれだけことかもしれません。


 もうね、今から、これから自分の油絵に起きる変化を楽しみにしてます。


 今はこの「油絵補完テスト」をじっくり検討しながら制作しつつ、自分の確信を確かめているところです。


 付)この補完テスト、終了予定は最大10月下旬を見込んでいます。

 注)私の油絵ですが、別に見た目は特に派手だったり、目立ったり、画期的だったりすることはありません。度々言ってますが、描いた本人が描いた作品に納得できるかどうかが全てです。外野はどうでもいいのです。

 蛇足)支部展には、このF6号3枚のうち、2枚を出す可能性があります。

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