焼かれて骨になり
そして…
あっけないものですね。
仕事柄、いつも部屋に先生から頂いた骨格模型があるのだけれど、
氣功をし乍ら、時折症状説明をしたりするのに活用しているのですが、
なんだか結局これだけなんだな
と、切なくなって眺めたりするのですが、
ついさっきまで生きた面影が
ぬくもりの名残があったのに
今は焼かれた身体が
骨になったその熱のぬくもりだけが切なく残る。
そしてまだ骨の形が残り
身体の骨格があり故人の姿の最期があったのに
係の方が骨壺を故人の横に置き
縁者が二人一組となって骨壺に一欠片ずつ入れてゆく
そして最期は係の方がすべての骨を
棒で砕き乍ら詰め込んでいき
最期は頭蓋骨を潰さずかぶせるように覆っていった…
骨が砕かれる時
何だか自分の身体の節々に痛みが走った。
地位や名誉やお金持ちの人でも
どんなに立派そうな人でも
逆に名もなく貧しく美しく生きたとしても
人の最期って人生って
本当にあっけないものなのですね。