あすなろ健康院ブログ

あなたの心と身体の健康をずっと見守り続けている灯台でありたい…

お彼岸に寄せて

2016-09-22 17:19:17 | 我が道

私が26歳の頃
20歳の女性に恋をした。
その娘はギターの同志だった。
私と違ってプロを目指し懸命にがんばっていた。
そんな彼女は
でも普段はとても可愛らしくて愛らしくてみんなの注目の的だった。
ギター合奏団を一緒にやっていて
当時帰り道が同じで
いつしか家の近くまで送って行くことが多くなり
ますます魅かれて行った。

そんな日々が続いたある日
ドライブに誘った。そう初めてのデートだった。
向かったのは南高梅で有名な「一目100万本」と謳われた南部梅林だった。
ぼくはもう有頂天になっていた。
自分もギターをがむしゃらに弾くようになり
さらに距離は縮まった。
…ように見えたのは自分だけだった。
その頃彼女は深刻な悩みを抱えていた。
それは…
「頚肩腕症候群」という単に肩こり程度ではなく
今で言えば酷い腱鞘炎のようなものだったのだろうか。
もう遥か40年程前にもなり
その頃はまだ世間にはよく知られていなかった感じの物だった。
当時 ぼくは全くの無知で何の力にもなれなかった。
まず悩んでいることすら気づいてあげられない有様だった。
それでもその年の忘年会にはとても元気にはしゃいでいた姿が
今も脳裏に焼き付いている。

だが忘れもしない
開けて正月4日の未明
彼女はガス自殺を図り亡くなった。
あまりにもあっけなく
でも私の心の奥底に深く刻み込まれ
以来15年に亘り
故郷・和歌山に帰省する度にKさんの菩提寺のお墓に花を手向け続けた。

これが後々心の芯となり
自分の道を決められて行くのだった。
そう そんな風に感じた。

月日は流れ
氣功センターを開設して足掛け10年。
少しはまともな施術も出来るようになった。
だから誰かの
健康になりたい有りたい人の手助けになりたい想いで満ち満ちている。
でも全員の健康を叶えることは出来ない。
それでも自分の周りにいる人々
慕って来られる方々ならばなんとか出来るのではないか。
一生懸命に生きようとしている人たちに
少しでも健康に
そして幸せになってもらいたいから
惜しみない努力は勿論のこと
媒体となりうる為の自らへの浄化
そして純粋な心を生涯磨き続けたい。




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