高知県立大学がん看護学領域修了生の会:アストラル

高知県立大学大学院がん看護学領域修了生のネットワーク作りと情報交換の場

平成25年度 第1回アストラルが開催されました

2013-06-03 | アストラル学習会
第1回アストラルが開催されました。
梅雨に入り、高知はじんわり暑さを実感する日が続いています。
アストラルの皆様いかがお過ごしですか?

さて、5月24日に、平成25年度 第1回アストラルの会が開催されました。
今回は、四国がんセンターから金子景香先生から「遺伝性腫瘍」についてワークショップを取り入れた形式での学習会でした。

【金子景香先生】

今回は前年度の学習会に続き、遺伝性がんのスクリーニングの基礎を学び、実践にどのように繋げていくのか…というところまでを考えました。


  


女優のアンジェリーナジョリーさんの「乳がん予防のための乳房切除」が話題となって、最近は遺伝性乳がんに関する記事や報道も増えてきています。

日本では、まだまだ現在の医療現場では、「遺伝性がん」について十分に知識をもってケアをしている実践家は少ない現状です。
遺伝カウンセラーがいない病院が多い中、家族性腫瘍についての可能性を患者さんに与える機会を作り、患者さん自身が自分で選択して
家族性腫瘍についての情報を入手できるよう支援していくことは、今後のがん看護の課題の1つかもしれません。

「がん家系」という言葉もよく聞きますが、遺伝性とは限らないことも多く、逆に本人が全く気にしてなくても遺伝性を考えなくてはいけない場合もあります。
臨床現場にいる看護師が遺伝性が疑われる方、高リスク家系の患者さんを拾い上げしていく力もこれからは必要になってくるのではないでしょうか。


 


高知県は、遺伝カウンセラーのいる病院はまだ少ないですが、だからこそ専門看護師にできることは何かを考えていかなくてはいけないことを感じました。
昨年に続き2回目の遺伝性腫瘍の勉強会、それぞれに深い学びを得ることができました。
 次回アストラルは7月26日(金)18:30~です。



 梅雨があけると、猛暑が予想されますがみなさんお身体には気をつけてくださいね



  あ~した天気にな~あれ